政治

2023年6月24日 (土)

ワグネルがロシアに反旗

ロシアの民間軍事会社ワグネルがロシアに反乱を起こしたようです。この戦争の大きな転機かもしれません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/50145f9890e35dcf4e65d16120284018e826d8e8 TBS NEWS DIG 最終閲覧日2023年6月24日

ロシアのプーチン大統領が、民間軍事会社ワグネルが「裏切った」と述べたことに対し、ワグネルの創設者プリゴジン氏は、「大統領は間違っている」、「投降するつもりはない」と反論しました。

プーチン大統領は24日、国営テレビを通じて演説し、「反乱を起こしたものはロシアを裏切った。その責任を負う」「われわれの行動は厳しいものになる」と述べてプリゴジン氏を非難しました。

これに対し、プリゴジン氏はさきほどSNSに新たな音声メッセージを投稿し、「祖国への裏切りとする大統領は深く間違っている。われわれは愛国者だ。これまでも戦いこれからも戦い続ける。大統領の呼びかけに応じて投降するつもりはない」とプーチン氏に反論しました。

プーチン大統領と、ウクライナ戦最前線のワグネル創始者プリゴジン氏が言い争っているので重大な事実と思います。

ウクライナが大攻勢をかけない理由も、これならば納得です。

両者の抗争の終局を待ってウクライナが大攻勢をかければ、労せずして広い領土を奪回できます。

抗争の敗残兵を受け入れれば、地雷などの設置場所も判明して更に良いです。

 

ただ一点、プーチンとプリゴジンが結託して演出しているとしたら、ウクライナの大攻勢を防ぐための計略という可能性もあります。

それについては正確な情報収集が必要となります。実際に爆発などが起こっているかが偵察衛星で判明すれば本物です。

 

期待を込めて戦況を見守りたいです。

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2023年5月19日 (金)

広島G7は「ヤルタ会談」。北方領土は?

ウクライナのゼレンスキー大統領、G7に来ると言ってオンライン、と思ったら来ることになりました。

おそらく妨害しようとするロシアとの駆け引きですが、味方を欺いてまでも来て直接対話する必要があったのでしょう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33fd0c63cf14f31652cb2e279e3208e1b7143d72 日テレNEWS 最終閲覧日2023年5月19日(金)

複数の日本政府関係者によりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領があす20日に日本を訪れ、あさって21日にG7広島サミットに出席することがわかりました。

複数の日本政府関係者によりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領は20日に日本に入り、あさって21日にG7広島サミットの会議に出席するということです。

当初、ゼレンスキー大統領はオンラインで参加する予定でしたが、水面下では自らが日本を訪れG7首脳らに直接、支援などを訴えることを模索していました。きょう19日になって移動手段の確保など調整が整い、日本訪問とサミット出席が決まりました。

直接対面して話し合うことは密談に決まっています。プーは、これが後生においてヤルタ会談に擬せられる位置づけになると思っています。

テーマに軍事援助が出るのは当然です。戦後も見据えているでしょう。

ウクライナの復興については心配要りません。ロシアのミサイルが飛んでこなくなれば西側諸国からの投資は引きも切らず、5年のうちに近未来大都市が出来上がるでしょう。

 

勝ちが見えているのならば相談するのはロシアの戦後仕置きです。

ロシアに二度と侵略させないという名目で力を削ぐことになりますが、問題はその方法です。

ロシアの領土を奪うのは、戦争の大義を失うことになります。中国がやりそうですが、それはG7が団結して阻止しなくてはなりません。しかしその流れだと、北方領土は日本に帰ってきません。

現実的なのは、資源の豊かな州が独立することです。そうすれば、西側諸国はその独立国と対ロシアの時より余程有利な採掘や漁業の協定を結ぶことができます。これがウクライナを支援した国への報酬です。

中国ならば裏工作してそれを促すでしょうし、西側諸国は後れを取らないよう結束するでしょう。

その一環として、日本が北方領土周辺で安全に漁業が出来るようになれば、現状よりは一歩前進と言えます。

 

今回のG7は敗戦国日本からの転換点になるかもしれません。

岸田首相の外交を応援します。

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2023年5月15日 (月)

