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2011年9月20日 (火)

勝算はあるんだろうね?

「国民投票」って、格好良い言葉だけど、政治が専門外の国民の「なんとなく」で国策が決まってしまうことに危うさを感じます。否決されたら大変なことだけど、それを国民のせいにして逃げる、ということにはなって欲しくないです。

[20日 ロイター] ギリシャのカティメリニ紙(オンライン版 http://www.ekathimerini.com )は20日、ギリシャ政府が財政危機への対応を強化するため、ユーロ加盟継続の是非を問う国民投票を実施する可能性があると報じた。
(中略)

 首相はこれまでいかなる形の国民投票にも反対していたが、国民投票の実施で、あらためて国民の信認を得られれば、財政健全化を進めやすくなるとみているという。

ギリシャは財政危機を前にして二進も三進もいかなくなったのでしょう。

誰だってそうかもしれませんが、ドイツなどの支援を受けるための条件である緊縮財政に対する反対が根強く、事態の解決がどんどん遅れています。

首相も、出来ればこんな「国民投票」などしたくはなかったはずです。しかし、もうそれしか打開策が無い、という状況に追い込まれたのでしょう。

しかし勝算があるのだろうか?

「国民投票」というと、最近ではドイツとイタリアの反原発国民投票が有名ですが、どちらも反原発の結論です。福島第一原発の大事故の後では誰しもそういう気持ちになりますが、それによって自国の産業が衰退することまで、どれほどの国民が考えたでしょうか。

現状においてギリシャが土俵を割っていないのは、ひとえにドイツの思惑、ユーロが崩壊するとマルクが急騰して自国の産業に大打撃となる、という打算によって見捨てられていないからなのですが。どれほどの国民が危機感を持っているでしょうか。

ドイツにしても、そういう「打算」を知らずに、穀潰しを追い出せ的な、常識的でもある考えの国民が多いでしょう。

ユーロの危機は、「国民」のレベルでは解決不可能なのです。

もし、「ユーロ脱退」という結論が出たらどうするんでしょう?

そうなると、おそらくIMFの管理下に置かれ、現在提案されている緊縮財政より遥かに厳しい国民生活になるでしょう。

国民投票の結果ならばそれは国民の責任だ。と言えるのでしょうけど、それは政治家の責任放棄とも言えます。

或いは、それほどに追い込まれている、ということなのでしょうか。

これは大相場になりそうです。

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コメント

その「なんとなく」の大半を担っているのが、メディアですから、メディアによる情報で国を動かせてしまうんですね。


ギリシャがユーロから抜けたら、ギリシャが潰れるだけでなく、ユーロの価値も下がりそうですね。

投稿: ティガ | 2011年9月22日 (木) 17時16分

コメントありがとうございます。

>メディア
第四の権力にして最強の権力と思うところです。

>ギリシャ
ギリシャの債権を持っている多くの国・銀行が大損します。連鎖破綻すらありうると思っています。

投稿: プー | 2011年9月22日 (木) 19時45分

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