プーチンは和平の機会を逃したのでは
ウクライナ軍が反攻に転じています。和平交渉は行われているようですが、ロシア側の条件が悪くなっていきます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a712cfa1cacee887b55cbe125df12cd799d9271 Yahoo!JAPANニュース AP
トロスティアネッツ、ウクライナ、3月29日(AP)― ウクライナ軍は、3月1日にロシア軍の手に落ちた同国東部のトロスティアネッツを、ロシア軍から奪い返した。
AP通信の記者は3月28日、ロシア軍の敗走を喜ぶ市民のそばを、勝ち誇った兵士を満載して走るウクライナ軍の戦闘車両とは対象的に、放棄された陣地に散乱する破壊された戦車や自走砲、軍用車両、さらに遺棄された無数の弾薬箱などを目撃した。
複数の住民の証言では、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けたロシア軍が敗走したという。
ウクライナ軍は各地の戦線でロシア軍を押し戻しており、米の軍事専門家は、ロシア軍の前進は止まったようだと指摘。その上で、ロシア軍は侵攻作戦の重点を、首都キーウ周辺の地上戦から、東部ドンバス地方の防衛戦に置き換えたのではないかと推測している。
親ロシア派武装勢力が実効支配するドンバス地方では、2014年のロシアによるクリミア半島併合以降今日まで、ウクライナ軍との武力衝突が続いている。
首都キーウ(キエフ)の攻防ではウクライナが押し返し始めました。ロシアは敗残兵を東部戦線に集めるようです。
しかし、弾薬を置いていくくらい士気の下がった敗残兵を集めても役に立ちません。
拠点を奪回して士気の上がっているウクライナ軍に蹴散らされるのがオチです。
プーは3月15日(火)にロシア側の要求を列挙しました。
1. ウクライナのゼレンスキー政権を倒し、親ロ政権の樹立
2. ウクライナ東部2州の独立
3. ロシアのクリミア併合の承認
4. ウクライナのNATO加盟阻止
3月22日(火)時点にプーは、
これらのうち、2,3の帰属を住民の投票で決めようというものです。
プーは、3はロシア領でやむなしか、と考えていました。しかし、交渉のテクニックとしてウクライナは2,3の住民投票を提示し、ロシアは3のクリミアは絶対譲れないと主張し、結局クリミアはロシア領で東部2州は住民投票で妥結する、というのが現実解かな、と思います。
と書きました。
しかし今の勢いで東部2州をウクライナが奪回する、またはその勢いであれば、ロシア側の2の要求も通らなくなります。
逆にロシアは3の要求だけで納得出来るのか、という問題になります。
そうすると、プーチン大統領が妥協して和平、というのが困難になってきます。
今回の戦争は、プーチン大統領の面目が立つ形でなければ終われない、と思っています。
万一モスクワで革命が起これば別ですが。別にプーチンを拘束する必要はなく、大統領府を占拠できれば良い
そうすると、せめて3だけでも実現しないとプーチンは和平に応じることが出来ません。
ウクライナは和平に向けて、3だけはプーチンに花を持たせる形を作る必要があるかもしれません。
ブチ切れて核兵器、という選択肢のあるロシアに対しては。
核兵器を持っていなければ容易に制圧可能なのですが。
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