日本の運命を決める食卓外交
オバマ大統領が来日、今回は国賓です。日米間の問題は山積みですが、素敵な夕食をきっかけに良い関係を築いていきたいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140423-00000080-mai-pol
安倍晋三首相は23日夜、日本に到着したばかりのオバマ米大統領を東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」に招いた。オバマ氏が「すし好き」と聞いた日本側が、首脳間の個人的関係を深めてもらおうと、非公式な夕食会としてセットした。
外交に料理を利用することにかけては、フランスのタレーランが有名です。
ナポレオン戦争でフランスは敗れ、領土割譲や賠償金は免れないと見られていましたが、フランス政府代表の「外交の天才」タレーランは「シェフの帝王」アントナン・カレームを登用して素晴らしい夕食会を開催して各国首脳の話題を攫い、フランスの領土の保全に成功しました。
今回はオバマ大統領のリクエストの「すし」をカウンターで会食し、親密さを演出しようとしています。
何かにつけ中国へのシンパシーを感じるオバマ大統領に日本に親近感を持って貰い、尖閣諸島問題で日本を守るという言質を取りたいところです。
TPP問題では牛肉の関税が熱いです。オーストラリアより関税を下げるなら、それは必ず尖閣問題とバーターでなければなりません。
あと捕鯨禁止への不満もあるでしょう。「すし」という決定は、クジラが貴重な魚を喰らい尽くしている、というアピールかもしれません。
個人的には、松阪牛を振る舞って、「攻めのTPP」を展開して欲しいと思うのですが。
ともあれ、日本外交はここが正念場です。
すきやばし次郎のもてなしと、安倍首相の人間力に日本の浮沈が懸かっています。
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