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2013年2月 2日 (土)

「体罰」と一括りに批判する前に

体罰を受けたのが全生徒のうち8%って、どう考えても少ないでしょう。でも、体罰は一切ダメと言い切る前に、よく考えてみる必要があります。手始めに、「体罰」って何なのか。明確に言える人はどれほどいるでしょうか。

大阪市立桜宮高校でバスケットボール部の男子生徒(当時17歳)が自殺した問題を受け、市の外部監察チームが同校の全生徒約840人にアンケートを行った結果、8%にあたる約70人が体罰を受けたことがある、と回答したことが分かった。体罰を受けた生徒が、大半の運動部に及んでいたことも判明。同校で部活動中の体罰がはびこっていた実態が浮き彫りになった。【津久井達】

自分の中学校時代は、顧問の先生よりも先輩や剣道講師の爺さんの「しごき」の方が余程怖かったです。それを今回の調査に含めないというだけで、この調査に信頼性などありません。

そもそも「体罰」って何でしょうか。

ごく単純には、Wikipediaより、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%93%E7%BD%B0

体罰は、父母や教員などが、子供や生徒などの管理責任の下にあると考えられる相手に対し、教育的な名目を持って、肉体的な苦痛を与える罰を加えることを指す。

ですが、明確な定義はありません。「指導」と「体罰」と「暴行」の区別を明確に出来る人がいたら、是非聞いてみたいです。

「体罰」が「暴行」でないための基準は、理不尽でないこと、公平であること、愛情があること、継続しないこと、などだと考えています。桜宮高校の自殺や全日本女子柔道の件は、自分としては「暴行」に該当します。

一方で「指導」と「体罰」の違いは何でしょう?

苦痛を与えたら「体罰」? →苦痛でしか理解出来ない人もいます。

身体的な苦痛なら「体罰」? →罰走や罵倒、降格は含まれますか?

受けた側がイヤだと思ったら「体罰」? →将来において有益なことかもしれません。

極端なことを言ってしまえば、バスケの練習自体を体罰と感じる人だっているかもしれません。

それでもみんな練習しているのは、本人や親が、競技の実力だけでなく、将来のために体力や気力や社会性や自信などを身に付けようと思って耐えているのです。

世の中何でも利得で動きます。テレビで頻繁に叩かれている芸人は、それで金を貰うから叩かれているのです。先輩のしごきに耐えるのは、それで辞めたら自分の誇りと名誉が失われるからです。桜宮の生徒は進学、女子柔道は日本代表、それぞれに目標がありました。だからこそ簡単に辞める訳にいかないし、時に板挟みに遭って苦しむのです。

最近はスポーツ界の色々な人達のコメントが新聞に載っています。

印象に残ったのは桑田真澄さんです。体罰を受けて良かったことなんか一つも無かった、という主旨のことを述べていました。

しかしそれは一般化できる話なのかな? と思います。高校時代に彼ほど知的なアスリートも稀でしょう。十分な理性のある人間に体罰は不要と考えますが、そうでない人の方が圧倒的に多いと思います。

才能があるのにサボる人、逆に怪我しているのに無理する人。殆どの若者は今の自分のスポーツが自分の将来にどう影響するかなんて考えていません。

前述の条件をしっかり整えた上で、体罰は必要と自分は考えます。

 

話は戻って今回のアンケート調査の結果ですが、体罰を受けたのが8%なんて、眉唾すぎます。

誰かから何らかの肉体的・心理的暴力を受けたかと聞かれれば、全員YESでしょう。

何故8%だったかを考えてみます。善意に解釈すれば、回答した生徒が、

「たたかれたことはあるが、自分たちを成長させるためだと思っている」

この場合を体罰に含めなかったのかも知れません。

邪推すれば、学校側の締め付けがあったとも考えられます。

捻くれた考えをしてみれば、桜宮の件が教師による生徒への暴力だから日教組絡みで橋下市長が乗り出して大騒ぎになったのです。

上級生による下級生への苛めで自殺、だったら、これほど採り上げられることは無かったでしょう。

自殺した生徒にしても、上級生による苛めなら、いずれ自分も上級生になるという救いはあったはずです。今回の件では、キャプテンの責務、自分だけが酷い扱い、耐え切れば進学、という板挟みで絶望を感じたのでしょう。顧問から一度でも、「お前を頼りにしている」なんて言われたかどうかも、この際重要なファクターです。