中国がロシアの港の使用権獲得

中露の現実の関係が露見したニュースです。

中国が対ウクライナの戦争で経済的に厳しいロシアの足下を見て援助と引き替えに港の使用権を得たものと思います。

この戦争の勝者は中国でしょう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f1c91738c575202d69358ac832a30212ce21b018 中央日報 最終閲覧日2023年5月15日

海と接した港がなく物流問題に頭を悩ませてきた中国東北の吉林省と黒龍江省。この2省がロシアのウラジオストク港を6月1日から中国国内の港のように使用すると、香港明報が15日、中国海関総署(関税庁)の発表を引用して報じた。

1858年に清朝とロシアの不平等条約、アイグン条約で奪われたウラジオストク港の使用権を中国が165年ぶりに取り戻したのだ。これで中国吉林省の長春-吉林-図們開発プロジェクト「長吉図ベルト」が活気を帯びる見通しだ。中国は国連の対北朝鮮制裁で使用できなくなった北朝鮮羅津(ナジン)港の代案を確保して「借港出海」(港を借りて海に出ていく)を達成すると同時に、極東地方での中露密着がさらに強まるとみられる。

これはもう、中露密着よりも、ロシアの従属という方が適切です。

長引く対ウクライナ戦争で困窮したロシアに中国が援助する代わりの、事実上の領土割譲です。

 

中国は口では和平を唱えながら、実利としては戦争が続いてロシアが苦しくなった方が国益に適うのです。

戦争が長引くだけ、ロシアは中国に対して更なる譲歩を迫られるでしょう。

中国はロシアの多くの天然資源の権益を獲得し、多くの都市にチャイナタウンが出来るでしょう。

 

そしてこれが北方領土に及んだら、日本はもう取り返せなくなります。

ウクライナには早く反攻して戦争を終わらせて欲しいですが、ウクライナにとっては失敗の許されない戦いであり、難しいです。

中国を、ロシアに荷担した国として西側諸国で結束して少しずつ経済制裁、というのが現実解でしょうか。

ちょうどG7サミットが開催されますし。このタイミングで発表する中国に舐められてはいけません。

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2023年3月16日 (木)

金融不安と原油下げと戦争

欧米で金融不安が噴出、原油も下落して世界が不安定です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1dcea5d18a157ab3e07bb59683337eb208688269 Newsweek 最終閲覧日2023年3月16日

3月に入り、米銀行大手のシルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行(SVB)、シグネチャー・バンクが相次いで破たんしたことを受けて、クレディ・スイスの5年物CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の保証料は跳ね上がり、3月15日に過去最高を記録した。その前日には同銀行が悲観的な内容の年次報告書を発表していたこともあり、クレディ・スイス破綻の懸念の声が一気に高まった。

アメリカの銀行が破綻し、信用への不安がスイスにも波及しました。

その原因はアメリカの大幅な利上げによる景気の冷却にあります。

世界経済に悪影響が懸念されるのは当然ですが、その中で景気後退となると、原油も値下がりします。

こちらはWTIの相場です。

https://chartpark.com/wti.html

Wti_20230316230601

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって高値で推移しましたが、最近は70~80ドルでもみ合い、今週に入って景気後退への不安から70ドルを割り込んでいます。

原油相場が下がるのは、原油輸出で戦費を得ているロシアには凶報です。

 

アメリカがロシアを干上がらせるためにヘッジファンドを動かしたのでしょうか。

情報が錯綜してどちらが有利か分からない戦争ですが、原油が下がれば間違いなくロシアは不利になります。

 

頑張れウクライナ、下がれ原油。

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2023年3月 7日 (火)

徴用工問題は不満ながら前進

韓国外相が徴用工問題で日本に賠償義務はないと発表しました。


https://www.yomiuri.co.jp/world/20230306-OYT1T50089/ (読売新聞オンライン 最終閲覧日2023年3月7日)

【ソウル=溝田拓士】韓国の 朴振パクチン 外相は6日午前、日韓間の最大の懸案である「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」の訴訟問題について、韓国大法院(最高裁)判決で確定した被告の日本企業の賠償を、韓国の財団が肩代わりする解決策を発表した。日韓関係の悪化をもたらした問題の決着に向け、大きく踏み出したことになる。

