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2014年12月25日 (木)

戦争体験は継承できないが人類の知恵なら

戦争が起こらなければ戦争体験の継承が出来ないのは当然です。では体験談は有益かどうか。一口に戦争反対と言っても相手のいることは難しいです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000013-mai-soci

戦争体験のない人でも2人に1人が体験談を聞いていることが、毎日新聞社と埼玉大学社会調査研究センターが行った時事問題世論調査「日本の世論2014」で分かった。20代は6割が体験談を聞いたことがなかった。日本の人口の8割は戦後生まれになり、来年は戦後70年。戦争体験の継承の仕方を考える時期にきている。

戦争が悲惨なことは言うまでも無いです。

生命財産が理不尽に失われ、失われる恐怖は人々の理性も失わせます。

>内容は戦地経験や空襲、食糧難、疎開体験、日本国外からの引き揚げ体験など

戦争になったらどんな目に遭うのか。そういう話は今でも生きている高齢者に聞けば結構分かります。

しかし、どうしたら防げるのかというと、単に戦争したくない気持ちだけではダメだと考えています。

戦争に突入した時代背景までしっかり理解して説明できる世代・階層は、小野田寛郎氏あたりを最後に絶滅でしょう。

しかし歴史的には、第一次世界大戦から20年で第二次世界大戦に突入した欧州を見れば分かります。

復讐に燃えるドイツの度重なる領土拡張と、厭戦気分からこれを許した英仏。しかしドイツがポーランドにまで手を伸ばしたところで戦争が始まりました。気分的な反戦思想が仇となった例です。

もしドイツの領土拡張に、英仏が最初からノーを突きつけていたら、どうだったでしょうか。現代では、侵略国家の第一歩を挫く安全保障体制です。

平和の実現のためには、もう一つ条件があります。それは経済です。

ドイツの領土拡張は、第一次世界大戦敗戦による賠償金と、1929年に始まった世界恐慌により、必然だったと思われます。

経済危機の安直な解決には、政治の強いリーダーシップと軍事費増大を必要とします。それがナチス独裁と侵略でした。

現代では、2008年にリーマンショックが起こりました。

アメリカは大胆な金融緩和を行ってこの危機をほぼ脱出しました。金融緩和の順番は今、日本に回ってきています。しかしその他の国々の景気後退は鮮明になってきました。

2014年末現在、経済と軍事の両面から考えて、最も戦争を起こす危険のある国はロシア、次は中国です。

どちらもほぼ独裁体制、軍事大国であり、景気後退に悩まされていますが、より危機的なのは原油暴落に苦しむロシアです。しかもウクライナの件で欧米に面子を潰されています。

そんな時に日本はどうすべきか。

日米安保条約により軍事面を盤石にした上で、ロシア経済の破局を回避する。

与えるだけでは相手を増長させます。何か手頃な取引、具体的にはシベリアの開発を名目とした投資を行い、代わりにロシアにとって比較的重要度の低い北方領土の返還を要求するのです。原油相場が再上昇しなければ、必ず実現すると予想します。

逆に、中国がいよいよ危なくなった時の方が、対処が難しそうです。

漫画「商人道」みたいに、中国国内の資源開発の権益確保は一つの方法かも知れませんが。反日思想を御しうるのか。逆に苦しくなると意外と簡単に頭を下げてくれるのか。ちょっと予想が付きません。

いずれにしても、平和の持続は感情的な反戦思想ではなく、軍事・経済の安定によって得られるというのが自分の持論です。

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政治」カテゴリの記事

コメント

ロシアよりは中国の方がヤバイと思いますね。

ロシアは法治国家ですが、中国は人事国家です。
ロシアは食料・エネルギーを自前で用意できますが、中国は出来ません。

またロシアの軍事行動は基本的に防衛を重視します。
今回のクリミヤにしてもそこをとられたら地中海への影響力を失う事になりますから絶対に失う訳には行かなかったという次第でしょう。

ロシアの軍事行動の予測は立てやすいですが、中国の方は中国自身でも予測が不可能でしょう。

特に、共産軍は共産党の私兵集団ですからね。
軍区に分かれている上、軍区同士で利権を争っていますからね。
また域内の反乱等を抑えるための警備集団(というよりギャングや暴力団と言った方が近い)が問題でしょう。これはへたをすると暴動や革命の引き金にさえなりかねません。

ロシアがもっとも警戒しているのはアメリカではなく中国です。
中国との領土問題は近い将来に必ず表面化するでしょう。
シベリアに入ってくる密入国中国人は今でさえ問題になっています。

シベリア鉄道の老朽化にともなって極東への兵力の輸送力も減っているようです。

日本を味方にする事だけがこのような難問にたいする解答だと思いますね(プーチンならわかっているでしょう。ゴルバチョフは欧米しか見ていなかったから失敗(特に経済面で)しましたからね)

北方領土だけではなく、樺太全島を日本のもの(借金の担保としても可)とする案の方が良いと思いますが・・・。
これは太平洋に進出する意思は無いという意思表示でもあります。別の言葉で言えば、アメリカに敵対する気は無いって事です。

ロシアが欲しい物を日本はたくさん持っています。

シベリア新幹線の建設及びシベリア鉄道のリニューアル(対中用に必要)
製鉄所の近代化。発電所・変電所・送配電施設の効率化等々。ソ連崩壊以後まともに手を入れていないらしいですからね。

北方領土(樺太を含む)を日本に渡して日本(そしてアメリカとともに)中国の包囲網に加わるしか道はない、と思いますネ。

中国に関しては一刻も早く中国とは縁を切る(投資の引き上げ。援助の中止。等)しかないでしょう。
いわゆる損切りの段階に入っていると見ています。

投稿: みやとん | 2014年12月26日 (金) 13時59分

コメントありがとうございます。
大変勉強になります。

ロシアは自分が思ったよりも苦しくて、樺太すら取り戻せるくらいなのですね。

問題はやはり中国ですね。
思えば、最近の原油下落問題で中国の名前が出てこないのが不気味でした。
ロシアに日米陣営への参加を促す流れだとすると納得がいきます。


投稿: プー | 2014年12月26日 (金) 16時37分

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