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2012年12月15日 (土)

相互不信は恐ろしい

アメリカでは時々このような痛ましい事件が発生します。銃社会はアメリカの建国の歴史に関わるので大統領が泣こうとも変わらないでしょう。アメリカに住む者は常に相互不信のリスクとコストに曝されているのです。

コネティカット州ニュータウン(CNN) 米コネティカット州ニュータウンのサンデーフック小学校で14日、男が銃を乱射し、子ども20人を含む26人が死亡、1人が負傷した。地元警察が明らかにした。

日本では起こりえない事件です。何らかの深い怨みを持った人間はどの社会にもいるものの、その時に包丁を持つか自動小銃を取り出すかで被害は桁違いです。

アメリカではこんな事件が起こる度に銃規制が議論されるのですが、全米ライフル協会の反対によって棚上げにされてきました。

アメリカでは、自衛のための武装は合衆国憲法で認められており、これを規制することは憲法違反と言われます。

日本とは随分違った考え方ですが、それにはアメリカ合衆国の歴史が深く関わっているのです。

アメリカ合衆国建国は、コロンブスの新大陸発見以後、17世紀初頭から欧米列強が次々に進出し、その中でイギリスからの植民者達がインディアンや他国植民地を打ち破り、本国との戦争を経て独立を果たしたものです。その後も開拓時代は19世紀末まで続きました。すなわち植民開始から300年くらいは内戦の時代だったのです。現代では移民が増加しており、民族間の緊張が高まっています。

そのような歴史を持つ国では、人民は何時他人に襲われるか分からない不安に怯えて暮らしていました。

そんな彼等が銃で自衛するのは当然です。そして、隣人が銃を持っていれば自分も銃を持つのも当然の成り行きです。

さらに、一家に一台の感覚で購入される超巨大市場により、全米ライフル協会が強い政治力を持っており、銃規制の動きには強硬に反発します。

斯くしてアメリカの銃社会は変わらず、このような事件が時々起こることは仕方の無いことなのでしょう。

それに比べたら我が日本国は幸せです。

日本は島国であり、長い歴史の中でも外敵との戦争は稀でした。内戦の期間も短いです。最近では敗戦により心まで武装解除されて世界一の平和主義者です。

結果として治安の非常に良い国になっているわけですが、これによる恩恵は絶大です。

国民が身の安全の心配をする必要が無い、ということによって安全保障のコストを別のことに振り向けることが出来るのです。武器を買ったり、格闘技や射撃訓練のための時間的・経済的コストを、生産活動や娯楽に費やせるのです。国家レベルでも同じ事が言えます。

人間は、自分が来年も生きていると確信するから畑を耕すのです。自分が30年後にも生きていると想像するから勉強するのです。そういう人々が集まって、豊かな国が出来上がるのです。

日本人は勤勉だとか協調性があるとか言われますが、民族的DNAとやらよりも、その国の歴史がそうさせているのだと考えます。

我々日本人はその幸せを噛みしめ、これを保つための努力を続けなくてはなりません。

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コメント

以前 クレー射撃をやらないか?と誘われたことがあり、県庁で試験を受け合格し、いざ購入までいったのですが、家で保管がやはり怖くてやめた経験があります。

日本でも散弾銃が安くて10万円以下で買えます。この事件のニュースでアメリカの銃砲店でAK47が25㌦になっていました。恐ろしく安いと思いました。やはりアメリカはイカれていると感じます。
持ってて怖くないんですかね?

投稿: パズ | 2012年12月16日 (日) 01時00分

コメントありがとうございます。

アメリカでカラシニコフって、カオスですね。
持っている怖さより持たずに無抵抗で殺される怖さの方が勝っている、ということなのでしょうね。

投稿: プー | 2012年12月17日 (月) 10時51分

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