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2020年4月

2020年4月29日 (水)

帰る場所がないコロナ感染高齢者

新型コロナウイルスは、要介護高齢者施設を滅ぼす勢いです。施設で1人でも出たら感染拡大は必至であり、コロナ対策の重大な課題です。
北海道千歳市のサービス付き高齢者向け住宅で、新型コロナウイルスの感染拡大により介護職員が4分の1以下に減り、介助が十分にできなくなっていることが施設側への取材でわかった
高齢者施設では、生活の世話のために濃厚接触が不可欠です。十分な感染防御の準備もできないため、1人発生すれば大流行してしまいます。
結果、施設は閉鎖し、入居者は全員病院送りという事態に陥り、医療崩壊にもつながります。
その高齢者が治癒した後も問題です。
本来は元いた施設に帰るのが一番安全です。
なぜなら、入居者もスタッフも殆ど免疫を有しているからです。

しかし、その施設がもう無くなっていたり、入居者家族が戻りたくないと言うようだと大変です。
コロナに感染したところに戻したくない、という家族の気持ちは分かりますが、余程酷い扱いを受けていない限り、本人は慣れ親しんだ入居者・スタッフのいるところに戻りたいに決まっています。
入院生活は高齢者にとっては、個人防護具を着用した医療従事者による治療など、宇宙人に誘拐されて人体実験されているようにしか思えないでしょう。
ではどこか別の行先か、と言っても、1人感染者が出ただけで存亡の危機に立たされる高齢者施設が、ウイルス消失の証明困難な高齢者を受け入れたいはずがありません
そうならないようにするには、感染者が発生した施設、出来れば予防のためにも金銭・資材で支援できるようにしたいです。

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2020年4月27日 (月)

春から夏に掛けて、昼間の外は規制緩和すべきだ

東京の新規感染者数が、今日は39人と激減しています。偶然でしょうか、必然でしょうか。月曜日は、前日が日曜日のために検査件数が少なく、データも低めに出る日ですが。

 

その前に、東京都の感染者数の状況です。

20200427

①②③は、以前示した流行状況の道標です。

Seir_20200427225101

つまり、東京都は、③の、感染者数が減少に転じ始めた地点に来ています。

プーの過去ブログでは、4月22日は、②あたりかな、という推定でした。

http://ayoshidamd.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-1ef7c1.html


もし、流行に季節要因があるのならば。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200423-00622629-shincho-soci


 「コロナウイルスは紫外線で無害化することがわかっているので、5月末ごろから感染者数が落ち着く可能性があります」

紫外線は人間のような大きな動物にすら有害なのです。まして小さな小さなウイルス、しかもDNAより脆弱なRNAウイルスの新型コロナウイルスが、紫外線に強いはずがありません。

言うまでもなく3密は「密閉」「密集」「密接」です。

最近は、暖かくなって換気が出来るようになってきました。

危ない危ないと言われながら、ジョギングで感染したなどという話はついぞ聞きません。

 

感染者数が減少に転じたら、出口戦略、規制緩和が議論になってきます。

一度に全て解禁なんて、プーも考えてはいません。

医療機関の3密はどうしようもないとして、夜の街の3密は今後も防ぐ必要があります。

一方で、その真逆の状況なら、緩和しても良いのではないでしょうか。

 

紫外線と換気の得られる「アウトドア」の「昼間」は、大丈夫でしょう。

具体的には、マラソン、(屋外の)野球・サッカー・ラグビー・ゴルフ・テニス・海水浴・登山・公営ギャンブル、公園遊び、遊園地の屋外部分は、念のためマスクや消毒を使った上で解禁して差し支えないと考えます。

 

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2020年4月25日 (土)

日本の新規感染者数が減っていることを忘れないでほしい

日本での新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、4月11日をピークに減少に転じています。忘れないでください。今後地方自治体で独自にPCR検査が行われ、捕捉された感染者数が増えることが予想されますが、実際には減っていることを、忘れないでください。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/japan/ (worldometer 最終閲覧日2020年4月25日)

このデータをグラフにしました。

Photo_20200425184601

各地で大きなクラスターが発生していますが、それでも4月11日に比べたら減っています。

実際には、捕捉できた感染者は氷山の一角でしかないのですが、検査の方式が変わらない以上、前後の比較が可能です。

 

