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2013年4月25日 (木)

共産主義国らしくなってきた

アベノミクスの対局に舵を切ろうとする中国経済は、何処へ向かうのか。日本と中国。二十一世紀初頭の極東における2つの壮大な経済実験のように思えます。どちらが生き残るのか。資本主義と共産主義の歴史を振り返ると面白そうです。

共産党の綱紀粛正とぜいたく禁止令により、中国の景気回復が遅れている。国家統計局が4月15日に発表した1~3月のGDP成長率は前年同期比7.7%となり、市場予想(8.0%)や昨年10~12月実績(7.9%)を大幅に下回った。2012年7~9月期に7.4%まで低下した後、いったん7.9%まで回復した後だけに、マーケットの失望は大きく、上海総合指数はその日年初来安値を更新した。

「綱紀粛正」

カッコイイ言葉ですが、お金持ちがお金を使わなくなるというのは経済の停滞に繋がります。

共産党幹部に対し、それくらい庶民の不満が高まっているからこのようなことが起こるのですが、庶民はそれで幸せになれるのだろうか、という疑問が大いにあります。

翻って日本です。

かつての蔵相・高橋是清は、芸者遊びが人々の生活を潤す、と言ったそうです。家計と経済は違う、と明確に言い切った人です。

政権交代後の日本ではアベノミクスが持て囃され、株が上がり、お金持ちにとっては好景気です。

これが庶民には物価高ばかりで恩恵がないと批判されているわけですが、果たしてこの先どうなるか。まだ答えは出ていません。

視野を広く持てば、資本主義と共産主義の対決です。

中国は資本主義から共産主義に舵を切り、日本は民主党時代の社会民主主義政策から新自由主義に近いくらいに方向転換しました。

どちらが成功するのか。

簡単に歴史を振り返れば、広い意味では資本主義も共産主義も昔から存在したようなものですが、18世紀の産業革命により、未開以外の世界は全て資本主義社会に組み込まれました。

その資本主義の大きな問題である格差拡大に対して、19世紀に現代の共産主義が誕生、20世紀初頭にロシア革命として結実しました。

しかし、理想を追ったはずの共産主義が、人民の怠惰と官僚の腐敗によって先に崩壊してしまいました。

自分はもちろん、共産主義が台頭したのと同じ理由で、資本主義が理想的な経済形態とは思っていません。

しかし現在のところ、それよりも良いシステムは実行できていません。

おそらく、理想に近い形は、資本主義と共産主義の間のどこかに存在するのだろうと思います。

しかしその実現のためには、お金持ちがお金を使って、(せめて)この国の隅々にまでお金が行き渡るようにする、ということが必要なのであり、庶民から先に豊かになるのは難しいと考えます。

元記事の後ろの方には、中国の対策として内需拡大の動きが採り上げられています。

これが成功するようなら面白いのですが、日本が既に通ってきた道のようにも見えます。

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