メタボ系内科医プー: 2021年8月

7月23日から8月8日までの17日間にわたり開催された東京五輪。緊急事態宣言下で無観客にて行われた今大会は、開催前から賛否の声が相次ぎ、様々な声が飛び交う中で行われた。東京パラリンピックも明日24日から開催を控える中、ORICON NEWSでは、東京五輪について10代～60代男女を対象に調査を実施。その結果、開催前【賛成だった】が29.8％だったのに対し、【開催して良かった】は全体の44.3％という結果に。全体の4割強が、全日程を終えた五輪に対して、好印象を持っていることが分かった。

ある程度予想された結果なのでしょう。

予想できたからこそIOCやJOCや日本政府は黙って開催し、そして予想通り日本国民はアスリートの躍動に感動し、少なからぬ日本国民はコロナの流行を差し引いてもメリットが上回ったと思ったのではないでしょうか。

東京五輪がコロナの流行にどれほど寄与したかは検証が難しいです。

東京都の新規陽性者数の推移です。

データのソースはいつもと同じく東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトです。

前週比のピークは7月31日です。一方で東京五輪の開幕は7月23日です。感染から陽性判明まで2週間掛かると言われているのでタイミングはズレています。

理屈で言っても、なにせ無観客なのですから。

一方でプロ野球やJリーグは少ないながらも観客が入り、甲子園もフジロックも例年より控えめながら開催されています。

東京五輪だけがこれほど批判されなければならないのが不思議です。

もっと公平な視点を持つべきだと思います。

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2021年8月23日 (月) 心と体 | 固定リンク | コメント (0)
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2021年8月19日 (木)

副反応はアナフィラキシーより血管迷走神経反射

日本国民の半数に打ったワクチンで健康被害は29人。安全なのかどうなのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/78b7a29b2fb7ca9640a5a0360881a7658996474a Yahoo!JAPANニュース毎日新聞最終閲覧日2021年8月19日

厚生労働省の審査分科会は19日、新型コロナウイルスワクチンの接種後に健康被害を訴えた29人について、接種との因果関係が否定できないとして予防接種法に基づき医療費と医療手当の支給を決めた。新型コロナワクチンでの患者の救済決定は初めてとなる。

健康被害の内容はアナフィラキシーだそうです。

アナフィラキシーは、アレルギー学会によれば、「アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」だそうです。

接種後に息苦しさや気分不快を訴えたら危険信号です。

とは言っても7,000万回以上も接種したにしては少ないです。もっと多くの頻度で出現したけども現場でしっかり治療できたということだと思います。

もう一つ気をつけたい副反応があります。

血管迷走神経反射です。

厚労省の新型コロナワクチンQ&Aによると、

血管迷走神経反射は、緊張やストレスなどで起きる、血圧の低下、脈拍の減少などのことです。「失神」とは、意識を一時的に失うことをいいます。

個人的には、注射の際に過度に緊張した後に緊張が解けて血圧が下がりすぎることで起こると思っています。

若年者、緊張しやすい人、注射の経験の少ない人、空腹で来た人、疲れている人は要注意です。

プーは、そういう人には、力を抜いて注射を受け、待機中に目の前がチカチカしたらすぐにスタッフを呼ぶように言っています。

本気で危なそうな人には、予めベッドで寝た状態で接種を受けるように勧めます。

上記に当てはまる人は、現場でしっかりスタッフに伝えましょう。

そして、無事2回接種を済ませましょう。

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2021年8月13日 (金)

ワクチン接種は、ほぼ半分

新型コロナウイルスの陽性者は史上最多を更新していますが、その前週比は鈍っています。

ワクチン接種は効いているはずなので、アストラゼネカ社も含めて接種を進めていきたいところです。

まずは新規陽性者数の推移です。

データのソースはいつもと同じく東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトです。

前週比は7月31日の2.2をピークに下がり始め、今日は1.0に近付いています。

1.0を割らない限り、史上最多更新です。

一方でワクチン接種の進み具合です。

ソースはYahoo!JAPANニュース新型コロナワクチン情報まとめです。

職域接種を含めたら、6,000万人を超え、日本の人口のほぼ半分です。

免疫の獲得のタイムラグもありますが、直近の前週比低下には貢献しているはずです。

しかし、基本再生産数が８と言われるデルタ株は、半分の人が免疫を獲得してもなお実効再生産数は４で、大流行させる力があります。

流行を止めるには、人同士の接触機会を１／４にすれば実効再生産数が1となり、均衡します。

近い将来ワクチン接種が進んで人口の７／８、すなわち87.5%の人が免疫を獲得すれば、平常の活動に戻っても流行しません。

そのように、とにかくワクチン接種、なのですが、その際にはアストラゼネカ社のワクチンも使うべきでしょう。

1回目にアストラゼネカ社のワクチン、2回目にファイザー社のワクチンを接種すると抗体反応が高いそうです。

JCASTテレビウォッチあさチャン!

ワクチン接種スケジュールが複雑になりそうですが、ワクチンの供給は潤沢になります。

コロナの終息には、とにかくワクチン接種です。

アストラゼネカ社のワクチンも有効利用して、接種を進めていきたいところです。

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2021年8月 6日 (金)

東京五輪は成功か

東京五輪も残すところ2日です。コロナ禍で無観客の開催となりましたが、多くの感動があったと思います。しかしバッハ会長の発言は反感を呼んでいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5594d3b96f0de2123c56f68933ffadcd10e4fb3?tokyo2020 東京オリンピック・パラリンピックガイド日刊スポーツ最終閲覧日2021年8月6日

国際オリンピック委員会（IOC）のトーマス・バッハ会長（67＝ドイツ）が6日、東京・有明のメインプレスセンター（MPC）で開幕後では初めて会見した。この日を含めて残り3日となった大会について、冒頭「無観客」開催について評価。「日本当局の判断を尊重したが、無観客について、あらゆる関係者も私個人も『もしかしたら魂のない大会になってしまうのではないか』と思っていた」と、まず語った。

しかし「そうはならなかった」と続け「アスリートが魂を吹き込んでくれた。競技レベルは驚くほど高かったし、選手村の雰囲気も今まで以上に濃かった。五輪記録、世界記録、自己記録がどんどん更新されていた。アスリートの方々に脱帽したい」と参加した1万超の選手を称賛した。

大会を振り返り「連帯を示すことができた。アスリート間の団結が示された。五輪に対してIOCが取ったアプローチが正しかったことの証明だ。これまで88の国・地域がメダルを獲得したが、これは過去最高だ」との記録も紹介し、成功と強調した。【木下淳】

開催前は中止を主張する意見が強かったですが、今はどうでしょう。

中止を主張し続ける人は、五輪で得られた感動も無かったことにしなければ筋が通りません。

日本の選手は地元開催の恩恵を受け、金メダル獲得数世界3位です。

外国の選手も開会式の入場などでは競技できることを喜んでいるようです。

しかしバッハ会長は、発言するたびに騒がれています。

外国の庶民に対して聞く耳を持つ必要も無いのでしょうけれど、その矛先が五輪関係者や政権に向けられている現状としては、プーだって「空気を読めよ」と言いたくなります。

バッハ会長もアスリートに感謝しているのです。「IOCが取った～」がなければ叩かれることもなかっただろうに、日本のマスコミの怖さを知らないのです。

東京五輪が感染を拡大させたかについては、プーとしては否定的です。

東京都の感染者数は本日4515人だそうです。

データのソースはいつもと同じく東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトです。