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2011年11月

2011年11月28日 (月)

独裁政権の行く先は

橋下「独裁」政権の誕生です。ネットでは既に「大阪民国」という言葉がありましたから、もはや(仮想上の)一国の独裁者です。この動きが国政にまで広がっていくのかどうか注目ですが、警戒すべき点もあります。

大阪府知事・大阪市長のダブル選を制した「大阪維新の会」代表の橋下徹氏(42)が次に見据えるのが、国政への関与だ。持論の大阪都構想の実現には、国会で地方自治法などの改正か特別立法の制定が不可欠。ダブル選の勝利を受けて、維新は民主、自民、公明の3党を念頭に、法整備に向けた超党派議連の設立を働きかける。

橋下氏は大阪府知事でしたが、自分の行いたい改革、が大阪「市」に阻まれて実行出来ませんでした(二重行政の弊害)。そこで、自分の腹心を大阪「府」知事、自分自身を大阪「市」長とすることで打開を図りました。

そのための選挙は圧勝ですから、まずはその道が開かれたことになります。

肝腎なのは、彼が何をしたいのか、ということですが。

Wikipediaでは、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9

同和問題は差別も利権もある、と発言

財政問題への取り組み

暴力団対策

徴兵・核武装・改憲を主張

TPP賛成

体罰容認、反日教組

光市母子殺害事件の弁護団に懲戒請求

といった主張が見られます。

また、彼の立ち上げた「大阪維新の会」は、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%AE%E4%BC%9A

大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例

という実績があります。

ここまでなら、自分の思想信条と殆ど一致です。全面的に応援したい気がします。しかし彼は一方で、

小沢一郎と繋がっていて、「隠れ民主党」の疑いがあります。

原口一博との会談で、国家解体を論議したようです。

外国人参政権は、特別永住者に限って認めると言っています。

政治家は権力欲・名誉欲の塊だという言葉も残しています。

いずれも片言隻句のみでは判断しかねるし、時代や情勢によって変わることはあるとは思いますが、彼に全面的に傾倒すると後で取り返しのつかない事態が起こるかも知れません。

独裁者は、歴史的にも、当初は高邁な理想を実現していっても後には権力欲や保身に走って国民の害悪となりやすいものです。

彼に期待するところは大きいものの、尚更警戒が必要です。

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2011年11月24日 (木)

イタリアが良くてドイツがダメとは

リスクオフのきっかけは意外なところから出てくるものです。昨日はEU圏最強国の国債が売れないために市場に不安が広がりました。世の中、悪いニュースが出てリスクオフ、と、対策が取られてリスクオン、を繰り返していますが、何時までもつかどうか。

【ロンドン=木村正人】ドイツの中央銀行、ドイツ連邦銀行が23日に実施した新発10年国債の入札で、金融機関の応募が調達予定額を大幅に下回る異例の「札割れ」となった。欧州主要国で最も財政が安定したドイツの国債でさえ、十分な需要がなかったことを示すものだ。同日の欧州債券市場ではイタリアなどの国債利回りも軒並み上昇。欧州債務危機の影響は拡大の一途をたどっている。

 独連銀の入札では、60億ユーロ(約6200億円)の募集額に対し応募は6割の約36億ユーロにとどまった。平均落札利回りは1・98%。欧州各国と比べて低い利回りが嫌われたほか、危機拡大を懸念する金融機関がドイツを含めた国債の購入を手控えた可能性もある。

