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2012年5月13日 (日)

予備率5%で余裕があるなんて

この夏に西日本は本気で綱渡りするのでしょうか。こんな甘い見通しではすぐに破綻します。停電で大きな被害を出さないように、政府も知事達も結束して迅速に動くべきです。

政府は12日、今夏の電力需要や供給能力を精査する「需給検証委員会」(委員長・石田勝之副内閣相)を開き、夏の電力需給予測の数値を確定。需給見通しの最も厳しい関西電力への電力融通を拡充するため、10年並みの猛暑でも余裕のある中部、中国、北陸、四国の西日本の4電力に10年夏比で5%程度の節電目標を設定する方向で検討に入った。

予備力5%というのは、無いも同然です。

原発を全停止した一方で、火力発電所はオイルショック前の古い(非効率な)物も含めて全力稼働、本来行うべきメンテナンスも行っていません。

政府が陰謀を巡らすまでもなく、何時何処の発電所が止まっても全然おかしくないのです。

関西電力では、暑い夏に火力発電所のどれか1つが止まっただけで供給不足に陥ります。台風が来て複数の水力発電所が使えなくなったらどうするのでしょうか。

政府の方針は迷走しています。

最も安全性の高い原発のいくつかは再稼働するのではなかったか。

再稼働を押し通そうとして力足らず、それから無原発へ方針転換では、既に壮大なる時間の無駄が発生しているのです。

最初から無原発の方針なら、休止中の火力発電所をもっと再開とか、せめて電力需要の少ないうちにメンテナンスとか、計画停電の実行とか、もっとやるべきことがあったはずです。

今から無原発は、もう無理です。

5%の余裕なんて、たった一つの事故で吹っ飛びます。

少なくとも今年は原発は必要です。

多分、来年には原油価格(≒LNG)は大幅に下落しているはずです。

 

今、政府はどんなことを考えているのだろうと想像してみます。

西日本で一度大停電を起こしてしまえばいい、と企てているのではないかと思います。

停電を経験していない人々相手に節電を説くのは至難です。

実際に停電を経験して貰うのが手っ取り早いです。

自分は、大震災当日夜の停電で、この国はどうなってしまうのだろう、という強い不安に襲われました。計画停電の不便も経験しました。

西日本の人達も停電を経験すれば、本気で節電に励むだろうし、あわよくば「やっぱり原発は必要だよね」という世論が盛り上がってくれるでしょう。

本来は、そんな事態を起こさないのが政府の仕事ですが、民主党政府はだめです。

鳩山は、

「やってみたけどだめだった」

が得意技です。

菅は、

責任丸投げ

に終始していました。

願わくばそれを、暑くならないうちに起こして欲しいです。

暑くなってからでは死者多数です。

民主党政府がそんな鬼畜ではないことを祈っています。

 

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コメント

原発に依存を続けるのは反対なんですが、期限を決めて再開するというのは可能なのですかね?例えば10年で効率のいい発電にすこしづつシフトするですとか?やはり中央構造線上に原発を立てるのは危い気がするのですが。

投稿: バズ | 2012年5月14日 (月) 15時46分

コメントありがとうございます。

そういう脱原発依存には賛成です。
世界中が不景気に突入するので、10年どころか来年には達成可能かも知れません。

投稿: プー | 2012年5月14日 (月) 17時26分

新エネルギーへの移管を真剣に考えるキッカケは多く昨年から与えられました。

人間は考える生き物なので早急な対応を出来ると思います。

科学者の方頑張って下さい。

他人事なコメント失礼いたします。

投稿: ティガ | 2012年5月17日 (木) 18時14分

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