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2011年6月15日 (水)

反原発は絶対的正義じゃけん

菅原文太がカッコイイことを言ったような感じですが、中身は何もありません。同盟を組むためにはお互いに足りない物を補い合う実利が必要です。こんな同盟では、結局は「持つ者」の迫害を受けて、破れかぶれの戦争に突入するだけです。人類は歴史に学ばなくてはなりません。

俳優・菅原文太(77)が14日、都内で行われた「岩手、宮城、福島の被災者のための『ふるさと支援』発表会見」に出席し、「反原発三国同盟」の結成を提案した。12、13日にイタリアで行われた原発再開の是非を問う国民投票で90%以上が「反対」だったことを受け、先に脱原発を宣言していたドイツとともに団結して流れを作っていくというアイデアを披露。「日本でも原発の是非を問う国民投票を」と呼びかけた。

不思議な話です。

ナチス及びその関連語句にはネガティブなイメージが強く、その言葉を出すだけで周囲から強い非難を受けるのが通常です。それが今回、「三国同盟」という言葉を出しても非難されない。言い換えれば、今、世の中は反原発のためにはナチスを肯定しても許されるというのです。

実際のところ、こんな同盟に意味はありません。ドイツとイタリアはフランスへの依存度を強める結果になりますから、フランスがヘソを曲げたら致命傷を受けます。同盟を組むなら、むしろフランスと組まなくてはならないのです。日本なら、産油国への依存が増すわけですから、原油を生産しない国と組むことにメリットはありません。

少なくとも、短期的に原発を全廃することには、デメリットは多々あってもメリットは殆どありません。

今回の震災では、運転休止中の原発でも事故が起こりました。

また、国民が知らなかったと言っても、廃炉にするのに掛かる時間・費用が非常に大きいのは厳然たる事実です。急に止めたら、この国の産業が崩壊します。

反原発の現実的な道筋は、代替エネルギーを導入しながら計画的に全廃に持っていくというものでしょう。

それを提案しないで単に原発ノーと叫ぶだけの人間は無責任というものです。

或いは、何者かの差し金でしょうか。

反原発で利益を得る勢力を考えてみましょう。

・まずOPEC。産油国としては、当然ですが石油は高く売れた方が嬉しいに決まっています。

・次に投機筋。原油先物の価格は、最近は115ドル近くのピークを付けてから下落、現在は100ドルを割り込んでいます。彼等がまだ抱えているとしたら、売り抜けるチャンスを狙っている筈です。先日のイタリアの国民投票での「原発ノー」で、一斉に売り払ったかも知れません。

・そして中国。イタリアはともかく日本・ドイツのような先進工業国の没落は中国にとって躍進のチャンスです。中国では、反原発の国内世論は封殺できますし、最近は原発を排除しない声明を出したばかりです。

今大事なのは結論を出さないこと。原発推進も反原発も、情報公開と現実的な提案を出す。そしてゆっくり議論し、結論を出すこと。

それしかないでしょう。

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コメント

私の友人は、3月から会社を辞め、父親の仕事を継ぐ事になったのですが、


その父親の仕事は、原発の部品を作るメーカーで今、大打撃を受けているみたいです。


明日にも大地震が来るかもしれないというのは十分理解出来ますが、もう少し冷静になって協議した方がいいと思います。


投稿: ティガ | 2011年6月16日 (木) 13時58分

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