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2022年12月13日 (火)

中国は違う意味のゼロコロナに

中国のゼロコロナ政策が崩壊とのことです。大流行の恐れがあります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/795d5e201ce5bc7e0b9631823e7a7b2b4719bee0 KYODO 最終閲覧日2022年12月13日

【北京共同】新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む中国の「ゼロコロナ」政策が、12日までに事実上崩壊した。流行が急拡大している北京で当局発表の感染者数が減少傾向となっており、政府は実態把握を放棄したもようだ。行動制限の専用アプリも13日に廃止。政府は「自己責任」で対策を取るよう呼びかけ、混乱も生じている。習近平指導部の看板政策は大きく傷ついた。

2019年末に新型コロナウイルス感染症が中国で流行し始めて、年明けから感染を徹底的に抑える政策をとってきた中国ですが、サッカーW杯で人々がマスク無しで観戦しているのを見て中国人民の不満が高まり、各地でデモが起こり、政府はゼロコロナ政策を転換した、というのが大筋です。

しかし中国は、他の国とは大きく事情が異なります。

 

感染の拡大を抑える要素としては、

①既に感染して免疫を有する人の割合

②ワクチンを打って免疫を有する人の割合

③マスク着用や手指衛生、密を避けるなどの感染対策の程度

といったものがあり、欧米では①②によって社会が許容出来る程度になっています。日本では①が少なめの一方で②③で頑張っていますが、目下第8波の対応に追われています。

 

中国はどうか、です。

①②③どれも不十分に思えます。

するとどうなるか。

ゼロコロナから転換する前の時点から流行は増大しています。

https://www.bbc.com/japanese/63752471 BBC NEWS JAPAN 最終閲覧日2022年12月13日

中国で(11月)23日、新型コロナウイルスの1日当たりの感染報告数が3万1527人となり、パンデミック開始以来で最多となった。新型ウイルスを排除する「ゼロコロナ」政策を続ける中での記録更新となった。

人の動きが活発になれば、感染爆発の動きは止められないのではと思います。

2020年冬から春の大流行が再び起きてしまうことが危惧されます。

 

それに対して、中国は検査をしないことで「流行していない」と主張するかもしれません。

そういう意味では依然としてゼロコロナです。

 

プーは、新型コロナウイルスが流行し始めたとき、これは高齢者を死なせて社会保障の負担を軽くするために作られ放たれたウイルスと思っていました。

中国政府は、案外開き直って初心に戻ったのかもしれません。

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