このニュースを理解するには、先週のニュースを思い出す必要があります。

すなわち、イタリアの国債の入札は順調に行われた、ということです。

常識的に考えて、債務問題はイタリアの方がよほど危険な状態です。

何でイタリア国債は買われてドイツ国債は買われないのか。

金利とはリスクの裏返しです。

金利が高いと言うことは破綻のリスクが高い、逆に金利が低ければ安全のはずです。

今回の現象はこの常識に矛盾するわけです。

これはもう、ドイツもヤバイ、ということなのでしょう。

さすがにドイツが破綻することはないにしても、ドイツとイタリア他はEUと言う名の鎖で繋がれています。

イタリアが破綻すればドイツも深刻な打撃を受けることは間違いありません。

話は戻りますが、そうすると今度は金利の問題です。

どっちもリスクが高いなら、金利の高い方を選ぼう。

と、投資家が考えたことになります。

金利7%ならこのリスクを負っても良いけど、たった2%の利息のために財産を危険に曝したくない。

ということなのでしょう。

そしてもっと安全な資産は・・・・・・

円が買われています。

日本国債の10年ものの利回りは、0.98%です。

世界はおかしいです。

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2011年11月21日 (月)

推定2億円の損失

個人的には、日本ハムに入って投げて欲しかったです。厳しい話ですがプロは実績が全てです。実績を上げてから自己主張して欲しかった、と思います。

ドラフト会議で日本ハムから1位指名を受けた東海大の菅野智之投手(22)が21日、入団を拒否し、1年間浪人する意向を表明した。

 日本ハム側には同日朝、横井監督を通じて断りの連絡を入れたという。

 大学を卒業するかどうかは未定だが、1年間はどこのチームにも属さず、次のドラフトで指名を待つという。

 神奈川県平塚市内で報道陣の取材に応じた菅野は、入団拒否の理由について「日本ハムの方々に評価していただいたのは本当にありがたいが、それ以上に、小さいころからの夢が強かった」と述べた。

日本ハム側の礼を失した強行指名は問題と思いますが、深く追求してしまうと巨人だって原監督のコネで単独指名というモラルハザードもあります。

いずれにしても、現行のルールの範囲内で行われた指名は、尊重すべきだと思います。

もちろん、入団拒否もルールの範囲内なわけですが、自分としてはデメリットの方が大きいと思うわけです。

彼は即戦力でしょう。きっと1年目から活躍します。

しかし大卒ですから、活躍出来る年数は少なめです。

しかもこの「1年」は、実働の中のピークを1年減らしてしまうことになるのです。

すなわち、200勝のような記録を狙うなら、15勝くらい不利。

年俸は、「良い時の」1年分。2-3億円くらいを取りっぱぐれる訳です。

原監督だって永遠ではありません。

来年成績が悪ければクビかも知れません。

日ハムでも良いから実績を上げ、最短7年でFA権を手に入れれば、巨人にだってメジャーにだって行けるのです。

菅野投手には、そういう道を進んで欲しかったです。

お祖父さんの影響がとても強かったのだろうか?

 

個人的には、日ハムのスカウトが心配です。

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韓流の巨人、逝く

きっとテレビでは扱われないのだろうけど、大ニュースです。日韓関係の発展に努め、日本からも韓国からも褒章を受けた大人物ですが、日本にとって利益をもたらしたのかというと・・・ノーだと思っています。

電通の社長、会長を歴任し、株式の東証1部上場を果たした成田豊(なりた・ゆたか)氏が20日午前0時57分、肺炎のため東京都文京区の病院で死去した。82歳だった。葬儀は近親者のみで行い、お別れの会を後日開く。喪主は長男哲(あきら)氏。連絡先は電通広報部。
 日本統治下にあった現在の韓国・天安市生まれ。東大法卒。1953年電通入社。地方紙向けの広告を集める地方部に配属され、新聞広告畑を歩んだ。93年社長、2002年に会長就任。04年に最高顧問兼電通グループ会長に就き、10年に名誉相談役に退いた。
 社長時代には、地域子会社設立や海外展開、東証1部への株式上場、新社屋の建設、広告のデジタル化対応などを推進、電通を世界的な広告代理店に押し上げた。 