正確には、日本企業の賠償を韓国が肩代わりだから、義務がなくなったわけではありません。
しかし、韓国の最高裁が日本企業に課した賠償金を払わなくて良い、というのだから朗報です。

 

これを受けて日本政府は、来週後半にも日韓首脳会談を開くそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff8ff0667d400f6d3ddd2ee34bf63cc6673f828 (テレ朝news 最終閲覧日2023年3月7日)

元徴用工を巡る問題で韓国側が解決策を示したことを受け、岸田総理大臣は来週後半にも韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と首脳会談を行う方向で調整に入りました。

 


韓国から徴用工問題で、不満ながら大きな譲歩が得られたことは結構なことです。
しかし日韓間は、韓国海軍レーダー照射問題では対立したままです。

さらに、歴代の韓国大統領は李明博氏や朴槿恵氏のように、就任当初は知日派と思っていたら次第に反日になっていったという例があります。

それらを考え、不必要に日本が歩み寄ることのないように警戒したいです。

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2023年2月21日 (火)

アメリカの力と意志を示すバイデンのキーウ電撃訪問

バイデン大統領がキーウを電撃訪問しました。ロシアによる侵攻から1年近くになるタイミングでの訪問は、ウクライナ支援疲れを起こしている西側諸国の結束を促すものと思います。
20日、ウクライナの首都キーウを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したアメリカのバイデン大統領。紛争地域、しかも米軍が駐留していない地域への大統領の訪問は極めて異例だ。ホワイトハウス高官も「前例がない」という戦地への極秘訪問。徐々に明らかになってきた、そのウラ側を解説する。(ワシントン支局 渡邊翔)
バイデン大統領のキーウ訪問は極秘に行われていたそうです。
準備に半年を要したというのだから周到な大仕事です。
それでいて痛快なことに、
さらにサリバン大統領補佐官は、アメリカ側が不測の事態を避けるため、バイデン大統領の出発の数時間前に、ロシア側にも「事前通告」を行ったと明らかにしている。
と、ロシアに事前通告をしたというのだから大したものです。
「米大統領が来るのだから攻撃するなよ。」
という威嚇ですから、力関係は明らかです。
そしてこの時期の訪問は、開戦1年を機に再び大攻勢をかけようとするロシアの戦意を挫くことになります。
来月には欧米の戦車が戦場に現れるでしょうか。
ウクライナには是非とも勝って欲しいです。

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2023年1月31日 (火)

戦争への反省も時に罪悪

ドイツがウクライナに戦車を供与を発表、多くの欧米諸国も戦車を供与することになりました。ロシアとウクライナの戦争の重大な転換点になりそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbab4b1968bea88e4e3b2915f9b788cf4343a844 BBC NEWS JAPAN

なぜウクライナが戦車を求めるのか、その言い分は明快だ。
(中略)
つまり、ドイツが迷っている間、たとえばポーランドは、できるだけ早くウクライナにレオパルトを届けたくても、それができなかった。ドイツ政府から再輸出の青信号が必要だったのだ。
(中略)
ショルツ首相はいったいなぜ、あれほど思い悩み、ためらっていたのか。
きわめて重要だったのが、歴史の重みだ。現代ドイツの指導者にのしかかるこの重圧は、決して軽視できない。
(中略)
2度の世界大戦で他国を侵略した国として、多くのドイツ人は、自分たちがウクライナにどこよりも多く戦車を提供する国になることを警戒している。

昨年2月24日にロシアがウクライナを侵攻して間もなく、ショルツ首相はドイツ外交政策に「転換点」が訪れたと宣言した。これはきわめて重要なことだ。ドイツにとって。そして欧州全体にとって。
(中略)
この「変身」は細かな問題だらけで、決して完全なものではないが、進展しているのは確かで、それはドイツにとって大きな変化だ。

日本が先の大戦で軍備・侵略を反省したのと同様にドイツも反省しているわけですが、それによって軍備を弱めた結果、ロシアの侵略を許してしまったとなっては罪悪です。

それでも、今回のウクライナへの戦車の供与の発表は、ウクライナの戦力増強と、ウクライナを支援する西側諸国の結束を示すことになりました。

実際に戦車を使った反攻は春過ぎからでしょうか。

ウクライナの人々には辛く長い時間ですが、なんとか耐えてほしいです。

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2023年1月 1日 (日)

