黒字化なんてどうでも良い
消費税を上げようという時に、何でこんなニュースを出したのだろう、と不思議です。内閣の中でも一枚岩で無いなら、この内閣は何も決められない内閣、と言わざるを得ません。
内閣府は24日の閣議に「経済財政の中長期試算」を提出した。消費税率を15年10月に10%に引き上げても、財政健全化の指標である「基礎的財政収支」(国と地方の合計)の赤字幅は、15年度に16.8兆円と、名目国内総生産(GDP)の3.3%、20年度で16.6兆円(同3%)となる。政府は「15年度の赤字を10年度(同6.4%)から半減し、20年度に黒字化する」と約束しているが、守れなくなりそうだ。
消費税を上げても財政が健全化しないなら、消費税増税なんて無意味です。
自分個人も、消費税増税は害が大きいと思っています。
高齢化社会に向けて税制の直間比率を変えようというのなら分かります。
しかし今の政府は消費税も所得税も上げようとしています。
実行されれば、この国の景気は間違いなく冷え込み、デフレが進み、税収は減ってしまうでしょう。
消費税を上げた先の「成長戦略シナリオ」などあり得ません。
では代わりにどうすれば良いかというと難しいですが、赤字国債を沢山刷ってでも国内でお金が回るように経済活動を行うことでしょう。
それを今行わないことについて。
しつこいようですが、近い将来の経済危機の時にお金を刷って世界を救う、ということなら納得しますが、そうでなければ内閣も官僚も救えないほど愚かと言わざるを得ません。
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コメント
景気が余計冷え込みますね。
海外で、モノによって税率が変わる国(生活必需品と嗜好品)がありますが、あれも内需を減らしますね。
日本は、酒税とたばこ税だけですが。
消費税を上げるのではなく、法人税を下げて外資を入れないと人材まで海外流出してしまう気がします。
投稿: ティガ | 2012年1月25日 (水) 15時36分
コメントありがとうございます。
法人税は、税率は高くても実際に払っている企業は少ないと聞きます。
隣の国々を見れば分かりますが、外資を増やすことのデメリットは大きいです。
日本は、まだまだ国内に余力があり、それを活用したい、と思っています。
投稿: プー | 2012年1月25日 (水) 19時37分