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2012年12月10日 (月)

誰にも公平な制度は存在しないので

ドラフト制度の穴を突いた指名・入団は今までにも多々ありました。しかし、そのたびにルールを変えていては、却って大きな穴を作ってしまいます。ルール作りは冷静に全体を見渡して、そこそこ妥当な物が出来れば良しとしなくてはなりません。

日本ハムからドラフト1位指名を受けた岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)が9日、岩手・奥州市内で記者会見し、日本ハム入りを正式表明した。米大リーグ挑戦を翻意した胸中を激白。「日本一になって、また(メジャーに)挑戦したい」と決意を示した。大谷の日本ハム入りを受け、楽天・星野監督がドラフト制度を痛烈に批判するなど、球界からはさまざまな反応が出た。

 楽天・星野仙一監督(65)が9日、仙台市内で取材に応じて、現行のドラフト制度を痛烈に批判した。メジャー挑戦を表明していた岩手・花巻東高の大谷が、1位指名を受けた日本ハムに入団することが決定。「日本球界に行くんなら、ウチも指名しとった。彼の将来は本人が決めることだけど、ちょっと大きな問題になる。これをやったんであれば、ドラフトの意味がない」と怒りをあらわにした。

(中略)

 さらに闘将の怒りの矛先は、ドラフト制度そのものに向いた。「完全ウエーバーでないといかん。今までも逆指名だったり、中途半端。規則がついていってない」と主張した。現行のルールでは日本ハムが指名したこと自体に問題はなく、たとえ完全ウエーバーにしても今回のケースは起こりうる。それでも「理事会とかオーナー会議で問題になるでしょ。コミッショナーがビシッと言わんとアカン」と制度改革の必要性を訴えかけていた。

 ◆星野監督が提唱する完全ウエーバー ドラフト会議で、その年の最下位球団から順に1位指名する。現在のような抽選はなく、指名した時点で独占交渉権を得る。

今回の大谷選手の日ハム入団には、闘将・星野としては文句を言わずにはいられなかったのでしょうが、負け犬の遠吠え的な面も多々あります。

何より、我田引水なところが頂けません。まあ、誰かが問題提起しないといけないケースですから、こんな悪役こそ仙ちゃんに適任なのかも知れませんが。

「完全ウェーバー方式」についてちょっと調べてみました。

シーズン終了時の順位が下位の球団から順に選手を指名し、独占交渉権を得ます。

この制度では、指名競合による抽選や逆指名はありません。

戦力均衡を第一義に考えたら、これが最適です。アメリカのMLBやNFLではこの方式で、実際、毎年何処が優勝するか分からない白熱した試合が行われています。

しかし、日本のプロ野球ではどうか。

どちらかというと戦力均衡の大義よりも、読売グループを中心とする大資本の球団の都合の方が勝っています。

日本プロ野球の歴史の中でも、その両者のせめぎ合いの中で数々の妥協案が試されてきました。近年は逆指名とか自由獲得枠といった制度がありました。

そもそも論として、戦力均衡による球界の発展を取るか、資本力に勝る球団中心の球界のどちらが良いのか、というのはあります。

皆さんは普通に戦力均衡を良しとするでしょうが、ファンの多い球団が優勝した時の方が幸福の総量や経済効果が大きいことは一考に値すると思います。

大枚を叩いて補強したチームが必ず強いとは限らない現実もあって興味深いです。

しかし新人獲得の段階で戦力均衡を図っても、現実にはフリーエージェント制度などにより戦力格差は存在します。

貧乏球団では超一流選手に対して見合った給料が払えずに某金持ち球団に移籍したりメジャーリーグに挑戦されるケースも多いです。

本気で戦力均衡を図るなら、サラリーキャップ制度の導入は考えられるのでしょうが、メジャーリーグという上位の市場が存在する以上、単純に戦力均衡が絶対正義、とは言えないと考えます。また、球史における読売グループの罪だけでなく功の部分も評価すべきと思います。

それでも現行制度に問題ないとは言いません。制度を変えていくなら少しずつ、というのが何事に対しても自分の持論です。

長文になりましたが、今回の記事のハイライトはそんなことではありませんでした。

Bクラス常連の楽天の監督が完全ウェーバーを主張している

つまり、自分に都合の良い制度を導入しろと言っている、というのが突っ込みどころでした。

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