突っ込みどころが多すぎて悩みますが、一言で言えば「嘘つき」でしょう。新しいマニフェストと言うけれど、前のマニフェストはどうしたのか、しっかり反省してから前へ進んで欲しいです。もう手遅れですが。
民主党は次期衆院選で「中道」路線を打ち出す方針を固めた。自民党の安倍晋三総裁、日本維新の会の橋下徹代表、新党結成を表明した石原慎太郎前東京都知事が保守的な言動を強めていることに対し、差別化を図る狙いがある。次期衆院選マニフェスト(政権公約)や策定中の新綱領に盛り込む。
野田佳彦首相は31日、衆院本会議の代表質問で、民主党の仙谷由人副代表から「改革志向の『民主中道』こそが民主党の理念、立ち位置だ」と水を向けられ、「主張に共鳴する。私なりの言葉で言えば『中庸』の姿勢で明日への責任を果たすということだ」と応じた。
今更民主党がどんなことを言っても、実現不可能なマニフェストを掲げ、政権を取っても実行せず、反省せず居直っているような集団が今後何を言っても信用されません。
現時点で保守を鮮明にしているのは石原新党(予定)くらいです。
それに比べたら安倍総裁の主張が最も現実的で、これくらいが中道と考えます。
民主党の仙谷由人が中道なんて、ギャグとしか思えません。「政治の文化大革命」、「自衛隊は暴力装置」、「民間人も表現の自由制限」発言の仙谷から見たら民主党も中道でしょうが、一般人で同意できる人は殆ど居ないでしょう。
外交で中道=「穏健」と言えば聞こえは良いですが、言い換えれば譲歩であり、権謀渦巻く国際社会の中で譲歩ばかりでは、いじめられっ子と同じ立場を認めることになります。
そもそも「中道」の基準となる「保守」と「革新」の定義すら現代では曖昧です。
大雑把に言って、保守は守旧を、革新は改革ですが、「何を」守ったり変えたりするのかが、人によって違うでしょう。
保守が守ると一般的に言われているのは、主に伝統・文化や財産・領土です。
ただし、外交政策では、大戦以前の自主独立を志向するのか、大戦後の対米従属を続けるのか、と言う点が曖昧です。
「革新」勢力がこれらのどれを、どのように、どの程度変えようとしているのかの方向性は時代によって違いがあります。
個人の人権を最大限尊重するのか、現在の価値観に合わない芸能を廃するのか、富を資本家から庶民に移転するのか、国境の無い世界を目指すのか、などです。
人権や経済政策では、白黒ハッキリさせるのは危険です。グレーの中で最大幸福点を捜すのが妥当と言えます。
しかし外交で玉虫色は間違っていると考えます。
民主党は「日米中正三角形論」を提示したことがあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E4%B8%AD%E6%AD%A3%E4%B8%89%E8%A7%92%E5%BD%A2%E8%AB%96
民主党的には、日米同盟重視の自民党とアジア重視の社民党の間を取っているのだから中道だ、と言いたいかも知れません。
しかし、そのような八方美人を弱い国がやれば、周辺国からいいように利用されてしまいます。
日米同盟堅持の時代には、アメリカの威を借りてアジアに対しては強く出ることが出来ました。
しかし政権交代後は外国に付け込まれることが多くなりました。アメリカから独立しようと試み、中朝韓に付け込まれる、やっぱりアメリカが必要と再び頭を下げる。という形で、ひとり日本が損しただけで終わりました。
中国とは、我々日本人との価値観の違いがアメリカ以上に大きく、将来のパートナーとしては不適です。
当面は対米従属、長い年月掛けて独立への階段を一歩一歩上っていくのが、日本の現実的外交と考えています。すぐに独立出来るなんて言っている人は、バカか工作員のどちらかです。
日中対立はアメリカの陰謀、という意見も聞きますが、だからといって今アメリカから離れるわけにはいかない、と確信もしています。
よろしかったら応援クリックお願いします。
最近のコメント