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2018年7月24日 (火)

甲状腺機能低下症による認知症状

抗認知症薬を使う患者の約3分の2が、学会の診療ガイドラインで推奨されている甲状腺機能検査を受けていないとの調査結果を、医療経済研究機構のチームがまとめた。認知症の症状は甲状腺機能低下症でも表れ、その場合は適切に治療すれば回復が期待できる。検査を受けないと、改善が見込める病気を見逃して不要な薬が使われ続けることになり、チームは「医師は適切に鑑別してから薬を出すべきだ」と指摘する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00000001-mai-soci

甲状腺機能低下症は、認知機能低下を起こす疾患のなかで見過ごされやすい代表的疾患です。

認知症の原因を診断するプロセスを考えると、脳梗塞やアルツハイマー病では、頭部のMRI検査を行えば、症状を説明出来る病変が見付かるものです。あるいは慢性硬膜下血腫が見付かれば、「手術すれば良くなるかも知れません」という希望のある話が出来ることがあります。

自分の診療でも一部にそういうお年寄りがいます。
特徴的な症状は、ボケちゃった、趣味をしなくなった、太った、といったところでしょうか。
甲状腺ホルモンは、身体の元気を司るホルモンです。若い人では過剰に分泌されて「バセドウ病」などになる人がいます。逆に高齢者ではホルモンが不足してこのような病気が起こり得ます。
診断さえ出来れば、甲状腺ホルモンに類似の薬を飲んでもらえれば、症状は劇的に改善します。
認知症=不治の病というイメージが強いので、良くなると患者さんやご家族から感謝されます。

しかし、甲状腺機能低下症は比較的多い疾患ながら、少し特殊な血液検査を行わないと分からないので、診療上の落とし穴です。
日本神経学会の認知症診断治療ガイドライン2017を読むと、確かに甲状腺機能を測りなさいと書いてありますが、目が行きがちなフローチャートには、「内分泌系疾患」と漠然とした表現しかありません。

同機構主任研究員の佐方信夫医師は「治せるはずの認知症が検査をしないことで見過ごされ、大きな問題だ。不適切な薬の服用で、症状の改善が見込めないばかりか、食欲不振やめまいなど患者に不利益を与えている恐れもある」と話す。

これだけ攻撃的にご高説賜るくらいなら、ガイドラインにハッキリ明記するよう働きかけて欲しいものです。

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