しかし今後、全国の地方自治体でドライブスルーPCR検査が行われると、捕捉率が高まり、このグラフは右肩上がりになると予想されます。

https://search.yahoo.co.jp/search?p=PCR+%E7%9C%8C+%E7%8B%AC%E8%87%AA+%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%BC&x=wrt&aq=&ai=&ts=3109&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa

(Yahoo! 検索 検索ワード:PCR 県 独自 ドライブスルー 検索日2020年4月25日)

一見しただけでも、山梨県、石川県、富山市、新潟市、名古屋市、沖縄県、埼玉県、宇都宮市、愛知県が開始済みまたは近日開始です。

 

日本国の方針は、限られた検査・治療のリソースを重症者に重点的に投入してきました。

その結果、低い人口当たり死亡率であり続けています。

検査を拡充した場合に、軽症者の収容先が課題です。

収容先を確保出来た自治体は、検査を拡充しても差し支えありません。

上に挙げた自治体うちの殆どは収容先が決まっているようですが・・・

収容体制が整っていないうちに検査を増やしたら、どうなっても知りませんよ。

 

忘れないでください。

日本での新規感染者数は減少しています。

今後増えるのは、捕捉率が増えるからなのです。

増えたからと言って第二波だ第三波だなどと騒がないでください。

 

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2020年4月23日 (木)

慶応義塾大学病院で一般患者の6パーセントがコロナ感染だそうだ

転んでもただでは起きない慶応義塾大学病院、面白いデータを提供しました。かねてより医療関係者の間では、現在判明している感染者よりも実際には遥かに多い感染者が存在するのだと言われています。ではどれくらいなのでしょうか。

http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/ 慶応義塾大学病院HP 最終閲覧日2020年4月23日

4月13日から4月19日の期間に行われた術前および入院前PCR検査において、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんのうち5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認されました。これは院外・市中で感染したものと考えられ、地域での感染の状況を反映している可能性があり、感染防止にむけてさらなる策を講じていく必要があると考えております。

要するに、4月13~19日の「普通の東京都民」の6%が感染者ということです。

良いニュースだと思います。

 

新型コロナウイルス感染症の感染期間は一応7日間程度と言われているので、調査期間の前1週間の東京都の感染者が該当すると思われます。

Photo_20200423215301

赤枠の部分が該当しますが、それが約700人。

一方で、現在判明している東京都の累計感染者数は3500人程度です。

単純に計算して東京都民は、慶応義塾大学病院で判明した6%の5倍である30%が既感染ということになります。その多くは免疫を持っていると考えられます。免疫保有者は流行を防ぐ壁として機能します。半分の人が免疫を持てば、コロナといえども大したことのない感染症になります。

 

惜しむらくは、現在行われているPCR検査では現在の感染しか確認できないことです。

これで抗体検査が出来ればもっと既感染の人が分かるのですが、東京都が検査を計画中とか。

正確な検査だと良いのですが。

 

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2020年4月22日 (水)

東京の感染拡大は緩やかになってきているが、検査拡大は問題

今日もニュースでは「感染が拡大しています」で始まったのかな? テレビを見ると憂鬱になるという人が多いです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200422/k10012400581000.html

東京都は22日、都内で新たに132人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表し、これで都内で感染が確認された人は合わせて3439人になりました。一方、新たに死亡が確認された感染者はいませんでした。

試しに毎日、新たな感染者数を調べてみると良いです。

こちらがグラフです。新たな感染者数はピークアウトしている印象です。

20200422

プーが4月3日にアップした記事のSEIRモデルでは、②を通過したことになります。

Seir_20200403224201_20200422222401

4月3日時点では、結果的に①にも到達していませんでした。

じきに③、現在の患者数もピークアウトすると思ったのですが。

 

しかし、検査拡大のニュースです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200422-00000106-jij-soci

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都千代田区は22日、PCR検査の検体採取を専門に行う仮設診療所を報道陣に公開した。
  24日に稼働を開始する予定で、採取件数を従来の3倍に増やせるという。

検査の方法が変わらない限り、サンプル数が少なくても得られたデータは容易に比較できて、流行状況を推測できます。

しかし検査手法を変えれば、流行の状況が分からなくなります。

個人の感染の有無を知りたいという要求をかなえるために、集団の免疫状態が分からなくなるという、合成の誤謬です。

 

こんなことをやっていては、見かけの感染者数が増えてみんなが不安になって、自粛期間が延びてしまうのです。

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2020年4月21日 (火)

原油相場が空前絶後のマイナスに。

ニューヨーク原油先物(WTI)が驚愕のマイナスです。一生にもう二度とお目にかかれない事態です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00000008-asahi-int

週明け20日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格(5月物)が1バレル=マイナス37・63ドルと、史上初めてマイナス価格で取引を終えた。新型コロナウイルスを抑え込む対策で世界経済が停滞。エネルギー需要の急減で原油供給が過剰になっており、原油を貯蔵するスペースが限界に達しつつある。

どこの世界に原油を貰ってさらにお金もお金も貰えるなんてことがあるのでしょう!