最近自分は、提言みたいなことをしなくなった、と思います。

年を取ったせいか、「理想を語るより、まず、現実が何で現実なんだろうって考えるようにしている」ようになりました。

そして現実の背景の大きさを知ると、これは容易に変えることは出来ない、と思考停止してしまうのです。

橋下市長のような行動力は羨ましいけれど、その突進に踏みつぶされる人達を思うと、自分は動けません。

もっと賢くなったら違う自分が出来るのかも・・・と期待しながら、日々勉強していきたいです。

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コメント

毎日のニュースを見て日々考えが変わっていき自分自身の答えがはっきりしません。シンガポールでは体罰はありでやり方までマニュアル化されているようです。生徒の万引きや非行などに適応されるようで、スポーツには適応しないとの事です。社会的に悪いことをしたら体罰はありでしょう。万引きやいじめはげんこつですよね。スポーツで負けたり、技術が未熟だったりすることが罰に当たるかと言ったらそれは当たらないでしょう。しかしながら負けないように技術を上げるには練習が必要で、その際たるものが“しごき”なのでしょう。これはありでしょう。野球でいう千本ノックはありなんでしょう。しかしながら千本ノックで本当に強くなるかと言ったらどうなのか?シゴいて強くなるのは稀なんじゃないかと思います。

どうやったら勝てるか?どうやったら技術が上がるか?そこに確信と理論がなくてはいけないんじゃないか?
体罰にしろシゴキにしろそこに理論的なものがないとダメなんだと考えます。感情的 気分 成り行きでと言ったワードが危ないんじゃないでしょうか?

野球にしろバレーボールにしろ強いチームの監督は揺るぎのない確信と理論があるように思うんですが。一昔前のソフトボールの監督とか今中国のシンクロの監督とか広岡監督とか森監督とか(イメージ)…………。

投稿: バズ | 2013年2月 4日 (月) 23時02分

怒りと叱るに似ている問題ですね。

怒るは感情ですが、相手の為にが入ると叱るになるそうです。

そのブレンドが何対何までがという境界線は有りませんが、

叱れない大人が増えているみたいです。

叱れないというのは、関心がないという事なので、それはそれで問題の様です。

今回の様な体罰は暴行ですが。

投稿: ティガ | 2013年2月 5日 (火) 13時30分

コメントありがとうございます。

頑張っている子供が上達するための方法論に体罰は含まれるのか。
叱られない子供はどう成長するのか。

個人的には、危険や非行や怠慢に対する体罰は必要と確信しています。
やる気があるのに体罰、というのは間違っているでしょう。

精神論も完全に馬鹿にしてはいけない話ですが。

やっぱり難しいですね。

投稿: プー | 2013年2月 5日 (火) 23時27分

私は断固として体罰賛成派です。

口で言ってわからない輩には体で教える。

これに尽きます。

もちろん、ストレス解消や本来の目的以外の体罰は暴行になります。

しかしなぜ日本はこんなに住みにくい国になったのでしょうか?

義務を果たさず、権利ばかりを主張する人間にはなりたくないものです。

投稿: ピーターパン | 2013年2月 8日 (金) 10時48分

コメントありがとうございます。
自分は体罰賛成・暴行反対です。

他国にとってみれば、日本国の弱体化に都合が良いので、そのように工作してきた、と言うことなのだと思います。

投稿: プー | 2013年2月 8日 (金) 15時06分

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