原油高から思うこと
原油高が酷いです。この地域はガソリン代が安い方ですが、それでも140円を超えて、結構厳しいです。これから冬に向かってさらに厳しさを増しそうですが、どうなるんでしょうね?
原油高の原因は中国などの発展によるところが大きいので、中国バブルが崩壊しない限り原油は上がり続ける(少なくとも来春までは)ことになりますし、或いは中国バブルが崩壊してしまえば、工業製品など多くを依存している日本としては大打撃となります。
どちらにしてもモノ不足によるインフレが避けられない状況と推測します。
さて、財務相は来年度診療報酬をまたさらに引き下げる方針のようです。本体部分-3.6%は、小泉改革よりも凄いことになりそうです。根拠として、医師の給料はもっと減らせる、近年デフレであるということのようですが。
現状でも公立病院は7割以上が赤字です。財務相の根拠のデータは、開業医や勤務医の高い方の数字しか公表していません。借金返済に苦しむ開業医、月給10万ちょっとで働く大学病院医師を、意図的に無視しています。
致命的なのがインフレです。保険診療上の診療報酬は、インフレに対して極めて脆弱です。なにせ、どんなインフレが来ても、すなわち必要経費がどんなに上がっても2年間は値上げ出来ないのですから。
もしガソリンスタンドが、値上げが許されず、しかも客を制限してもいけないとなったら、どなります? 仕事すればするほど赤字です。畳むしかないでしょう。
斯くして、2008年から2010年の間に、多数の病院が破綻するでしょう。或いは、保険辞退の病院が多発するでしょう。
いずれにしても、ヒラリーが羨んだ日本の国民皆保険は、近いうちに崩壊します。
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