ドラえもんの、「お金のいらない世界」が、原油で実現した瞬間です。

WTIチャートは、0ドルになって打ち止めです。

Wti0

 

それほどに、原油に対する需要が下がり、供給過多になっています。

原油が貯蔵出来ず、「貯蔵費用あげるか原油を引き取って!」

という状態なのです。

 

これで、コロナウイルスも感染拡大しているロシアが助けを求めてくるようだと面白いのですが。

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2020年4月19日 (日)

トラップ一家の祖国はコロナ禍から脱出できるか

欧州の中では、オーストリアが新型コロナウイルス感染症対策の規制を一部緩和しました。

Sound-of-music

上手くいくかどうか、世界の指針となる動きです。

https://vpoint.jp/world/eu/159388.html

(ViewPoint 最終閲覧日2020年4月19日)

そして復活祭後の14日、第3弾として店舗面積400平方メートル以下の商店の営業再開を認め、5月4日には全ての商店、ショッピングモール、理容室の営業再開を認める。レストラン、ホテルの営業再開は5月中旬以降(公的なイベントの開催は少なくとも6月下旬以降まで認めない方針)。欧州で先駆けて一部規制解除に乗り出したわけだ。

オーストリアはコロナ対策ではいち早くイタリアとの国境を封鎖しました。

その後も店舗閉鎖など迅速に行い、以下の感染者数を示すグラフの通り驚きの成果を上げています。

Active-case-in-austria

感染者数は、ピーク時の半分以下となっています。

今の規制を続ければいずれウイルスは駆逐されますが、問題は経済が立ちゆかなくなることです。

そこで、4月14日から順次経済活動を再開しています。これで感染者が急に増えなければ、世界は追随することになります。

 

また、記事の中で注目したいのは、

なお、クルツ政府は民間機関に委託して、不作為に選んで国民に新型コロナウイルス・テストを実施したが、同国には、感染者数は全人口の1%弱に達することが判明した。公式統計では死亡者と回復した人を除くウイルス感染者はおよそ7000人だが、実際には2万8500人前後と推測されるわけだ。欧州大陸諸国でこの種の調査は初めて。感染の実態をより明確にする狙いがある。クルツ首相は、「新型コロナとの戦いは短距離競争ではなく、マラソンだ。忍耐が必要だ」と語っている。

無症状の感染者は、医療機関・検査機関で把握された人数の4倍は存在することになります。

ちなみに、オーストリア他、欧州主要国は大抵、人口比で日本の20倍くらいは検査しています。

日本では、無症状の感染者がどのくらい居るんでしょうね?? 把握できているのは1万人超です。

計算上は、100万人程度いそうです。

 

だから日本が悪いのか、というと、人口100万人あたりの死亡率は、データが信用出来る国々の中では、台湾の次くらいに少ないです。

https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries

(worldometer 最終閲覧日2020年4月19日)

日本はオーストリアや台湾のようになれたのか、というと、迅速な政治決断が出来ませんでした。

でも日本は日本なりに、うまくやってきたと思います。

 

この、先の見えない状況の突破口は、「免疫グロブリンG」、IgG検査が鍵となります。

世界最強の製薬会社である、スイスのロシュ社が検査キットを開発したそうです。

https://www.news24.jp/articles/2020/04/19/10628305.html

(日テレNews24 最終閲覧日2020年4月19日)

これにより、免疫を持っていて安全な人を識別出来ます。

意外と多くの人、欧州なら9割、日本でも半分くらいは持っているのではないかな、と予想します。

 

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2020年4月17日 (金)

一律10万円給付、後で所得税を取られるのは想定内

新型コロナウイルス感染症に対する経済対策として、条件を付けずに一人10万円給付することになりました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200417-00050244-yom-pol

