暑くならないうちに実行を
全く遅きに失していますが、ようやく電力不足対策「検討」です。それなりに現実的ですが、大事なのは早期の実施です。暑くなってから突然停電が起こっては、最悪の事態となります。
政府は14日夜、エネルギー・環境会議(議長・古川元久国家戦略担当相)を開き、関西電力管内で今夏に懸念される電力不足に対応して使用制限令発動の検討を始めた。さらに、北海道、四国、九州の各電力を加えた4電力管内で「万が一に備えて」(古川戦略相)、計画停電を準備する方向で議論することも確認した。
個人的には原発再稼働しかないと思っていますが、政府にこれを実行する政治力がないなら、せめて大停電を起こさないための現実的対応を打ち出さなくてはなりません。その意味では、最低限は評価出来ます。
そしてそうなると、国内企業の海外逃避が懸念されます。
しかしここで、国内企業に言いたい。
この夏だけ、歯を食いしばって耐えて欲しい。
韓国に進出すれば、突然停電に襲われます。
中国では人件費高騰で儲かりません。
何より、原油価格すなわち火力発電の燃料代は、既に下がり始めています。この先、もっと下落するでしょう。原発を再稼働すれば更に下がりますが
夜明け前が一番寒いのです。もう一踏ん張りです。
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コメント
“夜明け前が一番寒いんです”いい言葉ですね。
日本人の力が試される時ですね。政府は工場で自家発電を持っている企業に期限を決めて減税するとかの対応はないんですかね?
どうも東電の電力不足数字は信じられないのですが。
投稿: バズ | 2012年5月16日 (水) 15時31分
コメントありがとうございます。
売電という手はあるのでしょう。
電力会社の発表が盛った結果だとしても、
もともと関西電力管内の原発依存率が半分、というのは事実です。
投稿: プー | 2012年5月16日 (水) 20時04分