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2015年8月23日 (日)

原油下落は経済危機だが内需拡大のチャンス

週末に原油先物が40ドルを瞬間的に割り込み、この先さらに下げることが見込まれます。世界の景気後退を示す悪い指標ですが、日本は上手に利用すべきです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00000036-san-bus_all

原油安に歯止めがかからないのは、中国の景気後退などとともに、石油輸出国機構(OPEC)と米シェールオイル勢が熾烈(しれつ)な生産競争を繰り広げ、世界的な供給過剰が続いていることが大きい。市場からは秋に1バレル=30ドル近くまで下がるとの見方が出ているが、産油国の財政悪化も表面化しており、価格低迷が長期化するかは見通しにくい状況になっている。

 今月11日、あるニュースが市場に衝撃を与えた。OPECの盟主サウジアラビアが8年ぶりの国債発行を発表したのだ。

当然のことですが、原油の下落は原油や天然ガスなどの燃料を主要産業とする国々には大打撃です。
代表的産油国のサウジアラビアは、原油生産そのものの採算ラインこそ1バレル当たり7ドルと低廉ですが、教育や社会保障などに多額の予算を掛けるため、同国の国家予算を維持するためには原油価格90ドル以上を要します。
https://www.toyo-sec.co.jp/trust/report/pdf/20141219_report_04.pdf#search='%E5%8E%9F%E6%B2%B9+%E6%8E%A1%E7%AE%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3'
まして他の国々、図表6ではベネズエラ、イラン、ロシアが挙がっていますが、それ以上に厳しいです。
逆にアメリカは、シェールオイルが赤字でも、燃料輸出という国際的優位を維持するために、他の収入を注ぎ込んでシェールオイル採掘を維持するでしょう。
サウジアラビアも、今まで積み上げた外貨準備を切り崩して当座を凌ぎます。
そして、余裕の無い国がいくつか破綻して原油生産が出来なくなれば、原油の供給が減って値上がりしてゆくという寸法です。

原油下落は日本にとってどうなのか。
基本的には良いことですが、原因である中国の景気後退、さらに産油国の破綻による世界的な景気後退は、必ず日本の輸出を減らすことになります。

また、デフレという側面も見逃せません。
物価が下がると言うことは、消費者にとっては今お金を使わないのが得だと思わせ、その結果経済活動が停滞します。さらに企業業績悪化、給料下げ、支出減の無限ループがデフレスパイラルです。これは民間レベルでは解決出来ないので政府主導で悪循環を断つよりありません。日銀が頻りにインフレインフレと叫ぶのは、理のあることです。
しかし、原油を上げてでもインフレありきというのは、自分は違うと思うのです。

原油相場は海外要因が大きすぎて日本によるコントロールは不可能です。
原油が高い時は高いなりの、安い時は安いなりの行動で対処するしかありません。
高い時には輸出が好調だし、国内的には遊園地やホテルで「集約」、また体験学習型のレジャーが有効と紹介したことがあります。
逆に安い時には輸出が不調です。鍵は内需拡大。具体的には自動車や家電を買い換えるチャンスとなります。

世界経済のうねりは思いのほか大きいです。
その時の状況に合った消費行動で日本を支えたいものです。

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