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2013年2月27日 (水)

イタリア版 自民・民主に維新の会

人は上手く行っていない時に変化を求めるものかも知れませんが、この選択は危険ではないかと思います。日本は2009年に経験し、高い代償を払って元に返りましたが、イタリアはどうか。彼等の民度が試されます。

【ローマ福島良典】25日開票のイタリア総選挙(上下両院)はベルサーニ民主党書記長(61)率いる中道左派連合が下院(定数630)では過半数を確保したが、上院(選出議員定数315)では過半数を大幅に下回る「ねじれ」状態となった。イタリアでは上下両院がほぼ同じ権限を持つため、法案成立には上院の支持も必要で、上院少数派では安定政権の樹立は不可能だ。イタリアはどうやって、この政治危機を乗り切るのか。主要政党連合同士の「大連立」から早期再選挙まで、考えられるシナリオを探った。

イタリアの選挙制度は日本とは随分違うようです。

上院下院共に比例代表制ですが、下院は第一党に過半数が与えられます。

今回の総選挙では、中道左派連合が僅差で勝利ですが、上記ルールにより下院は過半数の一方で上院では過半数に届きません。

上院を参議院と見立てればちょっと前の日本の状況に近いです。

ベルサーニ民主党書記長率いる中道左派連合とベルルスコーニ前首相を擁する中道右派連合が拮抗し、「五つ星運動」が躍進しました。

中道の左右二者の政策には隔たりが大きく、連立は難しいですが、「五つ星運動」を取り込もうにも、これは現実的な政党ではありません。

「五つ星運動」とは、何者か。以下に詳しいです。

http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaworld/20121109-OYT8T00420.htm

人気コメディアンのベッペ・グリッロによる政治運動で、「腐敗撲滅」「政治家の追放」「ユーロ圏離脱」を唱えています。

格好良いことを言っていますが、この主張が実現してはイタリアの社会が崩壊してしまいます。

最近のイタリアは、ベルルスコーニ首相の長期政権による腐敗に嫌気が差して経済学者で切れ者と評判のマリオ・モンティ首相に任せたのですが、ユーロ圏による援助のためとは言え緊縮財政を採ったために国民の不満が増大しました。

そんな中で「五つ星運動」が勢力を伸ばしたわけですが、これは危険な兆候です。

既得権益による富の寡占は激しいのでしょうが、それを壊した先に一庶民に豊かな生活が待っているはずがありません。

 

翻って日本ですが。

日本の国会には、イタリアと違って「小選挙区制」や「衆議院の優越」があります。

国民の意見がかなり割れたとしても、物事が何とか決まっていく仕組みです。

比例代表制は民意をかなり正確に反映しますが、かと言って何も決まらなくては難局に対応できません。

イタリアの行く末が心配です。

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