心と体

2016年10月10日 (月)

リレー・フォー・ライフ・ジャパンに参加してきた

リレー・フォー・ライフは、癌患者さんを追悼・応援するイベントです。色々な病院や会社の人達が集まって24時間リレーウォークするものです。

自分は3時間くらい歩いてきました。走っちゃダメなのだそうで。

人それぞれの思いを載せたルミナリエが美しく感傷を誘います。

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皆が、納得のいく人生を送れたらいいな、と祈っています。

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2016年5月22日 (日)

糖質制限は程々に

ライス残し・・・自分もやってる・・・でも、ライス「なし」は止めましょう。栄養のバランスは大事です。あとは、店に迷惑が掛かるかは分からない・・・

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160522-01114242-sspa-soci

糖質制限ダイエットがブームとなっている影響で、飲食店での“ライス残し”が多発している。自身のダイエットのため、という言い分はわからなくもないが、注文しておきながらもライスを残す客の多さに飲食店の従業員は困惑している。

自分の経験として、ご飯の摂取量を減らすと比較的容易に減量出来るというのは、実感しています。

ダイエットはストレスとの戦いです。
その中で、比較的ストレス無く摂取カロリーを減らすには、ご飯を減らすのが手っ取り早い、というのが個人的な結論です。
おかずは食べないと食べた気がしない。でもご飯なら減らせます。
実践としては、家での食事は小さい茶碗に1杯だし、外食すれば皿のライスは1/3くらい残すし、すき家では中盛り、吉牛ではアタマです。
足りない炭水化物は飲酒で補っていますが、間違いだと分かっていますが、ストレスのある生活では飲まないとやってられません。ツマミは食べませんよ、さすがに。

さて、このダイエットが長期的な健康に資するかどうかが大事なのですが。
糖質制限ダイエットは、40年も前にアメリカで一旦流行し、しかし提唱した本人であるアトキンスの突然死によって頓挫し、しかし現在再びブームになりつつあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88
ランダム化比較試験では、半年間では減量効果があるけれど、1年以上では有意差が無く、むしろ10年以上の長期では従来の食生活に比べて死亡率を上昇させるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8E%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88
日本糖尿病学会による糖尿病ガイドラインでは、炭水化物を50~60%としています。従来の60%からは譲歩していますが、炭水化物をそれ以上減らすことはお勧めできない、ということでもあります。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020977.php

炭水化物を何パーセントまで減らして良いかは、今なお結論が出ていませんが、極端なものは否定されています。
無難に、バランス良く総摂取量を抑えよう、夜食は止めよう、と言うことになります。
チャレンジした場合は、体重を毎日測り、年1回は健康診断を受けて、悪影響が出ていないかを確認しましょう。
在り来たりですが、現状はこれが結論であり、ダイエットに王道は存在しません。

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2015年11月27日 (金)

1型糖尿病は気の毒ではあるが

自分の子供が1型糖尿病を発症したというのは気の毒なことではあり、受け入れ難い気持ちもあったかも知れませんが、本当に受け入れなかったら死んでしまいます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151127-00000011-asahi-soci

糖尿病を患っていた宇都宮市の男児(当時7)に適切な治療を受けさせずに死亡させたとして、栃木県下野市小金井1丁目の会社役員近藤弘治容疑者(60)が殺人容疑で逮捕された事件で、近藤容疑者が自ら祈?(きとう)師の「龍神(りゅうじん)」と名乗り、治療と称して呪文を唱えたり体を触ったりしていたことが捜査関係者への取材でわかった。近藤容疑者は容疑を否認しているという。

1型糖尿病のことはこちらで。
http://japan-iddm.net/what-iddm-is/
「リンパ球が内乱」とは分かりやすい表現です。
詳しい原因は不明ですが、とにかくリンパ球が膵島β細胞というインスリンを分泌する細胞を破壊してしまうことでインスリンを作れなくなり、放置すれば高血糖で死亡します。
原因としてある種のウイルス感染に対する過剰な免疫反応が取り沙汰されていますが、いずれにしても予防は困難です。
治療はインスリン注射が基本です。これにより長期生存が可能だし、スポーツも仕事も大抵出来ます。
個人的にはプロ野球阪神の岩田稔投手を応援しています。

記事では、子供の1型糖尿病を否認した母親が完治を望んで祈祷師に依頼、その祈祷師が呪術で治そうとしてインスリン注射を止めたために亡くなってしまったとのことです。
必ずしも呪術が人を殺した訳ではないですが、インスリン注射を止めたことが直接の死因です。

