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2015年1月23日 (金)

ジャーナリズムは人命より重いのだそうだ

イスラム国の人質事件に関して、噴出する自己責任論に待ったをかける論説で、ジャーナリズムの大切さを説いています。しかし、自分には「ジャーナリズム原理主義」と思えます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00002584-bengocom-soci

中東の過激派組織「イスラム国」が二人の日本人を人質にとり、日本政府に身代金を要求する事件が起きた。ネットでは、殺害予告を受けている湯川遥菜さんとフリージャーナリストの後藤健二さんの命を心配する声が数多く出ている一方で、「自己責任だから、殺されても仕方ない」と突き放す声もかなりある。

このような「自己責任論」について、どのように考えるべきか——。オンラインメディア「現代ビジネス」の編集長をつとめる瀬尾傑さんは「こういう事件のときには被害者を叩く問題がよく起きるが、簡単に自己責任だというのではなく、冷静に考えるべきだ」と指摘する。

それはまあ、ジャーナリズムは大切でしょう。

戦争では一方の当事国からしか情報が入って来ないことが多く、大抵は西側諸国の価値観・正義感で語られて終わってしまいます。

そうでない相手国や弱者の立場に寄り添った報道も必要だ。

という主張は理解出来ます。

しかし、それこそ簡単ではなく、冷静に考えるべきです。

ジャーナリズムを大事にした結果何が起こるか。

そのジャーナリストが紛争地域で誘拐され、身代金を要求されているのです。

この編集長は、ジャーナリストの救出のために身代金を払えと言外に主張しているように思えます。そうでない解釈があれば教えて欲しいです。

しかしそうすると、テロリストには日本人の誘拐が美味しい仕事と認識され、同種の事件が多発します。

ジャーナリストを大事にしたために、日本人の生命・財産が危険に曝されるのです。

気の毒だけれど、そういう危険地帯に突入するジャーナリストは見捨てないといけないのです。

自己責任論、というのはそういう意味なのです。助けることのリスクの存在しない事案ではこんな話にはなりません。

そういう観点の抜け落ちている編集長の論説は、聴くに値しないと考えます。

世の中誰だって、複数の大事なものを天秤にかけて暮らしています。ある時は一方を捨て、またある時は妥協しています。プロスポーツ選手になりたかった夢をほとんどの人が捨てて地道に暮らしています。また、「仕事と子供どっちが大事なの!?」と訊かれても、どちらか100%とは答えられません。

本件では、ジャーナリズムも大事だけれど、それで日本人が沢山誘拐されるようになるのは本末転倒だよね、というのが常識的な判断です。

この編集長は、そういう思考を生まれつき行ってこなかったのか。あるいはその職歴上、ジャーナリズムを至高の存在と捉え、それ以外の現実を無視してきたのでしょうか。

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コメント

湯川氏が悪いですね。この人は漫画の読み過ぎでしょう!怒りを覚えます。後藤氏は正直巻き込まれたんじゃないでしょうかね?

サウジの王様が亡くなったのが非常に不気味ですね。思想的にも経済的にもサウジは危険な国と思います。

利害が複雑過ぎますね。

投稿: パズ | 2015年1月24日 (土) 00時11分

コメントありがとうございます。
湯川氏に同情の余地はありませんね。

サウジは転換点ですね。
注目ですね。

投稿: プー | 2015年1月24日 (土) 07時28分

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