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2013年2月25日 (月)

「熱心な」運動って厳しすぎる

適度な運動が体に良いのは周知の事実ですが、「熱心な」運動でリスクがようやく「少ない」人の半分というのは、逆の意味でショッキングな結果です。まあ、「総死亡」っていうのはなかなか差が付きにくいものでありますが。

日ごろ熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がることが、厚生労働省研究班(主任研究者=曽根博仁・新潟大教授)の大規模調査で判明した。研究班は「食事に比べ運動指導はあまり実施されていないが、大きな効果があることが分かった」と分析している。調査結果は欧州糖尿病学会誌(電子版)に掲載される。

 生活習慣が原因で発症する2型糖尿病の男女1702人(40~70歳)を約8年間、追跡調査した。運動量に応じて「多い」「少ない」「中程度」の3群に分け、脳卒中の発症、死亡などを比べた。

 運動量が「多い」群は、時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度の運動量。「少ない」群は、仕事や日常生活の活動以外、ほとんど運動していなかった。

 調査の結果、「多い」群の患者が脳卒中を起こす危険性は、「少ない」群の約6割、他の病気も含め死亡する危険性は5割程度にとどまっていた。曽根教授は「運動は血糖値や血圧を改善させるほか、ストレス軽減効果もあるのかもしれない」と話している。【永山悦子】

これは厳しい条件です。

運動量が「多い」群の設定が、

時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度

というのはちょっと無茶です。

1日あたり7kmの歩行または1.5km程度の水泳です。毎日やっていない人はその分多く運動しなくては条件を満たしません。グループ毎の人数やその割合についても非常に興味があります。

自分はそんなに出来ない、というやっかみも含まれていますが。

東京マラソンでフルを完走できる人が健康というなら、色々な意味で当然です。

それだけの運動が出来る人は、仕事で残業に追われてはいないのです。

糖尿病の合併症で体が痛んでいる人はそんなに運動できないのです。

すなわち、今回の「総死亡が半減」という結果の原因が運動「だけ」とは限らないのです。運動が出来るための諸条件が健康に繋がっているという要素も相当に含まれているのです。

とは言え、運動が糖尿病に良いのは間違いありません。

有酸素運動は筋肉内の糖分を消費し、血液から筋肉への糖分の移行を容易にします。これにより少ないインスリンで血糖を下げることが出来、膵臓の負担を軽減します。

筋力トレーニングは筋肉を増大し、筋肉の糖分を取り込む容量を大きくします。

今回のスタディは、結果を「総死亡の減少」に求めるという欲張ったデザインだったので、無茶な運動量を設定しなくてはならなかったのだと思います。

もしこれが、「心筋梗塞・脳卒中・透析導入の減少」、或いは「HbA1c」の低下を目標にすれば容易に差が付いたでしょう。

でも、それでは「新しい」スタディではないので、言彦に怒られてしまいます。

難しいですね。

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