安倍首相は17日、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って全都道府県に緊急事態宣言を発令したことをめぐり、人と人との接触を削減するよう国民に呼びかけた。国民1人あたり一律10万円の給付を実施することも表明した。

 

今までは一世帯あたり30万円の給付のあり・なしの線引きで揉めていました。

当然です。

30万円かゼロかのという中間のない勝負となれば、みんな必死にアピールするに違いありません。

何が妥当な基準かなんて分かりません。声の大きい者の勝ちです。

 

それに対して一律10万円給付は、そこそこ公平感があります。

今は困窮している人たちに速やかに届けることが第一です。

財務省にとって許しがたい金額ならば、この給付金を雑所得として扱い、来年の所得税として徴収すれば良いです。

むしろ、誰かが使った金は誰かの収入になり、税収にもなるのです。

 

今回の決断は正しいですが、事業者の破綻を防ぐために次の経済対策を打ち出さなくてはなりません。

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2020年4月16日 (木)

人口密度が半分なら接触機会は4分の1になる

東京で、人の流れが5~7割減っているそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20200416-00000208-nnn-soci

(Yahoo!ニュース 最終閲覧日2020年4月16日)

渋谷駅周辺の人口は平時と比べて64.9%減っているのだそうです。

だから、目標の8割減までもう少し、だそうです。

 

これ以上頑張れって言うんですか?

 

思い浮かべてください。

ある居酒屋に2つの同じ広さの部屋があり、一つの部屋では5人グループ、もう一つの部屋では10人グループが激しく宴会していたとします。

後者の接触機会は前者の何倍でしょうか。

 

10割る5で2倍?

感染させる相手は9人と4人だから9/4?

いえいえ。

後者なら、9人感染しうる人が10人いるのです。前者は5人です。

 

正解は、90(9×10)割る20(4×5)で、4.5倍です。

 

そのくらい、人口密度は感染症の流行にとって重要な要素なのです。

実際、ニューヨークで新型コロナウイルス感染症が大流行しているのは、そのせいです。

 

翻って、このニュースの記事。

面積自体は変わらない地域に、平均して人口が6割減なら、2/5の2乗で、感染機会は8割減です。

従って、現状維持で十分です。

 

そうアナウンスすることで人々が油断しては困るのですが。

プーは、頑張っているのにさらに頑張れと言われて嬉しいとは思いません。

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2020年4月14日 (火)

原油相場下落でロシアは苦しいはず

原油(WTI)相場は1バレル20ドル台前半です。最近のガソリンスタンドでの価格も下がっています。新型コロナウイルスによる経済危機を示していますが、対ロシアではチャンスかもしれません。

 

原油相場は年初は60ドル台でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行により大きく下落しました。今夜は22ドル台です。

Wti-chart

(chart park 最終閲覧2020年4月14日23時頃)

コロナにより世界各地の工場が停止し、各国の封鎖政策により人・物の動きも滞っているため、原油の需要は急減しています。

それに伴って、原油の相場も暴落しています。

 

このレベルに下がると、原油を採掘する側も極めて厳しいです。

世界各国の1バレルあたりの採掘コストを示します。

Photo_20200414231101

https://www.mql5.com/ja/blogs/post/655964

(MQL 分析と予測 最終閲覧日2020年4月14日)

今の相場に耐えられるのはグラフのアルジェリア以下の国々です。大国ではロシアとサウジアラビアが当てはまります。

OPECプラスの会議では協調減産で合意しましたが、それでも相場は回復しません。

 

その裏側の意図ですが、サウジアラビアにとっては、採掘コストの高い国々に採掘を諦めさせて原油のシェアを高めるという思惑があるのは間違いありません。

一方でロシアは採算ラインギリギリです。原油採掘の生存競争で勝ち残れるにしても、耐えなければならない時期です。

一方でコロナウイルスの流行は、公式発表では少ないことになっています。

例え流行しているとしても、それを無視してマスクなどの戦略物資を国内で使わずに外国に高く売ることで外貨を得ることを重視していると思われます。

しかしいずれ自国の流行に耐えられなくなったときは、日本に助けを求めることになるかもしれません。

そうなれば、日本には北方領土問題解決のチャンスとなります。

中国に来たらしいコロナ第二波の中国への影響の度合いにもよるのですが。

 