今後の捜査は、「インスリン注射を止めた」の「誰」なのか、が争点になりそうです。
記事では、祈祷師と両親が「共謀」してインスリン注射を中断させたそうです。そうであれば3者が殺人罪に問われます。
もし母親が、「『完治してほしい』と依頼しただけでインスリン注射を止めるなんて言っていない」と主張すれば祈祷師一人に罪を被せることは可能です。余罪もありそうですし。
祈祷師は、「呪術による治療は請け負ったが、インスリンが要らなくなる保証などしていない(インスリンで『治らない』こと自体は間違いではない)」と抗弁するかもしれません。
その間、父親はどうしていたのかも気になります。2人の暴走を止められなかったのか、一緒にのめり込んだのか。
斜め上な予想として、病院がしっかり説得できなかったと訴えられる可能性も微レ存。

ともかく、厳しい現実から逃げようとすれば、より大きな悲劇が待っているという典型例です。
亡くなった子の冥福を祈るとともに、我々の教訓としなければなりません。

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2015年11月 9日 (月)

性的少数者・同性婚と社会

嫁「心は男」、娘「二次(元)サイコー」、息子「おれは結婚はしない!」・・・人類は何処へ向かうのか。考え始めて夜中を悶々と過ごしてしまいました。最適解はあるのでしょうか。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/10/22/shibuyaku-certificate_n_8365162.html

同性同士のカップルのパートナーシップを公認する「パートナーシップ証明書」が11月5日から、東京都渋谷区で交付されることになった。全国で初めて成立した「同性パートナーシップ条例」に基づくもので、渋谷区の長谷部健区長は10月23日に記者会見を行い、「同性婚を認めるものとは違うが、風穴が開いたと思っている。差別をなくすことに対して、町として全力を挙げて取り組んでいきたい」と語った。渋谷区では、証明書の発行受付を10月28日からスタートする。

いい年をしたオッサンである自分にとって、何らかの改革が行われるに当たっては、社会への影響、とりわけ持続性を重視します。

一番気になるのは、少子化が進むだろうな、ということです。
何しろ適齢期の2人が子供を作らないことが確定するわけですから。
しかし異性同士の結婚が必ず子供を作っているかというとそうでもありません。「非婚」も増えています。

それでも子供が居なくなれば国が滅ぶのは確定します。
そういう危機感を持って、子供をしっかり育てる家庭に経済的支援を行うのが現実解でしょう。養子もアリかも知れません。
民主党政権の高校無償化は、その方向性では合っています。さらに言えば大学はもっと金が掛かるので・・・財源の問題が大きいです。

子供が居なくならないまでも急減した場合は、国力の低下を導きます。
その結果、中国に比べて著しく弱体化した場合、日本が中国に呑み込まれる恐れが大きいです。
経済的には日本企業が中国側から買収される事例が増えます。
人口減少の補填を移民に頼った場合には数十年のうちには乗っ取られます。

中国は反体制の存在を許さず、一人っ子政策を一夜にして二人っ子政策に変更したように朝令暮改の国です。軍事的には南シナ海を我が物とし、諸外国に札束外交を展開、インフラ整備を野放図に行い鬼城や倒壊・事故を起こしています。環境問題も大変です。LGBTの権利もどうなるか分かりません。
日本が中国の支配を受けることだけは防がねばなりません。

長期的には、人口が減るのは地球環境への負荷を考えた場合には良い方向へ作用します。
個人の要望が満たされる社会というのも望ましいことではあります。
しかし具体的な道程・手順は単純ではありません。

今回渋谷区が同性婚「特区」として名乗りを上げた形です。
この渋谷区で将来何が起こってくるのか。
それを見極めた上で、全国的な適用を検討すべきでしょう。

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2015年10月23日 (金)

老衰の増加、日本人の死生観の変化

「老衰」で亡くなる人が増えているとのことです。苦痛を少なく自然な形で最期を迎えたい、という考えの人が増えてきました。自分も賛成です。

http://news.nifty.com/cs/item/detail/postseven-20151022-357670/1.htm

近年、「老衰」で死ぬ人は増加している。1938年の9万8451人をピークに老衰による死者の数は減少を続けていたが、2000年に2万1213人で底を打った後、大幅な増加に転じ、昨年は戦後最高の7万5340人を記録した(厚労省『人口動態調査』)。この10数年でおよそ3.5倍に増加したことになる。

