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2012年6月11日 (月)

どちらにも取れるニュースで市場を読む

スペインの銀行に支援って、悪いニュースではないのか? と思うのですが、市場の反応は好意的です。投資家(投機家?)は、こんな状況を見て、市場のセンチメントを見極めるのです。

週明け11日の東京株式市場は大幅反発を続けている。前週末比152円高で寄り付いた日経平均株価は、上昇を続け、一時上げ幅は200円を超えた。

 午前10時21分現在の日経平均株価は200円45銭高の8659円71円。前週末の大幅下落を取り戻すように、大手主力銘柄の買い戻しなどで買いが先行している。

 9日、ユーロ圏各国によるスペイン支援の枠組みが打ち出されたことで市場に安心感が出ている。円相場もユーロが100円台に戻すなど、好材料が続いている。

こんなニュースを週末に流して週末に片付けるなんて、迅速な対応で素敵なわけですが。

ニュースに対する市場の反応なんて、いい加減です。

本来、スペインの銀行に1000億ユーロ支援なんて、えらいことなのですが。

リーマンショックの際に麻生・中川による1000億ドルは、いくつかの小国「政府」を救いました。

しかし今回は、同じだけ掛けてスペインの「銀行」しか救えません。

銀行を救う算段が付いて「良かったね」という市場の反応は、本来おかしいです。

スペインはEU圏4位の大国ですが、ここに債務問題が飛び火したのは大事件です。

もっと大騒ぎになっても良い話なのです。

それに対して、実際の市場が株高・ユーロ高などのリスクオン(リスクを取りに行く≒投資する)に向かうというのは、市場が株高・ユーロ高に向かいたがっていたからです。

ちょっと前までは激しいリスクオフ(投資を回収する→円高・株安)が続いていたので、その反動は起こりやすかったので、今回のニュースがそれに利用された、というのが実際のところです。

市場は生き物であり、長期的にはともかく短期的なものを読み切れる人は殆どいません。

市場の動きに対する理屈などは、みんな後出しじゃんけんです。

もし週明けの市場がリスクオフを加速していれば、前述の話(スペイン終わった)で説明してしまうのです。

好悪どちらにも解釈出来るニュースで、市場がどう反応するかを見極めることは、相場に勝つための大事なポイントの一つと思っています。

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コメント

ニュースの読み方・解釈の仕方次第でいかようにも市場が動く。勉強になります。

ニュースの伝え方次第、つまりマスコミのさじ加減が市場に影響する場合もありうるんですかね?

スペインの件は“ついにはじまったか!”と私は思いましたが。

投稿: バズ | 2012年6月12日 (火) 22時56分

コメントありがとうございます。

今朝になって、スペイン国債利回り過去最高、というニュースがありましたが、今のところ市場の反応は薄いです。
どちらかというと、投機筋の動き次第、というところでしょうか。

今は、ユーロは動きたくない(どちらかとしては上を予想していたのですが・・・)ということなのでしょう。
今度の日曜日のギリシャ選挙で大きく動くと予想します。

投稿: プー | 2012年6月13日 (水) 09時17分

ユーロ不安定材料が多いですね。私なんかは、投資をするわけでも、ヨーロッパ旅行をするわけでもないので、直接的な影響はないですが、ヨーロッパに住んでる人は不安でしょうね。自分達が一生懸命稼いだお金の価値が不安定。悪夢のループですね。

投稿: ティガ | 2012年6月14日 (木) 14時23分

コメントありがとうございます。

彼等は気の毒ですが、自立する気概を見せて初めて、救済に値するのだと思います。

投稿: プー | 2012年6月14日 (木) 14時38分

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