電通という広告代理店は、最近の日本を韓国面から牛耳ってきました。

思えば韓国という国に疑問を持ったのは2002年日韓W杯。

誰が見てもおかしい疑惑の判定により準決勝まで進んだ韓国に、ネットでは怒りの嵐が吹き荒れました。

遡ればW杯の日韓「共催」も変でした。本来は日本単独の開催になるはずでした。

折からのアジア通貨危機で韓国はスタジアムの建設費用が無かったので日本が援助しました。

しかしその見返りは、「CJ W杯」。

Koreaがアルファベット順でJapanの後になることを嫌ってCoreaと表し日本の前に名前が来るようにしました。

さらに本大会では前述の審判買収。

彼と電通はこれらに深く関わっていたようです。

フィギュアスケート界では、浅田真央選手を貶めてキムヨナを不自然に持ち上げる工作もしました。

最近の韓流ブームは、韓国国家ブランド委員会の意向を受けた電通の仕業です。

この国の権力の中で、表向き最も上に位置するのは「三権」ですが、

マスコミはこれらにより制約を受けない「第四の権力」と言われました。

そのマスコミを経済面で支配する、いわば「第五の権力」がこの電通です。

マスコミは国民の「批判」は受けますが、これを盾にして、隠れて悪事を働くことが出来るのです。

テレビの「広告」という、テレビに関わる「金」の動きを一手に牛耳り、マスコミを支配し、これを通して国民をも支配した巨悪、と言って差し支えない企業です。

折しも昨日は反電通デモが行われたそうです。全く報道されませんでしたが。

その日に彼が亡くなったのは、何らかの因縁を示しているのでしょう。

死者には鞭打たない主義ですので、「冥福を祈ります」とだけは書いておきます。

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2011年11月19日 (土)

中国の危機感・・・日本は呑気すぎる

中国はTPPを死活問題と考えているようです。アメリカに急接近したり、ASEANに譲歩したり、大忙しです。逆に、日本には譲歩していません。これは由々しき事態です。この国の首脳は中韓とFTAを結ぼうなどと、危機感なさ過ぎです。

【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)成沢健一、白戸圭一】オバマ米大統領と温家宝中国首相は19日午前、東アジアサミット(EAS)の開幕に先立ち、サミット開催地のインドネシア・バリ島ヌサドゥアで会談した。南シナ海の領有権をめぐって中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国との緊張が高まるにつれ、米中双方も互いにけん制する姿勢を強めてきた。両首脳には、サミット前に双方の立場を調整して対立の深刻化を回避したいとの思惑があったとみられる。

TPPから外されそうな中国は必死です。自分の国の物が売れなくなったら中国の墜落は必至ですから。

温家宝、慌ててオバマ大統領に声を掛けて・・・

オバマさん、ウォール街のデモは大変ですね。

ここは大国同士、共存共栄と行きましょうよ。

日本の自動車がおたくの問題なんだから。

解決に協力しますよ。

と、アメリカの矛先を日本に向けさせようと交渉するでしょう。

自分は、ウォール街のデモは、中国の工作(交渉カード)ではないかと疑っています。

何者かの資金協力なしに、2ヶ月も続くはずはありませんので。

そんな中、野田はというと、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111119-00000484-yom-pol

日中韓の自由貿易協定(FTA)について、現在進めている産官学による共同研究が年内に終了することを踏まえ、早期の交渉開始を目指すことで一致した。

 日中韓による首脳会談は今年5月に東京で開催されて以来。野田首相は「FTAの交渉開始に合意することを目指したい」と述べた。3か国の投資協定については、「年内に合意できるよう協力を強く求めたい。FTAに向かうためにもきちんとした内容の協定が日中韓でできることが重要だ」と求めた。

敵に塩を送るつもりです。

これでは、日本は米中両国から吸い取られてしまいます。

生存戦略上、一大国に媚びるのは必要悪です。

しかし、二大国に媚びるのは極悪です。

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2011年11月18日 (金)

たぶん、マイコプラズマ

一時は熱が下がらないという報道があり心配でしたが、今は軽快に向かっているとのことで一安心です。今回は、経過からしてマイコプラズマ肺炎ではないかと思います。流行しているようなので皆さんも注意が必要です。

