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2010年5月 6日 (木)

ギリシャ問題の教訓

支援を受けるのにデモとかストライキとかやっている国っておかしいんじゃないかと思いますが、そんな国だから財政破綻するんだと納得です。

ギリシャの財政危機問題は5日、ユーロ圏諸国や国際通貨基金(IMF)の多額の支援に伴う緊縮財政策に対する国民の反発を背景にした大規模なゼネストに発展。市場では「早期の財政再建は難しい」との懸念が広がり、財政悪化が指摘されるポルトガルやスペインに信用不安が拡大した。同日の欧州金融市場では、ユーロが3日続落し1年2カ月ぶりの安値となったほか、各国の株式・債券市場も続落した。

ギリシャは公務員が労働者の1/4を占めるとか基幹産業がないとか労働時間が短いとかで、政府の支出で国民を養っているような国なので、何時かツケが回ってくるのは自明だったわけです。緊縮財政によって国民の生活が一気に苦しくなるのは分かるのですが、それでも破産を目前にしてデモとかストライキとかで更に自分の首を絞めるようなことをするような国民性なんですね。

これを必死で支えるのがドイツです。ユーロ圏の中でドイツだけが健全経営ですが余裕があるわけではありません。それでも今ギリシャを見捨てたらギリシャ債を持っている他の国々にも問題が飛び火して欧州発の世界恐慌が発生します。

通貨統合は本当に難しいです。欧州は30年掛かって統一通貨を実現したわけですが、このように問題山積です。

確かに通貨統合は平和という大きなメリットをもたらします。域内での戦争は自国(の通貨)の信用を著しく貶めるので、基本的に戦争は出来なくなります。

しかしその一方で、経済状況の悪化した国が出ると大変です。通常は景気が悪化すればその国の通貨が安くなり、輸出品の競争力が上がったり他国の投資を受けたりで自律的な景気回復が期待できます。しかし通貨統合すると、一国の都合だけで通貨を下げることが出来ません。基幹産業がなければ経済の建て直しは不可能です。

さらに、財政破綻しても放っておけばみんなで沈むので他の国が助けてくれると考えて本気で財政再建に取り組まないというモラルハザードもあります。

そんなわけでいよいよ来るべき時が来たような感があります。行き着く先は1ユーロ100円の時代か、ユーロの崩壊か、ドイツまたはギリシャの脱退か??

リーマンショックを救った男はもういないのです。

翻って極東です。

政権交代後に鳩山が「東アジア共同体」構想なるものをぶち上げました。ユーロ圏を真似たものでしょう。日本中国韓国あたりで通貨統合して共存共栄していこうという考えです。

しかしギリシャ問題で分かるとおり、一国が足を引っ張れば全体が崩れます。日中韓それぞれに問題があります。その何れかが破綻した時点で共同体は崩壊します。

そんな形でリスクを増す共同体などはご免です。

個人的に、リーマンショックからの回復過程で凄いと思ったことは、世界恐慌からの教訓、

世界同時多発破綻を防いだことだと思います。そうなりそうだったけれど、寸前の所で米英までで止めました。これは大きな人類の知恵だと思います。但し、それはそれで、アメリカの次は欧州で次は・・・と、不景気が長引くことになります。それでも最悪の事態である、

世界恐慌→世界大戦突入

だけは避けられました。今のところはね

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