今回の新型コロナウイルス感染症では水面下で国益の争いが繰り広げられていますが、日本が勝者になれれば嬉しいのですが。

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2020年4月12日 (日)

ハイジの国の方がピークアウトは早かった。あとは出口戦略の問題。

よく調べたら、ドイツよりもスイスの方が新型コロナウイルス感染症の患者数が減少に転じるのが早かったです。

Photo_20200412231001

データソースはこちらです。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/switzerland/

(worldometer 最終閲覧日2020年4月12日)

Photo_20200412231301

ただ、いずれの国も当然ロックダウン中で流行が抑えられているという条件付きです。

ロックダウンを解除したら流行が再び拡大しないかどうかは重大な問題です。

 

実効再生産数という概念があります。ウイルス固有の感染力、1人の感染者が何人に感染させるかという基本再生産数に対して、地域・時期ごとに変動する再生産数です。

新規感染者数が減っているということは、実効再生産数は1を下回っているのは間違いありません。

しかし実効再生産数が0.8に減っているとして、ロックダウンを解除して接触者数が解除前の2倍に増えたら、実効再生産数も一時的に2倍になります。

実効再生産数が1.6になったら、また流行してしまいます。ピークそのものは前より低いのは確実なのですが。

すなわち解除は慎重に行わなければなりません。

 

または、ドイツやイギリスで検討されている、「免疫パスポート」が実用化できれば、免疫が出来ていて安全、という人が識別出来て良いのですが、こちらは開発途上です。

早く実現して欲しいですね。

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2020年4月10日 (金)

ドイツの医療は世界一ィィィ!

ドイツでの流行が終息に向かっています。

シュトロハイム閣下もお喜びでしょう。

Photo_20200410224201

新型コロナウイルス感染症に真っ向勝負を挑んで勝利が見えてきた世界初の国です。

経済力や医療制度、準備期間などでアドバンテージのある国でしたが、1国でも模範となる国が現れると心強いです。

こちらの元データを元にグラフを作りました。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/germany/

(worldmeters 最終閲覧日2020年4月10日)

Photo_20200410224301

SEIRモデルの通り、新規感染者数が減り始めてから治療中の患者数も減ってきます。その間隔は10日くらいでしょうか?

イタリアが一番早いと思ったのですが、最近は検査を絞っているという話も聞きました。

ガチンコ勝負を貫き通したのはドイツが唯一かもしれません。

 

ドイツが勝利すると、他の国も遠からず後に続きます。

日本の流行ピークはこれからでしょうけれど、色々な物資も余ってくると思います。

人類はコロナウイルスを乗り越えます。

 

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2020年4月 9日 (木)

接触減少、8割より5割の方が良い

二階幹事長が、人との接触を8割減らすなんて無理、と言ったそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200408-00000057-jnn-pol

(Yahoo!ニュース 最終閲覧日2020年4月8日)

Q.(総理から)人の接触を7割8割減らしていくという発言があったが、自民党内でもそういった動きが今ある?
 「人の接触を7割とか8割とか8割5分にするとかって、そんなことはできるわけがないじゃないですか。それは国民の皆さんのご協力をお願いすると、こういう早く言うと、お願いベースですよね」(自民党 二階俊博幹事長)

感染症流行の数理モデルを理解しているとは思いませんが、二階幹事長の発言は正しいです。ただ、「お願いベース」というなら、それは言ってはいけないことかもしれません。

 

またSEIRモデルを改造しました。今回は、他人との接触を日単位で調節できるものです。宜しかったら、弄って遊んでください。

単純化のため、今回は季節変動をゼロ、免疫失活に平均100年(ほぼ終生免疫)としています。

ダウンロード - seire383a2e38387e383ab20e5858de796abe5a4b1e6b4bbe381a8e5ada3e7af80e5a489e58b95e381a8e68ea5e8a7a6e6b89be5b091e38292e58aa0e591b3.xlsx

 

人との接触を減らさない(このファイルでは橙色のセルが接触人数で、元々20人で変わらなかったとします)場合の流行予想は、

10

これに対して接触を8割減らせば、確かに間違いなく流行は落ち着きます。

しかし問題は、「いつまでやるの?」です。

連休明けまでで終わらせれば、その時点では感染者は大きく減っているでしょうが、非常事態解除後に再び流行します。

2

なぜなら、免疫を持つ人が余り増えないからです。

では、ずっと自粛するのでしょうか? それでは日本の経済が破綻して、自殺者がたくさん出てしまいます。

 

