« 小沢氏の「企業団体献金禁止」発言 | トップページ | 麻生首相のおつかい »

2009年3月21日 (土)

群馬県の老人施設で火災、死者9人

群馬県北橘村の老人施設「静養ホームたまゆら」で19日夜に火災が発生、死者9人に。

なんともやりきれない話ですが、ある種必然だったかもしれません。

東京都の生活保護受給の高齢者は、都内の施設は料金が高く、入居できません。そのために地方の安い施設に移り住む人が少なからずいます。

受け入れ側にとっては、取りっぱぐれが無いので堅いビジネスです。施設側としては、

「利用者の中には『うば捨て山に捨てられたも同然』と言う人がいる。でも、自治体に財政的余裕はなく、都会には場所がない。自治体が黙認しているのだから、仕方ないのでは」

一方、入居者としては、

「施設が粗末なのはやむを得ないが、食べさせて寝かせられるだけ。東京から来た自分としては、こんな寂しいところで死ぬなんてと思う」

というのは納得です。

このような生活保護受給者というのは、その人の過去の人事と天命の合計が足りなかった人達です。世の中の諸般の事情により、必ずしも全くの自己責任とは言い切れない面もありますが、「アリとキリギリス」の話の中では(少なくとも相対的に)キリギリスの方です。自分もこのような人の診療に当たることもありますが、残念な来歴の人が多いです。殆どの人は「身寄りがない」、「親族から縁を切られている」状況です。亡くなったら連絡をくれ、なんてザラです。

そんな人達にとっての老後の現実的な選択肢としては、「野垂れ死に」か、「安かろう悪かろうの施設で生活」の二択しかないわけです。「豊かな老後」という選択肢とそれに伴う義務責任はとうの昔に通り過ぎていたのですから。

さて、無届け有料老人ホームに関し、厚労省が群馬県を調査とのことです。

しかしこれを厳しくすると、「たまゆら」のような老人ホームが消えることになります。そうすると、今回の入居者のような人達は野垂れ死ぬしか無くなるでしょう。 或いは、体調が悪くなって入院した病院から一生出られず転院先の病院?、この国の医療を崩壊させることになります。

厚労省もそれを分かっていたために今まで厳しく取り締まらなかったわけですから、今更徹底するなど愚の骨頂です。

今後も有り得る事例と思われますが、この国が福祉への支出を増やさない以上、不可避の事態でしょう。増やす余裕もないし・・・

Banner_03 よろしかったら応援クリックお願いします。

|

« 小沢氏の「企業団体献金禁止」発言 | トップページ | 麻生首相のおつかい »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/420968/28727232

この記事へのトラックバック一覧です: 群馬県の老人施設で火災、死者9人:

« 小沢氏の「企業団体献金禁止」発言 | トップページ | 麻生首相のおつかい »