ヒマワリは核反応を起こさないのだから
ヒマワリを植えればセシウムが早く消えるなどという幻想は、早くも否定されました。冷静に考えれば簡単に分かることでした。セシウムそのものは核反応を起こさない限りは消失しないのですから、たとえヒマワリがセシウムを取り込んだとしてもセシウムが消えたりはしないのですから。
農林水産省は14日、福島県飯舘村などで5月から行っていた農地の放射性物質を除去する実証実験結果を発表した。農地の表面を3~4センチ削った場合はセシウムを7~9割減らせることが確認された。一方、放射性物質を取り込みやすいとされるヒマワリを植えてセシウムを吸収させる実験は効果が小さく、同省は「現時点での実用化は困難」とした。
そもそも、ヒマワリがセシウムを取り込んでも所詮ヒマワリに集積するだけでした。そのヒマワリの茎や種をどう処分するかに困るのは当然でした。
今回の話は、ヒマワリがセシウムを取り込むことすら碌にしない、という話ですが。
冷静に考えれば当然です。セシウムを消失させるためには何らかの核反応を起こさせて、セシウムに近いけど安定した別の原子(例えばバリウム)に変えなくてはなりません。
ヒマワリ他、どんな植物でもそんな芸当が出来るわけありません。
仮にそんなことが出来るような植物があったとしても、そんな植物は放射線をばら撒きまくるので、恐ろしくて人間界の周辺に生やすことなど出来ません。
というわけで、最善の解決策は表面の泥鰌・・・もとい土壌を除去するという単純な方法しか無い、という結論に達したのでした。
しかしその汚染した泥鰌・・・もとい土壌をどうするかが問題となる、という訳です。
おそらく地上のどこに置いても反対派が騒ぐでしょう。
こっそり日本海溝に捨てるしか無いと思います。
泥鰌・・・もとい土壌を・・・。
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コメント
畜産業や農業や漁業関係の方は、放射性同位体の問題は非常に深刻ですね。
天災なんですけれども、人災とも取れる対応にいたたまれない想いをされてる事でしょう。
自分達で手に負えないものすら利用していて、これからも利用してかざるをえないところが人間の業の深さなんでしょう。
投稿: ティガ | 2011年9月15日 (木) 15時50分
コメントありがとうございます。
人類の近代史を振り返れば、核の開発は他国との戦争に勝つため。
原発の建設は製造業の競争で勝つため。
パイオニア以外は、追従しなければ負けるという脅迫感に駆られて我も我もと開発して現在に至っています。
全く持って、不幸な歴史です。
投稿: プー | 2011年9月15日 (木) 16時37分