 その背景には自ら進んで「老衰死」を求める、という考え方が浸透しはじめている面もある。というのも、点滴や胃ろう(栄養などの摂取のために腹部に手術で穴をあけ、胃に直接チューブを入れて流動食を流し込む方法)などの延命治療を行なうと「老衰死」に至らないケースが少なくないのだ。

老衰(死)というのは、老化に伴って起こる全身的な生命維持機能の低下により亡くなることです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%81%E8%A1%B0
「全身的な」というのがポイントで、心臓が特に悪ければ「心不全」、腎臓なら「腎不全」、癌があれば「○○癌」となります。
逆に、検査結果などで特に悪いところが無く、どう見ても老化で亡くなった、と医師が判断した場合に、死亡診断書に「老衰」と記載します。

多くの場合それは、食事が摂れなくなったことから始まります。
食事を摂って体の栄養とする作業が実は、意外と手間の掛かることです。
食物を口に入れ、咀嚼し、嚥下し、胃で消化し、腸で吸収し、肝臓に貯蔵し、蛋白質などを合成し、各器官の日々の損耗を修復する。一方で不要なものは排泄する。

いずれの局面がダメになっても、栄養摂取が出来ないことで急速に衰弱が始まります。
その場合、いずれか一点なら打つ手はあります。
記事中にもありますが、嚥下がダメなら「胃ろう」、胃腸が悪ければ「点滴」などです。
しかし身体が全体的に衰えてきた場合(=老衰)には厳しいです。「胃ろう」を作って栄養を入れても胃腸が弱ければ嘔吐して誤嚥性肺炎、「点滴」しても心臓・腎臓が悪ければむくみ・肺水腫を起こして却って状態が悪化します。

「身体が受けつけにくくなる」というのはこういうことです。

そういう患者さんには、自分は少量の点滴で対応します。
一般に人間の一日に必要な水分量は、体重1kgあたり成人50ml、老人40mlと言われています。
寝たきり老人でも1.5L/dayくらいの点滴を要する勘定ですが、実際に入れていると大体むくんできます。
経験的には1L/day、小さいお年寄りでは500mlでも良いくらいです。
それくらいでやっていると大抵、肺炎も心不全も起こさず、だんだん眠るような形で2、3ヶ月後に亡くなります。

これが一番安らかな最期の迎え方と思っていますが、ご家族の意向によっては頑張って治療しなければならずに肺炎など起こして苦しむこともあります。
記事中では「遠方に住む長男」が方針を覆したというケースが紹介されていますが、極めて典型的な例です。そばで介護している家族は、老人の老衰が自然の流れと理解しているのですが、普段接していない人には、急に具合が悪くなった、こんな馬鹿なことがあるか、と感じられるのです。

記事では千葉県での県民アンケートで延命治療を望むかどうかを調査したとのことです。
http://apital.asahi.com/article/local/2015040400002.html
別記事に詳細が載っていますが、自分の延命を希望しない人が89.9%、親の延命を希望しない人が78.4%とのことです。
終末期の場面では本人の意思表示は出来なくなっているので、差し引き1割程度は不本意な延命治療が行われていることになります。
これを防ぐためには、元気なうちの意思表示です。特に遠方の親族にも伝えておくことです。

経済・公衆衛生・医療技術の発達によって「死」が身近でなくなった現代社会ですが、高齢化社会となり徐々に変化が見られます。
「終活」という言葉が流行語大賞に入選したこともあります。
皆さんも、元気なうちに自分の最期の形を相談しておくことをお勧めします。

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2015年6月13日 (土)

平均寿命も健康寿命も上がっているが

日本国の高齢化は避けられませんが、その衝撃を緩和するために、高齢者の健康を保つことは必須です。誰でも寝たきりで生きたくはありません。ピンピンコロリを目指した生活習慣を心掛けたいです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00050134-yom-soci

最新の科学データを総合すると、「現在の高齢者は10~20年前に比べて、5~10歳は若返っていると想定される」と評価。高齢者の健康状態は個人差が大きいが、「高齢者が就労やボランティア活動などに参加できる社会を創ることが今後の超高齢社会を活力あるものにするために大切だ」との声明を出した。

自分の医師としての経験からすると、20年前より10歳若返っている、という感覚は理解出来ます。
自分が駆け出しの頃に70歳代で多かった脳卒中が80歳代に遅れてきている印象があります。そして、脳卒中を起こさなければ90歳代でも介護不要のお年寄りも多くなってきました。

