ユーロ圏外だからって・・・もっと言え
イギリスはリーマンショックの時に溜まっていた膿を随分出し切って気楽なもんです。だからといって他国の足を引っ張るのは罪悪です。しかしながら、膿の溜まり続けるものは、早期治療すべきものであり、一概に批判は難しい、と思います。
[パリ 16日 ロイター] 英経済誌エコノミストが、フランスは「欧州の中心にある時限爆弾」であり、通貨ユーロを脅かす存在と報じたことに対し、仏当局から誇張報道として強く批判する声が上がっている。
エコノミストはトップ記事で、オランド仏大統領の経済改革は十分踏み込んでおらず、金融市場が同国を標的にする可能性があると指摘、そうなれば通貨ユーロの将来が脅かされると警告した。
欧州崩壊の火種は随分前からあったけど、中国問題、米大統領選、衆議院解散などでしばらく忘れられていました。
しかし欧州の問題は消えたわけではありません。
フランスのメガバンクがギリシャの債権を大量に抱えている、という問題は全然解決していません。
エコノミストもさすがにそれには触れませんが、この債権の焦げ付きでメガバンクが倒れればリーマンショック再びという事態が到来します。
イギリスはリーマンショックの時に苦しみ、ポンドの通貨価値はピーク時の半値にまで下落しました。一方のユーロ圏はリーマンショックの直接の影響は受けませんでしたが南欧諸国の債務問題が発覚。ユーロの価値は下がったと言ってもまだ半値には届いていません。
問題の根が深すぎて根本的解決は不可能、資金を融通して先送りするしか無い状況では、破綻は時間の問題です。
時間が経てば経つほど債務残高は増大し、崩壊した時の傷は深くなります。
今回の記事は、イギリスによるユーロ圏への嫌がらせでしょうが、早く弾けることが結局は世界の危機を救うという一面も見逃してはいけません。
田中真紀子とどう違うのか、と言われると悩みます。
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コメント
最近 フランスのプジョー シトロエン ドイツのアウディー BMW イタリアのアルファロメオ をよく見かけます。シトロエン車はおしゃれですね。
ユーロ安の影響でよく売れているんですかね?一生懸命売ってギリシャとスペインを助けて欲しいもんです。これらの国の責任だと思います。
いずれにせよ中国経済の行く末で欧州も決まってしまうんですかね?
投稿: パズ | 2012年11月17日 (土) 22時56分
コメントありがとうございます。
独仏が南欧を救うのは恐慌回避には必須ですが、ずっとそれではモラルハザードであり、難しいです。
中国と欧州は、一蓮托生でしょうね。
投稿: プー | 2012年11月18日 (日) 20時57分
フォルクスワーゲンも最近見る気がします。
フランス領のニューカレドニアは、今もポンドが主流通貨でユーロはあまり使えないような気がしましたが、
ポンドが急落するなら、世界最高峰に高いリゾート地も行ってみたいと思いますね。
ヨーロッパっていうと聞こえはいいですが、各国問題山済みですし、アメリカも失業率問題や日本も高齢化問題を抱え21世紀最も反映を迎える国は、何処か?
と聞かれるとインドやタイなどのアジアの国がこれから更なる急成長を迎える気がします。
特にヨーロッパは終わった感が否めないです。
投稿: ティガ | 2012年11月19日 (月) 15時46分
コメントありがとうございます。
将来的にはそういう国々ですね。
日本人としては日本の生き残る道を考えなくてはなりませんが、技術と投資では優位に立っていると思います。
投稿: プー | 2012年11月20日 (火) 06時58分