気の毒だが真央ちゃんに休息は許されない
浅田選手は世界選手権で燃え尽きた印象で、まずは休養が必要です。しかし引退するかは「ハーフ&ハーフ」と言っていましたが、引退どころか休息も出来ないと考えています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140330-00000002-spnavi-spo
フィギュアスケート世界選手権の女子シングルで優勝した浅田真央(中京大)が一夜明けた30日、会見を行った。注目の去就については「今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだない。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分としては少し休養が必要じゃないかと思います」と話し、すぐに結論を出さずに自分の気持ちと向き合う考えだ。
世界選手権は男子羽生・女子浅田両選手の日本アベック優勝で幕を閉じました。
さいたまスーパーアリーナの1万6千人を連日湧かせた今大会は大成功でした。
個人的には男子が熱かったです。
町田選手がショート・フリーで100%の演技だったのに対して、羽生選手はショート80%だけれどフリーで120%を出し、僅差で勝ちました。
羽生選手だけに、ここは譲ってやれよと思いましたが、そんな負けん気の強さが彼を支えているのでしょう。
二人は今後ライバル、というより現実には町田選手はバックアップ要員ですが、メダル候補が2人いるのは心強いです。
心配なのは女子です。
安藤美姫が引退して、メダルを取れるのが浅田選手一人の状態が続いています。
若手では宮原知子や本郷理華がもう少しでしょうか。
今浅田選手に引退されるとスターがいなくなります。
現在のフィギュアスケートは、日本国内では空前の隆盛を誇っています。
フィギュアの歴史と会場の収容人数を見てみると面白いです。
毎年の全日本選手権の会場は、今年は大容量のさいたまスーパーアリーナですが、数年前は5千人しか入らない長野のビッグハットなどで開催されていました。
不遇な時代を、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、浅田真央、安藤美姫らが必死で盛り立てて今があるのです。
一方で海外での大会では、数千人のアリーナに空席が目立ちます。
国際スケート連盟や日本スケート連盟にとっては、日本が唯一のドル箱なのです。
自分も子供ではないので、お金がなければ興業が出来ないことは分かっています。
男子はともかく、客を呼べる女子のスターは浅田選手しかいないのです。
燃え尽きても彼等のために、そしてそれはフィギュア界や後進のためにもなることなので、彼女は出続けることになります。
そこまでなら大人の事情として仕方ないと思います。
自分が不満なのは、そんな滅私奉公の浅田選手が足蹴にされている現実です。
本来彼女が手にするはずの栄光は、キムヨナに攫われてしまいました。
彼女はシーズン中出突っ張りで消耗し、ソチ五輪でも団体に出場、練習場所もアルメニアに追いやられました。
一方でキムヨナは碌に国際大会にも出ずに体調万全でしかも簡単な演技で高得点を貰えていました。
フェアな勝負が出来ているならまだ納得出来ますが、協会は大恩人を殊更に貶めてきたのです。
そんな無間地獄の果てに何があるのか。
平昌五輪では、ソチ五輪の前例に倣って地元選手優勝を誘導するでしょう。
今回の世界選手権で韓国のパク・ソヨン選手が9位に入っていました。彼女は若いので、今後伸びれば平昌五輪の主役になるでしょう。
もしそうでなければ、鳴りを潜めていたキムヨナが突然登場します。同様にソチ五輪に登場したプルシェンコ選手は、自身の誇りにかけて個人戦を辞退しましたが、そんな美学は期待できません。
断言しますが、平昌で浅田選手は金メダルを取れません。入賞も怪しいと思います。
そんなことは百も承知で浅田選手はアイスショーも競技会も出続けるのです。
分かる人達はそんな彼女に惜しみない拍手を送るのです。
我々もまた、彼女を責めて暖かく応援してあげることしか出来ません。
今にも心が折れそうな彼女の励みになるように。
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