一方、厚労省の統計はというと、それほどは伸びていません。
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003868.php
http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html
平均寿命は1993年と2013年の比較で、男性76.25→80.21、女性82.51→86.61。4年ずつの増加です。
健康寿命も伸びていますが、平均寿命に対して男性は-9、女性-12で、同様にしか増えていません。

このギャップは何だろう、となりますが。
思うに、健康を意識する人としない人の差が大きくなってきた、ということなのでしょう。

最近、健康を保つための方法論はかなり確立してきました。
我が国の死亡数への各種危険因子の寄与の度合い、というデータがあります。
喫煙と高血圧が10万人超、以下、運動不足、高血糖、塩分過多、飲酒、ピロリ菌、B・C型肝炎、悪玉コレステロール、質の悪い脂肪の摂取、肥満までが2万人以上です。
要は、これの逆を行けば良いのです。全部を守るのは困難ですが、これらは重複すると加速度的にリスクを増すので、最低限でマネジメントするのが現実的でしょう。

これを怠る人は長生き出来ません。
煙草の吸いすぎで肺気腫、高血圧・糖尿病を放置して脳卒中・心筋梗塞、酒の飲み過ぎで肝硬変、肥満・運動不足で歩けなくなる。こういったことが60歳代のうちに起こって、死ぬか、死んだ方がマシ、という事態に陥ります。
それを覚悟して生きている人には治療困難ですが、知らないけど長生きしたいという人も多く、そこが医療スタッフや厚労行政の腕の見せ所です。

一方、

同学会では、今後、これらのデータを基に、現在65歳以上とされている高齢者の定義を変更する必要があるかどうかも検討する。

という点については、何だかなあ、という気がします。
ハッキリ言えば年金の受給開始年齢です。国民の正当な権利である一方、現状の賦課方式では若年層にとっては利権に見えるわけです。
プーとしては、国家の保障する権利は国家の存続の妨げになるなら制限せざるを得ない、というのが持論です。
これを公の場で議論すると大変揉めるので、出来れば角の立たない解決策が見付かると良いですが。
そうすると、景気拡大・インフレの継続しかありません。アベノミクスは続くでしょうか。

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2015年6月 5日 (金)

介護難民、国のレベルで交通整理しないと

医療・介護には2025年問題が重くのしかかってきます。何とか乗り切れないか、今回の提言には問題はあるにせよ検討に値するべき点もあります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150604-00000079-mai-pol

産業界や研究者らでつくる有識者団体「日本創成会議・首都圏問題検討分科会」(座長・増田寛也元総務相)は4日、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県(東京圏)の2025年の介護需要が現在(15年)に比べ45%増え、172万人に上るとの試算を公表した。全国平均(32%増)を大きく上回り、他地域に比べ突出している。入院需要も21.8%増加する。

2025年問題とは、このことです。

25年には団塊の世代が75歳以上となる。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、同年の東京圏の75歳以上人口は現在より約175万人増え、全国の増加数の3分の1を占める。

すなわち、2025年頃に日本国の介護需要がピークに達するということです。
実際には、地域によって差があります。東京圏は高度経済成長期に団塊世代が大挙して住み着いたので、この世代が特に多いです。逆に、同世代の流出した地方では既に高齢者人口のピークを迎えています。

そのギャップを利用して、(今は余裕無いけれど)10年後には余裕が出来るであろう地方の介護施設に、東京から来て貰おう、というのが今回の提言です。
さらに言えば、東京は色々コストが高いです。東京に介護施設を作れないのは、地代と従業員の生活費が高いので、地方より18%増しの介護報酬を貰ってもペイできないからです。

これを平成の姥捨て山だと誹るのは簡単です。
しかし高齢者人口の増えてきた現代、高齢者が長生きする現代、長生きさせる技術はあるけれど財源の厳しくなった現代において、緩やかに姥捨てしなければ、その負担によって亡国に陥ります。何か対策を立てなければなりません。

緩やかな姥捨てとは何か。
一人で暮らせなくなった時点で行政の意思で地方に送られるのでは、姥捨て感満載です。
そうではなく、定年退職あたりをきっかけに地方に移住し、生活の基盤を作っておく。そしていよいよ要介護状態になったら当地の施設を利用する、というところです。

