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2020年5月21日 (木)

超過死亡は重要な指標だが悪用する人もいる

新型コロナウイルス感染症の流行や被害の指標として、「超過死亡」があります。コロナの有無に関わらず全ての死亡数が例年に比べて多いかどうかという公平な指標ですが、データの切り取り方によっては日本をディスる論調になるので、読む側にリテラシーが求められます。

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020051800001.html?page=4 (論座 佐藤章ノート 最終閲覧日2020年5月21日)

厚労省によれば、COVIDー19による死者は5月17日午前零時現在で744人。しかし、この死者数は本当に正確なのだろうか。COVID-19による死と判断されていない事例がたくさんあるのではないか。

(中略)

 つまり、1週50人の超過死亡としても、6週間で合計300人の超過死亡が東京で見られたということだ。

彼によれば、日本はコロナ死亡を隠蔽している、ということになります。
これに騙されないためには、視野を広く持つ必要があります。

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出典は上記URL

東京は人口密度が高いので必然的に感染者・死亡者が増えてしまいます。

確かにこれを見れば、2~3月に合計300人の超過死亡が発生して、コロナが原因と考えられても仕方ありません。



しかし4月からは緊急事態宣言が発令されたためか、グラフの最後が大きく下がっています。

しかも、日本全体の超過死亡は下の通り、減少傾向です。

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https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1847-flu-jinsoku-2.html (国立感染症研究所 最終閲覧日2020年5月21日)

日本全体での超過死亡が少ない理由は、コロナ以外の感染症の罹患率は大きく下げていることが考えられます。
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2020/idwr2020-17.pdf (厚生労働省 国立感染症研究所 感染症週報 最終閲覧日2020年5月21日)

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Photo_20200521112802 
赤いプロットが今シーズンのグラフですが、毎冬流行するインフルエンザはもとより、次いで流行しやすい感染性胃腸炎など、多くの感染症の流行が低調です。
我々のコロナ対策が、感染症一般に対する予防に資するものであることが分かると思います。


翻って欧州を見てみましょう。
EUの人口は4億5000万人くらい、東京都は1400万人なので、30倍とします。東京の超過死亡を30倍してEUに当てはめれば約1万人の超過死亡です。
しかし実際はこの通り、EUの超過死亡は15万人で、日本とは桁違いです。

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https://www.euromomo.eu/graphs-and-maps (EUROMOMO 最終閲覧日2020年5月21日)

日本は流行・死亡を上手くマネジメントしているのです。
うがい手洗い等の感染対策が、感染症患者の減少となり、医療崩壊を防ぐ一助となっている可能性もあります。


ただ、この結果を見ると、日本は「毎年冬は自粛しよう」などといって、一部業種に廃業を迫る方向に進まないかが心配です。

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