ウクライナの勝利と早期の戦闘終結は難しい

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

今年の極めて大きな関心事は、ロシアとウクライナの戦争の行方です。

厳冬を迎えて戦線は膠着し、ロシアからウクライナの都市に度々ミサイルやドローンによる攻撃が行われています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230101/k10013930821000.html NHK 最終閲覧日2023年1月1日

ウクライナメディアなどによりますと、ロシアは大みそかの31日もウクライナ各地に対してミサイルなどを使って攻撃しました。
これまでに首都キーウでは1人が死亡し20人がけがをしたほか、南部のザポリージャ州やミコライウ州でも、複数のけが人が出たということです。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は31日、SNSでロシアにより巡航ミサイル20発以上が発射され、このうち12発を迎撃したとしています。

キーウでは、市民の祈りが行われました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dce30e7956278473b77ce68bbcb8eaee6652d65e KYODO 最終閲覧日2023年1月1日

【キーウ共同】ロシアによる侵攻で多くの人々が犠牲となったウクライナ。首都キーウ(キエフ)では花火など新年を祝うイベントが中止となり、静かな年越しだ。「2022年は困難な年だったが、新しい年には希望があると信じたい」。31日、市中心部の修道院で市民らが静かに祈り、ウクライナの勝利と早期の戦闘終結を願った。

この「ウクライナの勝利と早期の戦闘終結」は、かなり難しいことになります。

 

現時点でロシアは西側諸国との繋がりを絶たれ、国際政治的には負けていますが、ウクライナが勝ったわけではありません。

早期の戦闘終結を優先したら、今の戦線が新たな国境線になり、ウクライナは負けに等しい結果になります。

まだしばらく、ウクライナは反攻しなければなりません。

 

ウクライナの勝利は、去年の開戦前の領土と、2014年にロシアに実効支配されたクリミアを取り返すことです。

しかしそれには大変な時間と犠牲を要します。

戦闘で優勢を示した上で、休戦協定を結ぶのが現実的に思います。

 

参考になりそうなのが、朝鮮戦争休戦協定です。

朝鮮戦争開始から3年経って関係国の代表者により署名されました。交渉は2年程度掛かりました。

ソ連の指導者のスターリンが死んだために交渉が進んだようです。

その後は、韓国は漢江の奇跡と呼ばれる経済成長を遂げた一方で、北朝鮮は貧困に陥り餓死者を多く出しています。

 

今の戦争でも、休戦が成れば、ウクライナは西側諸国の援助を受けて急速に復興する一方で、

ロシアは戦費と若者を沢山失い、今の北朝鮮程度には世界から疎外され続けるでしょう。

 

この戦争をどう終わらせるかは、ウクライナとロシアが決めることではありますが、

日本としては、世界の民主主義が敗北することがないようにウクライナに援助を続けることが必要と考えます。

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2022年12月 4日 (日)

ロシア産原油に上限価格、その影響は

西側諸国は、ロシア産原油の取引価格の上限を1バレル60ドルに決めました。原油価格の下落を狙いますが、上手く行くでしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0674d76da9d4bc2734b44c7ff235e284386e499 時事通信 最終閲覧日2022年12月4日

先進7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアは5日、海上輸送されるロシア産原油の取引価格に上限を設ける追加制裁を発動する。バイデン米政権が提案した枠組みで、ウクライナに侵攻を続けるロシアのエネルギー収入を減らす狙いがある。ただ、効果を疑問視する声も少なくない。

この制裁の意義は、ロシア産原油の値下がりによって原油全体の値下がりが起こり、世界の燃料不足やインフレを緩和することです。

取引価格の上限が1バレル60ドルということは、ロシア産原油価格が60ドル超であれば西側諸国はロシアの原油の輸出を、船舶保険やドル建て決済を断るという形で妨害します。逆に、1バレル60ドル以下となると、ロシア産原油が世界に出回るので他の産地の原油が値下がりして原油輸入国は助かります。

 

