錦織快挙。しかし次が正念場
錦織選手は日本人として前人未踏の域に達しました。素晴らしいことです。しかし、更に上に行くのは大変です。とりあえず次で良い成績を残して欲しいです。
男子テニスの楽天ジャパン・オープン最終日は7日、東京・有明テニスの森公園で行われ、シングルス決勝で第8シードの錦織圭(22=日清食品)が第6シードのミロシュ・ラオニッチ(21=カナダ)を7―6、3―6、6―0で下し、今大会初優勝。日本男子史上初となるツアー2勝目を挙げた。
日本選手の優勝は、ツアー公式戦になる前の1972年に第1回大会を制した坂井利郎以来で40年ぶり。
錦織のツアー優勝は08年のデルレービーチ国際選手権以来。日本人男子でツアーを制したのは92年韓国オープンの松岡修造と08年デルレービーチ選手権の錦織のみで、通算2勝は初となった。
今大会前の時点でランキング17位の錦織は、この優勝でランキングを1つ上げます。しかし次の上海マスターズの成績が悪いと危ういです。以下に説明します。
プロテニスのランキングは、大会の格と成績によってポイントが得られます。
優勝者のポイントは4大大会で2000。上海マスターズなどは1000、今回の楽天オープンでは500です。準優勝はその60%、ベスト4は36%、ベスト8は18%が得られます。
そして過去1年以内の中で獲得ポイント上位19大会のポイントの合計でランキングが決まります。
ランキングは http://www.tennis-navi.jp/tour/info/atp_ranking.php
錦織選手は今回優勝で500ポイント獲得、前回が1回戦負けなので差し引き無く500ポイント加算されます。
これで16位の選手を上回るわけですが、15位の選手は決勝で破った相手なので彼にも300ポイント入るために抜くには至りません。
大事なのは次の上海マスターズです。
錦織選手は去年の同大会でベスト4進出を果たしています。しかしこれは「期待できる」ではなく、プレッシャーです。
去年ベスト4ということは、その時の360ポイントは消えてしまうのです。ベスト8くらいに行ってくれればともかく、早くに消えてしまうと300ポイント以上も減ってしまい、ランキング直下の選手の成績によっては抜かれてしまいます。4強の一角のナダルが出ないので、一人くらいベスト4に入ってもおかしくありません。
上海マスターズには、殆どのランキング上位選手が出場します。しかも現在の日中関係からして「ど・アウェー」です。
そんな中で上位進出できれば本物です。
メタボ系内科医プーは錦織圭選手を応援しています。
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コメント
私もテニスは部活でかじった程度ですが、日本人男子でここまでの成績は本当に近年稀に見る功績だと思います。
ランキングのポイント計算は知りませんでしたが、上海大会はドアウェイでしょうね。
そこをねじ伏せて、更に力を誇示して頂きたいと思います。
テニスは、他のスポーツもそうですがかなりメンタル大事なんで。
投稿: ティガ | 2012年10月15日 (月) 14時44分
コメントありがとうございます。
上海ではあっさり負けてしまいました。プロスポーツは怪我との戦いでもあり、厳しいです。
投稿: プー | 2012年10月15日 (月) 15時45分