送り出す親の気持ちを思うと複雑
確かに最近注目される仕事ではあります。カッコイイイメージもあります。しかし命懸けの仕事でもあります。息子が海保に行きたい、と言い出したらどうしよう、と思います。
海上保安官を養成する海上保安学校(京都府舞鶴市)の学生採用試験申込者数(春入学分)が今年は7708人に上り、前年の約2.5倍となったことが分かった。申し込み状況を明らかにした第3管区海上保安本部(横浜市)は(1)公務員人気(2)海上保安庁の認知度向上(3)映画「海猿(うみざる)」効果--と理由を推測するが、真相はよく分からない。
尖閣諸島その他で極東がきな臭いです。大震災での救助・復旧活動も記憶に新しいです。
その最前線で「日本を守る」という思いの発露だとしたら、嬉しい気持ちを抱く反面、危うさもあります。
名前はともあれ、自衛隊との役割分担もあれ、海上保安庁は軍隊に準じる存在です。
すなわち、有事には命を懸けなければならない職業です。
遠からず起こると言われる東南海地震。
それ以上に、極東有事が気がかりです。
日中間の正規戦は起こらないというのは自分の持論ですが、小競り合いやゲリラ戦は、十分にありうると思っています。中国や北朝鮮の体制崩壊があった場合には必発です。
海上保安庁に関連する分野では、「武装難民」です。
難民を装って大挙して日本海を渡り、海上保安庁が保護したところで襲いかかる、という戦術は、彼等ならやるでしょう。
それによる「殉職」では、本人も家族も気の毒です。
相手が災害でもなければ正規軍でもないのです。
騙し討ちに遭った、という悔しさが一生ついて回ることになります。
そんな辛さに耐えられるかどうか・・・
軍隊は戦争をする組織だけれど、戦争にならないために存在する、とも言えます。
所謂抑止力、という概念ですが、「手を出したら痛い目に遭う」と相手に思わせることで戦争を回避できます。
そこそこの軍事力と、政府の確たる外交指針をもってこそ、平和を維持できるというものです。
対中関係が緊張しているこの時期、日本政府もどうなるか分かりません。
海上保安庁への志願も、もう少し見極めてからではどうかと、個人レベルでは思います。
もちろん彼等には感謝と尊敬を忘れませんが。
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