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2010年11月20日 (土)

「伝統」について考えてみた

伝統とは、現代に残る過去の慣習の中で、特に現代の価値観と合わないものである。

価値観にズレがなければ、わざわざ「伝統」なんて言わなくても続くのです。

だからといって一概に悪と決めつけるのもどうか。

自分が伝統という言葉を初めて意識したのは、スクールウォーズです。

うろ覚えですが、旧態然とした練習を変えるよう監督が言ったときの3年生の言葉、

「これが川浜ラグビー部の伝統なの」

自分の少年時代のテレビの一シーンですから、「伝統」=「悪」のイメージがすっかり出来上がりました。

でも今は、「伝統」に一定の価値を見出しています。年を取ったのでしょう。では、なぜ年を取るとそう思うようになるのでしょう?

改めて「伝統」を辞書で引いてみると、

http://www.weblio.jp/content/%E4%BC%9D%E7%B5%B1

ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習。
「民族の―」「―を守る」

だそうです。ここではその善悪については述べられていません。

詳しく書かれた文章はこちら。

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%BC%9D%E7%B5%B1/

文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、さまざまな象徴群などを意味する。広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。通常、このような文化遺産は、社会が急速に変革されたり、あるいは大量に移入される異文化に遭遇するとき、二様の評価を受ける。古い文化遺産を望ましいとする立場と、旧来の様式を陋習(ろうしゅう)とし、発展を阻害するものとして退ける立場からの評価である。前者を支持する知識人を文人literati、後者を支持する者をインテリゲンチャとよぶこともある。一般に他と比較して旧来の様式が優れていると信じられているものを伝統とよぶことが多い。(以下略)

社会に変化が起こったときに、その「伝統」は試されるわけです。

新しい社会規範においてもなお支持されるような文化や行動様式は、改めて「伝統」などと呼ばなくても存続します。

新しい社会規範と合わないのに存続するものは・・・その存在理由は? と訊かれて「伝統」としか答えられないものは・・・消滅するかも知れません。

でも、ちょっと待ってください。

「伝統」と呼ばれるものをいくつか挙げてみます。

・皇室

・大相撲

・御柱祭

他にも色々ありますが。

御柱祭なんてひどいです。死者が出ないのが珍しいくらい危険な祭です。なのに延々続いています。なんでそれでも続けているんだろう、と思います。

いや、それでも続いているのだから訳があるのでしょう。

個人的に思うに、これら「伝統」は、

成立当時の人々の考え方を知る手がかりになります。

「伝統」を残すことは、歴史に触れることです。

例えば御柱祭で分かることは、江戸時代の人々にとって、2,3の人命より五穀豊穣の方が大切だったということです。あと、神に祈れば叶えられると考えていたとも。犠牲者は生け贄の扱いだった??

今の感覚で考えれば、何と野蛮な、となりますが、昔は違ったわけです。飢饉が起これば多数の死者が出た時代です。

もっと安全な形に出来ないかとは思いますが、基本的には当事者達の問題です。外野が文句を言うのは控えたいと思います。

伝統を残すことの意義として忘れてはならないのが、

現代の我々の価値観は普遍的なものではない

ということです。

自由、平等、人権、平和と言った概念は、我々の中では共通ですが、

歴史上、或いは現代においてさえ日本を一歩出れば通用しません。

現代日本を支える諸要素に変化が起これば、今の我々の価値観も変わるかも知れません!

価値観が変わった時代になって、「あれは今思えば正しかった」と懐かしんでも、消滅してしまえば復活は不可能です。

だから、過去のある時代に成立して現代も継続している何かは、基本的には続けるべきだと考えます。

人が年を取ると伝統を重視する傾向が増す理由は、以下のものと考えます。

人生経験を積み、今までの自分とは異なる文化・風習を見つけたとき、少年少女時代に持っていた価値観が唯一絶対のものではなかったことに気が付きます。そして若い頃には理解不能だった「伝統」を、理解までは出来なくても許容出来るようになってゆくのです。

逆に、年を取ってなお伝統を破壊したい人間が居るとすれば、その人に人生経験が足りないのか、或いは破壊することで利益を得る外部の者が存在することを示しています。

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