宮内庁は18日、東大病院に入院されている天皇陛下について、軽度の気管支肺炎と診断されたと発表した。一時39度近くあった熱は抗生物質の投与により、平熱近くまで下がり、症状は落ち着く傾向にあるという。
 同庁によると、気管支炎などで6日に入院した陛下は、ここ数日39度近い熱とせきがあり、その後の検査でわずかながら肺の炎症もあることが判明。同庁は「長引いた気管支炎を中心とした軽度の気管支肺炎と改めて診断された」としている。

マイコプラズマ肺炎は、高熱と咳を特徴とする肺炎です。

通常の肺炎とは有効な抗生剤が異なるので、普通の気管支炎~肺炎と思って治療するとなかなか良くなりません。

しかも、「マクロライド系」の抗生剤が通常は有効なのですが、最近はマクロライド耐性のマイコプラズマが増えています。

それでも、そうと分かれば「テトラサイクリン系」や「ニューキノロン系」の抗生剤を使えば効くので、結局致命的なことになることは少ないです。

しかしながら、治癒に至るまでに2度の抗生剤のハズレを引いてしまうことで診断・治療に時間が掛かり、しかも高齢になってきた陛下の体力の衰弱も考えられ、心配でした。

自分の子供も最近これに罹ったと思われます。

分かってしまうと大したことのない話ですが、分からないうちは熱が下がらずに不安になるものです。

皆さんも、高熱と咳が出たら、この病気を念頭に置いて医療機関に受診しましょう。

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2011年11月17日 (木)

素人以前の問題

一川保夫と言えば「素人がシビリアンコントロール」で問題視されましたが、懲りずに今回の問題を起こしました。素人でも今回の仕事の優先順位くらい分かるというものです。彼は閣僚どころか社会人として失格です。

一川保夫防衛相が16日夜、民主党議員のパーティーへの参加を優先し、ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を歓迎する宮中晩(ばん)餐(さん)会に欠席していたことが17日午前、参院予算委員会の質疑で明らかになった。一川氏は「軽率だった。申し訳なく思い、反省している」と陳謝した。

 自民党の宇都隆史氏は、一川氏が16日夜の高橋千秋参院議員のパーティーで「今、宮中でブータン国王を招いての宮中晩餐会が開かれているが、欠席してきた」とあいさつしたことを暴露。「優先順位に間違いがあったと思わないか。大臣として欠陥がある」と批判した。

国賓や宮中晩餐会より政治資金(パーティー)が大事、というのだから人間としての品格がありません。

しかし彼の立場とすれば無理からぬ事なのです。

ブータンは親日国です。

食糧難の時代に日本の農業技術者の援助に救われた、という歴史があります。

国連などではいつも日本に味方してくれます。

昭和天皇の大喪の礼では他国と違って経済的援助の話を抜きに参列しています。

大震災の直後には義援金100万ドルを贈ってくれました。

また、地理的な関係上、親インド・反中であることも見逃せません。

ブータンは自国の水力発電をインドに売ることで外貨を得ています。

一方で、中国の越境行為に悩まされています。

そんな国を侮辱するのですから、一川の立ち位置は明らかです。

因みに、彼は小沢訪中団の一員でもあります。

そんな人間がこの国の防衛相。

仮想敵国に肩入れする政治家。

危険極まりないです。

罷免に追い込むべきです。

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2011年11月13日 (日)

人類は再び世界恐慌の轍を踏むのか

世界恐慌の後、大国と言われる国々の政策に「ブロック経済」がありました。アメリカはもちろん中国も、「自由貿易」を主張しながら実際はブロック経済化を進めています。世界恐慌の解決は最終的には第二次世界大戦まで待たなくてはなりませんでした。人類は過去の教訓に学んだのでしょうか?

APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席している、中国の胡錦涛国家主席は、講演で、「東アジアの自由貿易圏やTPP=環太平洋パートナーシップ協定などを基に、アジア・太平洋地域の自由貿易圏を推し進め、経済の一体化を実現させていく」と述べ、中国として、この地域の自由貿易の枠組み作りに積極的に関与していく考えを強調しました。

中国はTPPを強く警戒しているようです。この文章からは、あわよくばTPPに参加したいような印象を受けます。TPP参加が不可能でも、APECを自分のブロック経済圏にして将来の市場を確保したいのは間違いないでしょう。

ブロック経済から閉め出されたら悲惨です。

世界恐慌の際には、自前のブロックを持たない日本やドイツは市場を確保するために膨張政策を採らざるを得ませんでした。当然他の大国とぶつかり、第二次世界大戦の大きな一因となりました。

中国は、かつての日本と同じ目に遭わないように警戒しているのです。

しかしアメリカにしてみると、中国が暴発してくれればしめたものです。中国がどの国と戦うにしろ、両方の国に兵器を売って景気回復です。アメリカ自身が傷つくことは殆どありません。

従って、アメリカ自身としては、「世界恐慌後の第二次世界大戦」と同じ轍を踏むことを避けたいとは思わないでしょう。

日本としては、悲しいけれどアメリカのご機嫌を取って戦争の当事国に指定されるのを避けるしかありません。

あとは、円高に関連するいくつかの日本の強みを材料に条件闘争に持ち込んで少しでも良い条件を得て欲しいところです。

中国としては、日本にはTPPに参加して欲しくなかったのでしょう。日本が参加しなければ代わりに中国が参加するか、APECで日本をいいように使って利益を上げ続けるにしろ、中国の国益に適う話になります。

恐らく間違いなく、日本の国会議員にも働きかけたはずです。

TPP反対を主張する議員には、真の保守派と中国系が混ざっていると思います。

今度の選挙の時に「TPPには反対ていた」とアピールする人間には、注意が必要です。

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2011年11月10日 (木)

インスリンの悪用例

インスリンが角界で使われていたとは驚きです。確かに安直に体重増加は期待出来ます。これがドーピング違反になっていないのは手落ちでしょう。皆さんには、この際インスリンの功罪について理解してもらえると有り難いです。

大相撲の十両・隆の山(28=鳴戸部屋)がインスリン注射を使用したと認めたことについて、文部科学省の奥村展三副大臣は9日の会見で、九州場所初日の13日までに日本相撲協会から事情を聴き、監督官庁として指導する意向を明らかにした。相撲協会は元横綱・隆の里の鳴戸親方(本名・高谷俊英、享年59)の急死を受け、8日に一連の週刊誌報道の調査打ち切りを表明していたばかり。公益財団法人認定に向け、新たな課題に直面することになった。

(中略)

インスリンは血糖値を下げる働きをする一方で食欲を増進させ筋肉増強の効果もある。協会は鳴戸親方が急死したために、鳴戸部屋の疑惑全ての調査打ち切りを決定したが、文科省はその対応に不信感を募らせた。今後、監督官庁の指導により、隆の山への再調査および、協会の薬物使用禁止規定の改正を余儀なくされることは避けられない。文科省および世間を納得させる意味でも相撲協会には“世界基準”の判断が求められている。

インスリンの作用は、血糖値を下げるのは結果であって、血中のブドウ糖を肝臓・筋肉・脂肪に取り込ませるのが本来の働きです。

血糖が下がればお腹が減るので食欲も増します。

小兵力士にとって体重を増やすのは大変なことです。

これをインスリンによって安易に増やすのはどうなのだ? と思います。

しかし難しいのは、糖尿病と診断してインスリン注射を合法的に行うという手もあるという事です。

その場合、糖尿病がどんなに軽くてもインスリン注射が一番体に良いのだと言い張れば通ってしまいます。あれだけ食べている人達ですから、何日か稽古を休めば糖尿病らしい検査結果は得られるでしょう。

