原油相場のジェットコースター
原油先物相場は底値43ドルから53ドルに上げましたが、再び下げて42ドル台と安値を更新しました。この勢いだと30ドルも割れそうです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43225
国際エネルギー機関(IEA)は3月13日に月報を発表した。月報の中の「米国の原油在庫が過去最高水準となり、近く貯蔵タンクが不足する恐れがある。足下の原油価格の安定はうわべだけのものであり、原油価格底打ちのためにはさらなる生産調整が必要だ」との指摘が材料視されて、16日の時間外取引ではWTI先物価格は2009年3月以来6年ぶりの安値に下落した(1バレル当たり43.57ドル)。
(中略)
昨年急落した原油価格が最近まで安定していたのは、要因の1つとして「石油精製会社による原油の安値買い」があったからだ。しかし、その効果も薄れつつある。世界全体で石油の精製処理量が急増したため、石油製品の分野でも供給過剰のリスクが生じつつあるからだ。
去年後半に暴落した原油先物相場は、1月末の43ドルを底に持ち直しが見られていました。
記事にある、
「石油精製会社による原油の安値買い」
です。
どんな心理が働いているかというと、こういうことです。
原油がどこまで下がるか分からないが、50ドルを割れており、このあたりで買いを入れれば十分採算が合う。
そして、50ドルを回復すれば、
まずい、原油が再び上げる前に買ってしまおう。
と考えて買いに走ってきたのです。
しかしそれが一巡し、再び供給がだぶついてきました。
今月に入って再び下げ、1月安値を下回りました。こうなると相場は止まりません。
投機筋の売りが売りを呼び、直近高値(53ドル)の半値を目安に下落するでしょう。
我々には良い話です。下げ止まっていたガソリン価格は再び下げて行きます。
もう少し日々の生活が潤うはずです。
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