コロナ患者は早期退院へ
コロナウイルス感染者の退院の基準が14日から10日に短縮しました。今までの研究で得られた知見に基づいて、妥当と思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6599d18be97f49eb543b586031763380d05a2ebb (Yahoo!ニュース 時事通信社 最終閲覧日 2020年6月14日)
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスに感染した患者がPCR検査なしで退院できる基準を、原則として発症から10日経過し、かつ症状が改善して72時間過ぎた場合に見直した。
従来は発症から14日経過後だったが、世界保健機関(WHO)の基準変更を踏まえて改定した。
段々と、扱いが季節性インフルエンザに近づいてきている印象です。
根拠となる文献はこちらです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7195694/ (JAMA Intern Med. Published online May 1, 2020. doi:10.1001/jamainternmed.2020.2020)
この図は、当該文献の中の図に日本語を加えたものです。
家族内感染(左)の割合が8%程度と高く、それに比べたら一般社会での感染率は1%と低いです。
そして大事なことは、発症から6日以降では感染していない、という結果です。
一方で、発症日前でも感染しています。
このようなデータを根拠に、元記事ではコロナ入院の日数の短縮を決定しました。
長期にわたって感染力を有する人や巨人の坂本選手のように死んだウイルスをPCRで検出してしまう稀な例もありますが、それを全員に適用していては医療機関や患者本人の負担が大きすぎます。
今後も、エビデンスに基づいた無駄のないコロナ対策を立てていきたいです。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 東京女子医大医師大量退職(2021.04.20)
- ワクチンが普及するまでの辛抱(2021.04.16)
- 今から緊急事態宣言は無用(2021.04.13)
- 変異株は東京も席巻する(2021.04.08)
- 大阪府の感染者減少は4月中旬と予想(2021.04.05)
コメント