原油の相場は、下記のサイトに詳しいです。

https://oilprice.com/jp/%E5%8E%9F%E6%B2%B9%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88 原油価格チャート

世界の代表的な原油の指標はアメリカのWTIです。今週末の相場は1バレル79.98ドルです。一方ロシアの原油はUralsで、1バレル64.22ドルです。15ドルもの差があります。1年前はWTIは69.49ドル、Uralsは71.03ドルと、Uralsの方が高いくらいでした。

ロシアがウクライナに侵攻したために西側諸国が制裁を行い、ロシアの輸出先が中国やインドに限られたために安く買い叩かれているのです。その分、WTIなど他の産地に買い手が集まり値上がりしています。

このギャップが埋まれば、多くの原油輸入国が助かります。

 

この60ドルという線引きは、話し合った国々にとっての妥協の産物です。ロシアが直接の脅威となっているポーランドなどはより低い価格設定を主張し、原油高に困る有力な輸入国は高い水準で輸入再開したいという本音が出ていました。

 

原油価格に関与する勢力としては、値下げをしたいのは欧州や日本の原油輸入国です。値下げに抵抗するのは産油国です。ロシア産原油をもう少し安く買えることになる中国やインドは賛成でしょうか。

戦費の調達に汲々とするロシア自身にとっては、高くても売れないのも安く買い叩かれるのも困りますが、今の相場よりもう少し安くなれば世界中が買ってくれるなら、60ドル以下というのも悪くはないのかもしれません。

 

原油相場が下がってくれることは我々の利益ですが、ロシアの敗北が遠ざかることには胸が痛みます。

 

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2022年9月 4日 (日)

ヘルソン奪回なるか

ウクライナが南部の都市のヘルソン奪回への戦いを始めたようです。この戦争の大きな転換点となりそうな戦いです。奪回成功を祈ります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/27934df4eb56d0b74909a11e24e31e3edcb45b5b?page=1 Newsweek 最終閲覧日2022年9月4日

ドニエプル川が黒海に注ぐ河口にあるウクライナ南部の港湾都市ヘルソンは、ウラジーミル・プーチンのロシア軍が本格的なウクライナ侵攻を開始した後、最初に制圧した主要都市だ。今、この都市は、ウクライナ軍が領土を奪還するための攻防の焦点だ。

ヘルソンの位置は、朝日新聞の地図(https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220830002566.html?iref=pc_photo_gallery_next_arrow)が分かりやすいです。

20220829

ウクライナが奪回すれば、黒海の港の安全性が高まるし、ロシアに奪われたクリミアに対する強い牽制になります。

地形としてはウクライナから見てドニプロ川の手前側にあるので、ドニプロ川に架かる橋を落とせばロシア軍の補給を絶つことが出来ます。川の向こう側であれば奪回は難しいので、現実的に手の届く都市です。

 

しかしロシア軍が占拠しているところを取り返すのは至難です。市民を人質に取られたら多くの犠牲者が出ます。

そうならないためには、戦う前に敵兵の数を減らすことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad11e2e477f3e125df64ad117b00c229c5e108a JBpress 最終閲覧日2022年9月4日

 ヘルソン州カホフカの作戦グループは29日、ウクライナ軍がヘルソンを占領するロシア軍の「第1防衛線」を突破したとするビデオを公開した。いわゆる「ドネツク人民共和国(DPR)」第109連隊がヘルソンの陣地から退却し、彼らを支援するロシア軍空挺部隊も戦場から逃亡したという。地元紙ウクライナ・プラウダが事実を確認したとして伝えた。

「生き延びたいのであれば、ロシア軍は退却する時がやって来た。自分の家に帰りなさい。ロシアに戻るのが怖ければ降伏しなさい。われわれは戦争捕虜の保護を定めたジュネーブ諸条約のすべての規範を順守することを約束する」

ロシア軍の弾薬庫を破壊したり、降伏勧告したり、どんな方法でも良いです。

個人的には、

「市民を盾にした奴はは死刑」

と宣伝してくれても良いのに、と思います。

結果、多くのロシア兵が逃亡・降伏してくれれば楽になります。

 

ヘルソンがウクライナに戻って欲しい、と切に願います。

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