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2022年8月24日 (水)

原発新設は原発終了のためにも必要

岸田首相が次世代原発の開発の方針を示しました。プーは必要なことと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0db54a1d7fe2c45ad79addf643bd9292946b2f83 テレ朝news 最終閲覧日2022年8月24日

岸田総理大臣は新しい技術を搭載した次世代原発についてこれまでの方針を転換して建設を検討していく考えを示しました。

【岸田総理大臣「次世代革新炉の開発建設など今後の政治判断を必要とする項目が示されました/年末に具体的な結論を出せるよう与党や専門家の意見を踏まえ検討を加速してください」】

岸田総理は脱炭素化を進めるための「GX実行会議」で次世代原発の開発や建設を検討していく考えを示しました。

これまで政府は原発の新増設は「想定していない」としていましたがウクライナ情勢などの影響で中長期的にも電力需給のひっ迫が懸念されることから方針を転換しました。

岸田首相はこれの前に、既存の原発7基の再稼働の方針も示しています。

 

原発の利用は、ウクライナでの戦争によって燃料価格が高騰し、火力発電その他では需給が逼迫することと、CO2排出を抑制する観点からは不可欠と言えます。

それにしても個人的には、一周回って原点回帰、という徒労感があります。

 

原発の利用は、1973年・1978年のオイルショックで石油資源偏重のリスクが高まったことが契機です。

2011年には東日本大震災と福島第一原子力発電所事故があって全て廃炉だという論調が強まりましたが、

今年の戦争によってオイルショック同様の問題が意識されたため、今の動きが出てきました。

こんなことを繰り返すのかと思うと気が滅入ります。

 

もっと大局的に考えて、原発を安全に廃炉にする技術が今のところ無いのだから、技術開発を進めていかなければなりません。

それには人材が必要です。

しかし優秀な若者が、終わったと言われている産業に集まるでしょうか。

今のままでは、ダラダラと汚染水を処理して、原発の廃炉は手つかずのまま何十年も経過してしまうでしょう。

原発の廃炉を実現するためにも、人材が集まる状況を作る、すなわち原発の新設は必要とプーは考えます。

 

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コメント

ドイツが太陽光発電から原発に移行しましたね。
太陽光発電は、発火や廃棄、森林伐採などに問題があると思いますが、東日本大地震以降に補助金が手厚く出て投資をされた方も多かったと思いますが、先生は太陽光発電に対して印象は有りますか?
昨日はジャクソンホールで相場は大きく荒れましたね。

投稿: ティガ | 2022年8月27日 (土) 07時45分

ありがとうございます。

太陽光は電力供給源としては不安定すぎて、主力にはなり得ないという印象です。
ドイツも目が覚めたというか、日本はまだ寝ぼけている状態ですね。

アメリカはインフレ退治に躍起になって、大きな景気後退にならないか心配です、というか市場は心配しているのでしょうね。

投稿: プー | 2022年8月27日 (土) 19時12分

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