内科学会講演会に行ってきました。その中で、糖尿病に関するシンポジウムは真剣に聴いてきました。その中の一部を以下に書きたいと思います。
1.平成18年時点で、日本人で糖尿病の人は可能性の否定出来ない人まで含めると1,870万人と推定されているそうです。もはや国民の6人に1人です。平成14年では7人に1人と言われていました。どんどん増えています。
2.糖尿病性腎症(放置すると腎不全で人工透析を受けないと生存できなくなります)は、「微量アルブミン尿」という(軽い)状態のうちにしっかり治療すれば正常に戻る人も半数くらいいます。
3.糖尿病網膜症(悪化すれば最悪失明します)は、HbA1C(というコントロールの指標)が8以上だと非常に悪化しやすくなります。
4.糖尿病網膜症を基準に糖尿病の診断基準を考えると、空腹時血糖116mg/dlという従来(126mg/dl)より厳しい基準となります。
5.メタボリックシンドロームの診断基準としては腹囲が男>85cm女>90cmとされているが、これで診断しても心疾患・脳疾患の予測とならない。腹囲の基準を他のアジア人並の男>90cm女>80cmとすると、関連性が出てきます。
以下は感想です。
糖尿病にしても他の高血圧などの病気にしても、年を追う事に診断基準が厳しくなる傾向があります。医学研究の進歩によって病気のことが分かってくるのは良いことですが、だからといって人間が永遠に死ななくなるわけではありません。糖尿病で死ななくても癌とか他のことで必ず一度死ぬのです。そういう点で考えると、あまり糖尿病のことを気にしてモナ、とも思います。
ただ、糖尿病網膜症だけは別です。これの不幸な転帰は「失明」です。失明するなら死んだ方がマシかもしれません。それを思うと、糖尿病の治療だけは頑張りたくなります。高血圧や高脂血症はともかく
メタボの基準は、やっぱりなー、という印象です。どう考えても男85cm女90cmはおかしかったです。近いうちに変わるでしょう。あるいは、腹囲という基準を撤廃とか??
さて、
細かいことを言っても専門家以外には難しいかもしれません。
でもとりあえず、年1回の健診を。それだけでも糖尿病による不幸を(ほぼ)避けられます。
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