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2011年5月15日 (日)

名も無き戦士の犠牲に支えられる日本

亡くなった作業員のご冥福をお祈りいたします。システムの不備を上げれば切りが無いですが、各々の立場を考えれば今回の件は仕方の無いことと思います。恨む相手がいるとすればこのような状況を作った人々でしょう。

東京電力福島第1原発で14日、集中廃棄物処理施設で作業していた60代の男性作業員が死亡した問題で、男性が体調不良を訴えてから病院に着くまでに2時間以上かかっていたことが分かった。救急車に乗せるには警戒区域(半径20キロ圏内)外まで出る必要があるためだ。過酷な作業環境で危険にさらされていると指摘される原発作業員を取り巻く救急体制の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになった。

今回犠牲になった方は、年齢から考えれば作業員OBでしょうか。現役の人達を守るために敢えて志願した勇気は称えられるべきでしょう。ご冥福をお祈りする一方、これが若い他の誰かの命を守ったとすれば彼にとって本望だったのかも知れません。

仕事の難度もさることながら、体育館に雑魚寝とか保存食で何日も凌いだり、放射線や余震に備えながらの作業ですから、想像を絶するストレスが掛かっていたはずです。

彼等の仕事には本当に頭が下がります。

しかし一方で、彼を助けられなかったか、というと、冷静に考えて、「ノー」でしょう。

例えば同じ状況を街中で起こしたとして救命できるか、あるいは社会復帰を果たせるほど回復できるかというと、可能性がゼロとは言えないにしても相当厳しいでしょう。

心臓マッサージして回復しないものは病院に着いても大抵は助かりません。

救命率10%が0%になったからこの体制はダメだ、と言うのは簡単ですが、ではどうすれば良かったか。しっかりした答えを出せる人はいるでしょうか。

彼を助けうる体制にしたために多くの放射線素人を被曝させてしまっては本末転倒です。

亡くなった方に最大限の敬意を払う一方で、この件のために多くの人を危険に曝すような「新システム」の構築には慎重にあって欲しい、と考えます。

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コメント

死因は心筋梗塞のようですね。ご冥福をお祈りいたします。劣悪な労働環境だけでも改善され、体調悪化を起こしにくくなればと思います。

投稿: インスリン系MR | 2011年5月16日 (月) 08時19分

コメントありがとうございます。

せめて寝床・食糧・シャワーくらい用意できると良いのですがね。
本当に頭が下がります。

投稿: プー | 2011年5月16日 (月) 09時07分

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