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2012年9月14日 (金)

QE3は長続きしない

アメリカの雇用統計が悪かったので心配でしたが、やはり量的緩和第3弾(QE3)実施となりました。しかしこれは副作用が強く、早晩撤回せざるを得ないと予想します。

【ワシントン平地修】米連邦準備制度理事会(FRB)は13日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場から住宅ローン担保証券を追加的に買い取り、大量の資金を供給する量的緩和第3弾(QE3)に踏み切ることを決めた。買い取り規模は月額400億ドル(約3兆円)。即日実施し、雇用市場が改善するまで継続するとしている。失業率の高止まりなど米経済の回復は鈍く、追加措置で市場金利の低下を促し、減速懸念が高まる景気の下支えを図る狙いだ。

(中略)

FRBは08年9月のリーマン・ショック後、急激な景気の落ち込みに対応して政策金利をほぼゼロまで低下させる事実上のゼロ金利政策を実施後に市場から大量の国債などを買い入れる量的緩和(QE)を導入し、10年3月まで約1.7兆ドルの資産を購入した。

 10年11月にもデフレ懸念の高まりなどを受けて量的緩和第2弾(QE2)に踏み切り、11年6月までの8カ月間に6000億ドルの国債購入を実施した。

 量的緩和についてはインフレ懸念を高めるなどの副作用が指摘され、委員の間に慎重姿勢もみられたが、安定的な雇用回復の達成には「非伝統的」とされる措置も活用しての景気刺激が必要と判断したとみられる。

 FRBがQE3に踏み込んだことで、米金利の低下を見越して市場では一層のドル安・円高が進むことも予想される。18、19日に金融政策決定会合を開く日銀も、追加緩和策に踏み込むかどうか判断を迫られそうだ。

今回の量的緩和の規模は、期間を無制限としましたが、月あたりの国債購入額は400億ドルです。1回目の900億ドル以上/月や、2回目の750億ドル/月より少ないです。

実際、そんなにドルを刷るわけにはいかないのです。

刷ったお金が個人消費や設備投資に回れば良いのですが、株式投資ならまだしも、商品投資に多く回ってしまいます。

「商品」と言えば金、原油、小麦などですが、原油や食料品のような生活必需品が大きく値上がりしてしまうと、世界中の庶民が生活できなくなってしまいます。

折しもアメリカでは歴史的大干魃が起こっています。

穀物は実需と投機が絡んで暴騰し、庶民は飢えてしまいます。

そうなれば、QE2の時に起こった事件、「アラブの春」「ジャスミン革命」「ウォール街デモ」が再び起こるでしょう。穀物が上がるだけ生活苦が増し、より暴力的な動きになる可能性が高いと思います。

自分は、再び起こるウォール街デモにより、QE3の撤回に追い込まれると予想します。

言ってみれば、アメリカの量的緩和は最強の近隣窮乏政策です。自国一国を救うために世界中を犠牲にする政策です。

日本は「円高」がある分だけインフレによる被害は緩和されます。

アメリカとしては、QE3を続けて景気回復を待つも良し、世界のどこかで戦争か内戦が起これば美味しい商売が出来る、と目論んでいるのでしょう。

自分は後者の結末となる可能性が高いことを危惧します。

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コメント

その紛争の種としては今回の日本と中国の揉め事は、美味しいかもしれませんね。

日本もアメリカの後ろ盾は欲しいでしょうし、ただ、アメリカが無理やり紛争に持っていく可能性も無きにしも非ずな気がするので、

私個人としてはアメリカ抜きで解決して欲しいです。

投稿: ティガ | 2012年9月20日 (木) 17時00分

コメントありがとうございます。

残念ですが、日本は軍事的には、質はともかく量で中国に勝てません。
アメリカ抜きで勝てるとしたら、反日で自壊させるしかないと思います。

投稿: プー | 2012年9月20日 (木) 19時43分

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