そんな抜け道は置いておいて。

糖尿病患者さんでインスリン治療を始めると、血糖値が良くなる人が多いですが、前述の通りに食欲が増して太ってしまい、インスリンの効きが悪くなったりコレステロールが上がってしまうという問題があります。

最近は、GLP-1アナログ製剤という新しい薬が登場し、血糖を下げかつ食欲を抑える作用を有しており、治療の新たな展望が開けつつあります。

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2011年11月 8日 (火)

黙って介入。これ基本

日本は外国に比べて圧倒的に「まだ」お金を刷っていない国だから、介入にいくらお金を使っても良いと思います。問題は、効果的な介入が出来ているかどうかです。

[東京 8日 ロイター] 為替介入の規模が膨らみ続けている。市場推計では10月31日の介入は過去最大規模の7兆円台後半に達した。単独介入では投機筋に対して円高是正に向けた世界の共通意思を示せないため、規模で圧倒するしかない。

アメリカの投機筋の動向が大事なのですが、とりあえず、日本の介入前後では、投機筋の円買いポジションは半減しています。詳しく見たい方は下の「IMMポジション ダウンロード」をクリックしてください。

http://www.gaitame.com/market/imm.html

これを見れば、日本の介入に一定の効果があったことは明白です。

しかし、完全に円高を脱するには、投機筋が円「売り」に傾くまで(グラフでは上向きの青が立つまで)介入しなくてはなりません。

心理的節目の80円を超えれば投機筋がドテンして82~83円くらいには行くはずです。そのレベルまで介入すれば今回の円高を脱することが出来るのです。

やるならそこまでやって欲しいです。

それともう一つ。

一方「政府・日銀は、より効率的な介入を検討している可能性がある」(国内銀行)との声もある。市場では、31日の介入のあと、11月に入っても介入を続けている可能性があるとの指摘が出ているが、これまでのような財務相のアナウンスメントのない隠密介入との見方が出ている。

黙って介入することが大事です。

投機筋を含め、誰だって原因不明の動きには警戒するものです。

大きな動きがあった後に「介入だよ」というのは、却って奴等を安心させてしまうのです。

「ああ介入ね。一時的なものだから絶好の(ドルの)売り場だな」って。

分からない動きには、一時的なものか持続的な動きか分からず、疑心暗鬼に陥るのです。

これによってドル売り円買いの圧力が弱まり、あるレベルを境に奴等は円買いを諦めるのです。そしてこの行動自体も円安ドル高の動きに寄与するのです。

最初の「介入した」アナウンスは、投機筋に対する警告でもあり、実のところアメリカに対する配慮でもあったでしょう。

介入の実効性を高めるには、それ以降は黙って介入し、投機筋を不安にさせることです。

財務相安住の真価が問われます。

谷垣さんだったら安心だったのだけど・・・

そうそう、本気の介入は、もっと後で欧州危機が本格化してから、というのなら、それはそれでアリだと思っています。その方がドルを安く買えるし、世界中から歓迎されるし、と良いことずくめですから。

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2011年11月 5日 (土)

2012年5月東京ディズニーランドの混雑予想

相変わらず公式HPでの開園時間の更新がありません。次年度の発表が遅いのはいつものことですが。

ランドは、それなりに混むのが定説です。4連休がどう作用するかですが、今年が少なかった分混雑するのでは? 制限日が連続するのではないかと予想します。

12/21、公式HP更新のため、差し替えです。

連休の混雑具合の予想は変わりません。例年は5月4日が一番混むものですが、今度ばかりは5月5日になるかな? と思います。

201205tdlfore

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2011年11月 3日 (木)

2012年5月東京ディズニーシーの混雑予想

相変わらず公式HPで開園時間の更新が行われていません。また見切り発車です。

あと、実績は2010年、すなわち震災の年の前の年を載せています。2011年の実績は全く参考にならないので。

12/21、公式HP更新のため、差し替えです。

連休後が意外と狙い目です。

201205tdsfore

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意外と妙手?

