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2022年12月20日 (火)

日本の利上げに市場が大きく反応

日銀が事実上の利上げを発表、市場は円高株安に動きました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d95bf79e05ab136ebddb745ba910e69a5d8f03a3 毎日新聞 最終閲覧日2022年12月20日

日銀は20日開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和政策の修正を決めた。長期金利の上限を従来の0・25%程度から0・5%程度に変更し、金利上昇の余地を広げる。国内の消費者物価指数上昇率が日銀が目標に掲げる2%を7カ月連続で上回っている状況などを踏まえ、政策修正によるインフレ抑制を優先する必要があると判断したとみられる。

(中略)

しかし、10月の消費者物価指数(変動の大きい生鮮食品を除く)は前年同月比3・6%上昇となり、伸び率は第2次石油危機に伴うインフレが続いていた1982年2月以来40年8カ月ぶりの高水準となった。11月以降も高い伸び率が続く見通しだ。

日銀は政策金利の変更ではなく長期金利の上限の変更であり「利上げではない」と主張していますが、実質的には政策金利の利上げです。従って、市場は利上げとして円高株安という反応が起こりました。

 

日本は値上げラッシュが起こっており、物価を落ち着かせる必要に迫られていました。もしかしたら、政権から働きかけがあったのかもしれません。

それに対する市場の反応ですが、金回りが悪くなることを危惧して日経平均は669円値下がりしました。一方でドル円相場は12月20日23時時点で4円以上の円高の132円台となりました。

 

最近の円安は日米の金利差の影響が大きいです。

アメリカはこの1年で4%以上も政策金利を上げました。

直近でも0.5%利上げしました。

しかし、利上げ幅が0.75%だったのが0.5%と伸びが鈍っただけです。

一方で日本は長期金利の上限が0.25%から0.5%に上がっただけです。

金利差はいまだ拡大していますが、その拡大幅が縮小し始めたというだけで為替相場は円高に傾いています。

 

相場というものはこれほどに、将来の予測を織り込んで動いてゆきます。

来年あたり、アメリカが利下げを始めた、という瞬間が極端な円高のピークになるかもしれません。

 

そのような極端な動きに対して行われる、日銀による為替介入は必要なことと考えます。

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