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2016年5月27日 (金)

孔明の罠に嵌まったオバマ大統領

オバマ大統領が被爆者と対話するそうです。任期切れ前の実績作りか。自分の中でも心情と打算が葛藤しています。大戦後の世界秩序への挑戦は誰に利するのか。慎重に考えるべきです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160526-00000028-mai-pol

日米両政府は、オバマ米大統領が27日に広島市の平和記念公園を訪れて献花する際、招待した被爆者と対話する検討に入った。日米関係筋が26日、明らかにした。オバマ氏が被爆者と自然な形で対面する機会を設ければ、「核兵器なき世界」を求める国際世論にアピールできると判断した。

ケリー国務長官が4月に広島を訪問した時からレールは敷かれていたのか。官邸にとっても、正論ではあり無視の出来ない案件です。いや、実現にはデリケートな問題を乗り越えなければならないのですが。

日本人の心情としては、原爆投下は重大な戦争犯罪であり、謝罪は大切な区切りだ、というのは理解出来ます。
勝ったから裁かれないものの、アメリカの原爆投下は非戦闘員の大量虐殺であり、明らかなハーグ陸戦条約違反です。

しかし国際社会は複雑です。
日本が悪の戦争を起こし、アメリカが懲らしめた。日本は反省して平和国家として歩み続け、アメリカに付き従っている。
原爆投下は、日本の悪の指導者に戦争終結を促すために必要だった。
世界史はそういうことになっています。

本件は、そういう「公式」の歴史的「事実」に挑戦することになります。
米大統領の訪問、謝罪(?)。日本人としては拍手喝采でしょうが、アメリカ人の立場を考えましょう。あちらは正義の戦争の戦勝国です。
トランプ氏なら選挙演説に使いそうです。

「日本人は、自らの罪を省みない愚かで不道徳な民族だ」
「オバマを擁する民主党は、そんな奴等に迎合する売国奴だ」
トランプ氏が大統領になったら、日本国はそういう目で見られるのです。

正しいか正しくないかは別として、世界は今もなお、アメリカを中心とした第二次世界大戦の戦勝国中心に回っています。パックスアメリカーナ(アメリカによる平和)に付き従って日本の平和・繁栄があるのです。
それに挑戦しているのは中国です。
日米離間を喜ぶのも中国です。

オバマ大統領と被爆者の対話中に、被爆者・遺族、聴衆や報道関係者から声が上がったら大変です。
「被爆者に謝れ!」
「戦争犯罪人!」
「土下座しろ!」
「悪魔の末裔が! 根絶やしにしてやる!」(これは言い過ぎ)
正論だけに会場中に伝染し、首相も官房長官も止めることは出来ないでしょう。

あちら側にとっては、数人の工作員を送り込むだけで国際問題を起こすことが出来ます。
それが起こらずに「儀式」として無難に終わるなら良いのですが。
日本国政府のセキュリティはそれを防ぎきるくらいに万全なのかどうか。
広島市は志摩市賢島のように守りやすい街ではありません。

寝た子を起こすな。
パンドラの箱を開けるな。
オバマ大統領には、仮病でもいいから現職のうちでは止めてもらいたい案件です。
退任後ならカーター氏同様、「どうぞどうぞ」なんですが。
現職中だから意味がある、とあちら側の人達は思うでしょうね。

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コメント

 ご意見、ごもっともですね。

 確かに、工作員数人紛れ込ませることができれば、簡単に国際問題にできますよね。
 自分から言い出すのはなかなか度胸が必要ですが、数人が声を挙げたら一気に火が付くことは容易に想像できますし。

 僕は正論大好きですが、正論を叫ぶことが必ずしも正しいことでは無いというのは理解しています。
 どうかなにごとも無く、広島訪問を終えて欲しいです。
 何よりも現職のアメリカ大統領が広島訪問をしたということを単純に評価してあげてほしいと思います。

投稿: ちゃんちゃん | 2016年5月27日 (金) 08時04分

ありがとうございます。

返信を書く今となっては結果論ですが、日本国政府には歴史的儀式を問題無く完遂する実力も自信もあったようですね。

入念な人選やリハーサルに、多少の脅しもあったとさえ邪推しますが、成功して良かったです。
オバマ大統領を平和の使者と褒め倒し、日米同盟を強固にしました。
左側のメディアも表立って批判は出来ないはずです。

安倍政権、頑張っていると思います。
これでもう少し仮想敵国が弱ければ楽なのですが。


投稿: プー | 2016年5月27日 (金) 22時23分

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