ギリシャ、乱心!! という話ですが、ズルズル救済を継続しても傷が深くなるだけです。どん底まで落ちれば、あとは上がるだけです。国民投票で「ユーロ離脱」というショック療法は、意外と良い結果を生むのではないかとも期待します。

【カンヌ会川晴之】フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相らは2日、仏カンヌでギリシャのパパンドレウ首相と会談した。同首相は欧州債務危機への包括対策を巡る国民投票を12月4日にも実施する方針を表明。国民投票は「ユーロ残留」の是非を問う内容になるとの考えを示した。一方、欧州連合(EU)などは今月中旬実施予定の80億ユーロ(約8600億円)の対ギリシャ第6次融資の一時凍結を決めた。

普通に考えて、「国民投票」は、政治の放棄です。

国民には、国策を判断するための予備知識が圧倒的に足りません。外国に知られてはならない国家機密は自国民に知らせることも出来ないので当然です。

従って、国民の中から政治のプロが選抜されて国政を行うというのが「間接民主主義」という考え方です。

その国政の責任を政治家が放棄する、というです。

国民が予備知識も無く一時の感情に任せて国策を決めてしまうのは、いくら「国民の責任」といっても、大きな過ちを犯してしまうおそれがあります。

そのくらい「国民投票」が不味い選択だからこそ、世界の株価は下がり、ドイツもフランスも慌てて止めに入っているのです。

でも、案外それもアリなのかも、と思ったりします。

いくらEUによる救済策が実施されても、ギリシャ国民が目を醒まさなければギリシャの債務は膨れ上がり続け、他国に更なる負担を強いるでしょう。

それだったら、ギリシャ国民には一度どん底を経験して貰うのが良いのかも知れません。

目が醒めればちゃんと働くでしょう。

ユーロ圏を離脱すれば、復活通貨「ドラクマ」激安と世界に誇る観光資源により、収入源となる観光客を呼ぶことが出来ます。

ギリシャ人がちゃんと働くこと。

これがギリシャ問題解決の必要条件です。

ギリシャのユーロ圏離脱は、これを満たす唯一の解かも知れません。

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2011年11月 1日 (火)

投機筋 VS ミセスワタナベ

日銀の円売りドル買い介入から1日。USD/JPYは78円台前半です。これだけだと介入の成否は微妙です。しかし、日本人投資家の動きには興味深い点があります。

http://www.tfx.co.jp/mkinfo/document/fx_sellbuy.xls

これはくりっく365の日本人投資家の米ドルの売買枚数です。日本全体を考えるにはこれを10倍すると良いようです。

左から、日付、売り建て玉数、買い建て玉数です。

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2011/10/2827422404816
2011/10/31106002221500

10月31日の1日で、買い建て玉数が半減しています。昨日のエントリーの「40万枚超」が、半分近くも決済されています。殆どが介入後の利食いでしょう。これにより、今後再び円高が来ても日本人投資家はドルを買う余裕が出来ました。すなわち、円高は進みづらい、と言えます。

もう一つ興味深いことに、売り建て玉数が大幅に増えています。ドル円が上昇しがたいと読んで戻り売りを仕掛けた人達が多かったことを物語っています。78~79円で約定した人達はともかく、76~77円でヒットして瞬く間に踏み上げを喰らった人達は堪りません。彼等が諦めて損切りすれば、ドルは更に上がることになります。

あとは投機筋がどう出るか、となります。

投機筋の動きが分かるのは今週末です。それまでは推測でしか語れません。

投機筋が諦めるには、80円には乗せたいところです。日本人投資家の力だけではちょっと厳しいような気がします。安住財務相の「納得出来るところまでやる」に期待したいところです。

もしかしてTPP参加とバーターでアメリカから介入の許可を貰ったのでは? と邪推します。どうせ日本を売るなら、なるべく高く売りつけてやるべきです。

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