しかし、その「地方」がまた遠い・・・
http://mainichi.jp/feature/news/20150604mog00m040029000c.html
東京圏から最短は上越市です。新幹線が通ったとは言え厳しいです。
遠いというのは、東京圏に残った団塊世代の子供世代との繋がりの面で非常に厳しいです。こればっかりは行政の支援のしようもありません。

西日本に余力が多いのは、「一県一医大構想」の影響です。
医者の数は「西高東低」です。西日本の人口の少ない県にも一医大存在するからです。逆に埼玉県には人口700万人に私立医大1つしかありません。
医大には看護学科が付き物です。看護師の人口も大体比例し、介護力の強さとなります。

そんな九州が名指しされ、歓迎と困惑、だそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150605-00010002-nishinp-soci
受け入れ側も複雑ですが、行く方も大変です。
子供世代は、老親に急病が起こったら飛行機で駆け付けることになります。
それも厳しいので、予め急変時の大まかな方針(延命治療を行うか行わないか)を決めておいて、細部はケアマネージャーのような人に任せる、というのが現実的でしょうか。

九州まで行くのはちょっと・・・と思ったら、東京圏の少し外側に「介護特区」みたいなものを作ることも考えられますが、箱はともかく、介護の人材の確保がコスト面で非常に難しいですね。

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2015年3月21日 (土)

医者の飲まない薬・・・プーの場合

この記事、結構あるあるです。薬で儲かるというのは随分昔の話で、流石に薬なしでは儲からないけれど、やたら増やしてもかえって損で、最低限の薬で治療したいと思っています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150321-00042507-gendaibiz-bus_all

心の中で「自分なら絶対に飲みたくない」と思っていても、患者には言えない。副作用がひどい、飲んでも意味がない―じつは、そんなクスリを処方している医者は多い。
(中略)
埼玉県の総合病院に勤務する内科医はこう話す。
「本当はクスリを飲まないほうがいい場合でも、何も出さなかったら患者さんに文句を言われます。日本は医療費が安いですから、患者さんのほうも『せっかく病院に来たのにクスリをもらわなきゃ損』という意識があるようにも思います。悪い評判が立つのも嫌なので、仕方なく出していることが多いですね」

・総合感冒薬 PL配合顆粒
記事の通り、自分は出しません。風邪の引き始めに葛根湯、本格的に症状が出たら症状に応じた薬を飲みます。

・抗インフルエンザ薬 オセルタミビル
記事は偏っています。服用後の異常行動は報道されましたが、薬よりもインフルエンザそのものの症状との区別は明確でありません。自分なら飲みます。10代の自分の子供なら・・・別の吸入薬にします。

・花粉症の薬
薬は色々あるけれど効果と眠気のバランスは難しいです。幸い、自分にとっては折り合いの付く内服薬が定まっています。症状の重い時は点眼・点鼻薬を併用。膿性鼻汁が出たら抗生剤も飲みます。

・糖尿病の薬 グリベンクラミド
記事の通り、低血糖の恐れが強く、終わったと言われる薬です。今のトレンドはビグアナイド系とDPP4阻害薬です。

・胃腸薬 制酸剤
同感です。補足するなら、空腹時に痛ければガスターのような制酸剤、食後にもたれたら胃「散」を飲みます。

・抗認知症薬
所詮は認知症の進行を半年遅らせるだけです。それよりも生活面で認知症を起こしやすい状況の改善を図ります。

ゲンダイなのに良記事です。
お互いの考えや立場を理解して尊重し合えば何でも幸せになれるのにな、と思います。

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2015年3月17日 (火)

群大病院腹腔鏡手術事件、そろそろ黒幕の登場

悪を倒すのは正義ではない。もっと強い悪だ。と漫画家・福本伸行先生は作中で述べています。彼にとっては、クラウンジュエルでは意味がありません。政治的にはそろそろ幕引きです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150317/k10010018891000.html

同じ医師による腹くう鏡手術を受けた患者8人が手術後に死亡した群馬大学医学部附属病院の野島美久病院長が、来月に予定されていた学長への就任について、辞退する意向を示していることが分かりました。

本件そのものについては先日述べた通りです。
一方で事件の裏に何者かの思惑が、というのは古今東西にあることです。
去年末に群馬大学学長選挙が行われ、野島美久現病院長が選出されました。
その頃から腹腔鏡手術問題は表沙汰になっていました。
タイミングが偶然でなければ、同問題は野島おろしと繋がっています。