一方で、接触を5割減らしたらどうなるでしょう。

5

解除の日付は連休明けで変わりませんが、ピークは8割減の場合と同じか、むしろ低いようにも見えます。

このくらいの方が日本経済への打撃が少なくて、良い塩梅なのではないでしょうか。

 

そのあたりまで分かった上で、

お願い8割、実際5割

ということなのでしょうか。

 

それとも、近いうちに以下のことが起これば一気に自粛を解除できます。

・暖かくなるとウイルスの感染力が鈍る

・アビガンが治療法として確立する

・コロナウイルスに対する免疫力を測定できるようになる

何かの目途が立つ自信があるのでしょうか?

 

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2020年4月 7日 (火)

安倍首相の、接触機会を最低7割、極力8割削減、の意味

安倍首相が緊急事態宣言を発令しました。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040700895&g=pol (時事ドットコム 最終閲覧日2020年4月7日)

その中で、

「人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減できれば、2週間後に感染者増加を減少に転じさせることができる」

と言いました。どういうことでしょう。

 

病原体には感染力を表す「基本再生産数」があります。1人の感染者が何人に感染させるかを表す数字です。

インフルエンザは2、麻疹は16程度と言われています。

それに対して新型コロナウイルスが完全に分かっているわけではありませんが、

この文から、日本の専門家がどれほどと見積もっているかを読み取ることが出来ます。

 

結論から言うと、3.3から5の間、と理解出来ます。

 

基本再生産数に対して、

(基本再生産数 - 実効再生産数)/基本再生産数 = 集団免疫率

の等式が成り立ちます。

基本再生産数が5の場合、実効再生産数の目標を1(またはそれ以下)とすると、集団免疫率を4/5とする必要があります。

ワクチンがないのに8割の人が免疫を持つということは、8割の人が感染する、ということになります。

欧米でそれが進行中ですが、医療崩壊で多数の死者が出ています。

 

それを防ぐために我々はどうするか。

首相が言っています。

(集団免疫率を上げる代わりに)人との接触を8割減らすのです。

 

思い浮かべてください。

あなたは、1週間で何人に唾を掛けましたか?

 

唾を掛けたから必ず感染させるとは限りません。

いや、せいぜい数%です。

仮に5%とします。

もし感染しているあなたが1週間に100人に唾を掛けたとしたら、そのうちの5人に感染します。

世の中で平均的にそれが起こったら、感染は爆発的に拡大します。

逆に、20人以下に抑えられたら、感染相手は1人以下なので、感染は次第に終息します。

 

そういう国を目指そう、と安倍首相は言っているのです。

その意図を正しく理解して感染を防ぎましょう。

 

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2020年4月 3日 (金)

イタリアの夜明けは近い。マスクもじきに手に入る。

新型コロナウイルス感染症の世界の感染者が100万人を突破したとの報道ですが、その数字に意味はありません。

そんなことより、欧州で最初に流行し始めたイタリアでは終息しつつある、ということを示します。

 

感染症の流行モデルであるSEIRモデルが示すとおり、感染症は無限に流行するわけではなく、いくつかのポイントを経て終息に向かいます。

Seir_20200403224201

流行の当初は、病原体の持つ基本再生算数に応じて感染者は指数関数的に増大します。

あるいは、検査拡充による捕捉増加、検査・医療機関での感染拡大、外国からの流入により過剰に増大します。

その後、

① 感染者の増大が緩やかになり始める。

② 新規感染者数が減少に転じる。

③ 退院者数(軽快+死亡)が新規感染者数を上回る。

④ 軽快退院者数が新規感染者数を上回る。

という過程を経て終息に向かいます。

日本では①に差し掛かったかどうかという段階です。

 

一方でイタリアの感染者・新規感染者・現在の感染者は、以下のグラフになります。

Photo_20200403224801

感染者は依然増え続けていますが新規感染者数が減っているのは確実ではないでしょうか。

他の欧州諸国も数日~10日遅れで続きます。

死者はまだ増えるでしょうが、④まで来ればだいぶ気持ちが楽になってきます。

 

イタリアと欧州の夜明けはもうすぐです。

するとマスクや消毒を買い占めている輩は手放さなければならなくなります。

プーは2週間のうちにマスクが買えるようになると予想します。

当たるでしょうか?

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