一旦決まった学長選挙がやり直しになったら、どうなるでしょう。
こんな渦中に、基本的には誰も手を挙げません。
やる、という人がいたら、それはマスコミを操れる人間です。少なくとも、その人物に繋がりのある人です。
自分が学長になった時に、正義の味方と持ち上げて貰える確約があるはずです。なければ態々針の筵に座りに来ません。
また、これ以上群馬大学の名声が下がるのは、これから学長になる彼自身にとっては不利益ですから、マスコミの報道も一段落となると予想します。

そんなことは日本社会にとってはどうでも良くて。
真実の追究こそが大事なのですが。
弁護団結成、の時点でそれは不可能になりました。
弁護士は正義ではなく顧客の利益のために動くからです。
被害者側に不都合な真実は全て無かったことになります。そのようなことは日本は敗戦で痛感しているはずです。

世界は概してそんなものですが、そんなものだと分かっている情報リテラシーが我々には求められます。

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2015年3月 5日 (木)

群馬県の肝切除が崩壊するだけでなく・・・

群馬大学医学部附属病院において肝切除後に死亡例が多発したことについて、確かに言い訳の出来ない事件ですが、記事だけが全てだとは思わないで下さい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150304-00000010-mocosuku-hlth

群馬県前橋市の群馬大学病院で、2009年以降の5年間、肝臓の腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を受けた患者8人が、術後4か月以内に相次いで死亡していた、というニュースが報じられました。同院では、開腹手術でも、同じ執刀医で10人死亡の事実があるということなので、個人の技術的な問題も指摘されています。

本件は、患者・家族への説明が不足していたとか病院の倫理委員会に諮らなかったなどの不備が噴出し、擁護できない問題となっています。

しかし一方、地方の特定機能病院としての宿命があることを理解して下さい。

今時はNCD(症例データベース)があり、病院毎の手術成績は素人でも知ることが出来ます。肝切除の死亡率は全国平均で2%、群大病院はその3-4倍と確かに高いです。実績作りのために適応を広げて手術した、という話もあります。

しかし、統計のカラクリ、という部分もあります。

ある病院が手術の成績を上げようと思ったら、方法は簡単です。年齢・体力・進行度などの観点から、危なそうだと思った患者さんには手術をしなければ良いのです。患者さんが不満ならセカンドオピニオンを紹介します。大抵、その間に手遅れとなり、「やっぱり無理だと言ったでしょ」となります。

そうやって手術成績が良くなれば医者も患者も集まって、更に実績を上げてゆく、という好循環が生じます。

その部分だけ見ればメデタシメデタシですが。

見捨てられた患者さんはどうするのか。

或いは地方の患者さんは、わざわざ都会まで出て行かなくてはならないのか。

酷い医療格差を生じているわけです。

地方には、多少成績が悪くても手術をやってくれる地元の病院が必要です。

群大病院で8%亡くなっていると言っても、逆に言えば9割は助かっているのです。

ごく一部の富裕層を除いて、5%程度の確実性のために都会に出て諸々の高いコストを払って手術を受けることなど出来ません。

一方、手術しなければ可能性はゼロです。

勝負をかけなければいけないし、患者さんからそう頼まれれば医者もやらなければ、と思うものです。

本件の失敗は、リスクが高いならば尚更、事前事後の説明をしっかり行うべきだったし、病院の倫理委員会を通しておかなければならなかったことです。

死ぬかもしれない、などと書面に残すのは野暮ですが、それを怠ればこのように致命傷を負うことになります。

「リスクが高いことは分かっていますね?」「はい」といった口頭でのやり取りは、人権派弁護士にかかれば「そんなことは聞いていない」「大丈夫だと言われた」、と言う形に容易に覆されます。

件の外科医が100%悪かったかと言えば、色々な人々の思惑が絡んでいるので否と答えます。しかし、脇が甘かったのは間違いありません。

そしてその影響も甚大です。

群大病院は、肝切除は行えなくなり、今までギリギリ適応として手術が行えていた患者さんは死を待つのみとなります。

また、特定機能病院を5年間取り消され、財務は大幅に悪化し、名声は失墜し、研修医も来なくなり、医療全般の機能低下が群馬県全体に波及します。

その外科医も、診療を続けるとしても離島でしか働けないでしょう。

逆にこの事件で幸せになった人がいるのか?

その観点からは、もう少し穏便な形で済ませることは出来なかったのか? と思います。

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